明治村(愛知県犬山市)~ 2丁目にある「東松家住宅」の建物です(その1)
昨年の11月に愛知県犬山市にある 博物館 明治村 に行ったときの画像のご紹介です。明治村にはその外観や構造で、現代ではなかなか見ることがない建物が集まっています。建物や備品をアート的に楽しむ人、建物の工法が気になる人、あの時代の歴史を知りたい人、建物や備品や村全体の風景を写真の題材にしたい人、・・etc目的は本当にそれぞれです。自分なりにその空間を楽しむのもいいのですが、見るだけじゃなくもっと知りたい人のために、ほとんどの建物には説明をしてくれる無料のガイドさんがいます。 ⇒ ⇒ 各種ガイド 私も明治村に行きだして最初の数年間は、何を見ても目新しくて、写真を撮るのに夢中になっていました。でもここ数年は、撮りたい気持ちも落ち着いてきたので、時間が合えばガイドさんのお話を聞くようにしています。今回は2丁目にある 東松家住宅 をご紹介いたします。ただこれを撮ったのが約7カ月前なので、どの部屋の画像で、ガイドさんからどんな話があったのか、正直半分以上忘れてしまいました。ということで、画像の説明はホントざっくりです。東松家住宅に入ってすぐのところは商家の店先になっています。ガイドさんがまず、1階のいちばん奥にある座敷に案内してくれました。ここにはハレの日のごちそうが出ています。席に着くとこのような感じで食事になります。ハレの日のごちそうとして、ちらし寿司、蛤のうしお汁、野菜の煮しめなどがあります。住宅のいちばん奥にある庭です。ガラス窓に外から日が差し込んでいます。(11月終わりの午後2時半なので、太陽がかなり低い位置にあります。)ふすまの取っ手が洒落たつくりになっています。2階に上がってきました。上記リンクにある「路地に見立てた廊下」だと思われます。通り土間の3階まで吹き抜けになっているので、外からの光が差し込んで、昼間なら十分な明るさがあります。建物は角が直角になるほうが作りやすいのに、あえて斜めで作っているのですね。江戸末期は平屋だった家を明治半ばに曳家して2階と3階を増築しているため、この家では同じ階でも段差がいくつかあります。ここは廊下を進んだところにある茶室です。2階の奥の客間ですが、ガイドさんが面白いものを見せてくれました。一見するとただの墨蹟窓(ぼくせきまど)に見えるけど、・・・廊下の仕切りを引くと、墨蹟窓から半月が現れます。客人をもてなす趣向の一つだそうです。ここは3階まで吹き抜けになっている土間の上部なので、風通しの窓があります。採光と通気の良い、昔の日本家屋ですね。(次回の日記に続きます)