大河ドラマ『麒麟がくる』第25回~時が流れ、それぞれに取り巻く状況が変わり、いろいろな人が考えを変えていきました
2020年NHK大河ドラマ 『麒麟がくる』 の感想です。今回の全体を通して感じたのは、いろんな人が自分を取り巻く状況が変わる中で、それぞれに考えを変えていったなあ、ということです。斎藤竜興が大将の器ではないと見限って織田信長に仕えることにした稲葉良通。将軍にはなりたくないと思っていたけど、将軍になるのも悪くないと思えるようになった足利義昭。その義昭を将軍としては頼りないと思っていたけど、下々への慈愛に満ちた将軍もいいと思うようになった明智十兵衛光秀。その十兵衛の考えを聞いて、美しいけど軽い神輿である義昭を支えてもいいと思った朝倉義景、などなど。たしかに、明日は自分の命がどうなるかわからない戦国乱世だから、状況に応じて臨機応変に考えを変えていくことは重要ですよね。そしてもう一つ、急成長して勢力をつけている信長を足利義昭を将軍とした幕府の後ろ盾にして世を平らかにしたい、そのためになんとしても上洛させたい十兵衛は、「皆が喜ぶ」とか「道三様が」信長を動かすツボをつく言葉をいっぱい並べていました。そして信長も、壮大な未来を想像してご機嫌でしたが。各地の大河ドラマ館もオープンしています。(それぞれにコロナ拡散防止のための注意事項はあります) ↓ ↓ ↓ 岐阜 大河ドラマ館 ぎふ恵那 大河ドラマ館 可児 大河ドラマ館 京都亀岡 大河ドラマ館 こちらも楽しく盛り上がっています。⇒ #麒麟がくる 永禄9年(1566)、覚慶は還俗して足利義昭(滝藤賢一さん)を名乗り、朝倉義景を頼りに越前に向かったものの、一行は一乗谷に程遠い敦賀の地に留め置かれたままでした。そのころ四国にいた足利義栄は摂津で足止めをされているものの、左馬頭に任命されて次期将軍の地位にさらに近づいていました。一方、織田信長(染谷将太さん)は永禄10年(1567)、稲葉良通ら美濃三人衆を味方につけて稲葉山城から斎藤竜興を追放し美濃を平定。そして信長は小牧山城から家臣を引き連れて岐阜城(稲葉山城・改)に入りました。美濃が信長に平定され斎藤家がいなくなったことにより、長良川の戦い(1556)の後に美濃を追われた明智家の者たちは戻りやすくなっていました。明智十兵衛光秀(長谷川博己さん)の母・牧(石川さゆりさん)は再び美濃の地で暮らしたい思いが強くなり、里を守ってくれていた皆のところに帰ってきました。11年前の戦で半壊した家は藤田伝吾(徳重 聡 さん)たちが修理し、牧たちがいつ帰ってきてもいいように手入れしてくれていました。牧を大方様と慕う村人たちは牧の帰還を喜び、皆で宴を開きました。牧が宴を楽しんでいる間、十兵衛は伝吾から美濃の情勢を聞いていました。夜になり皆が気分良く酔いつぶれている姿を見て、牧は十兵衛が生まれたときも村人がこのように祝ってくれたことを思いだしました。そして十兵衛に「そなたは明智家の当主。その身には土岐源氏の血が流れております。誇りを持って、思うがままに生きなさい」と改めて伝えました。翌日、信長に挨拶するために岐阜城に登城した十兵衛は、かつて斎藤家の重臣だった稲葉良通(村田雄浩さん)に声をかけられました。稲葉は竜興を見限って信長に仕えることにしたと言い、これまでのことは水に流して共に織田家を支えていこうと十兵衛に言い、立ち去っていきました。十兵衛は信長に、美濃平定の祝いと、母・牧が戻ることができたお礼を述べました。いろいろ話をする中で信長は、桶狭間の戦の後で皆が喜んでくれた、戦に勝つと皆が喜ぶからそのための戦なら厭わぬ、ただこの先どこへ向かって戦をしてゆけばよいのか、織田領の周りは敵だらけで戦もきりがないと悩んでいました。そんな信長に・・・十兵衛は「新たな将軍に力を貸して上洛し、無駄な戦を終わらせるためにも幕府を再興しては。武士が誇りを持てる世になれば皆が喜ぶ」と進言しました。そして信長の舅で信長を高く評価していた亡き斎藤道三が遺した「誰も手出しのできぬ大きな国をつくれ」という言葉を信長に伝えると、道三を思い出した信長は喜びました。そして大きな国というのは日の本すべてのことだと知ると、日の本を治めた日のことを想像したのか、信長と十兵衛は愉快になりました。美濃まで母を送った十兵衛が越前に戻ると、足利義昭が十兵衛の家を訪ねていました。義昭は、敦賀にずっといるだけで息が詰まると言いながら、蟻の話をしました。蟻は今の自分の姿だ、助けがないと将軍という大きな仕事はできない、将軍職に就くのも迷いはある、しかし将軍になれば大勢の貧しい人たちを救える、と。後日、朝倉義景(ユースケ・サンタマリアさん)に挨拶に出向いた折に十兵衛は、義昭と話をして義昭は将軍の器であると思うようになった、強い大名が支えれば大丈夫、義昭も義景を頼っている、と義昭に対して思うことを述べました。その報告を聞いた義景は、実は松永久秀から信長と共に上洛せよと文をもらっている、自分も考えが変わった、義昭という神輿を担ぐのは我々だ、と述べました。そしてさらに「神輿は軽いほうがよい」と。側近の山崎吉家(榎木孝明さん)は上洛に反対でしたが、義景の意思は固まりました。そんな話をしていたときに義景の嫡男・阿君丸(森 優理斗くん)が飼っていたネズミ(忠太郎)がどこかへ逃げたと父・義景のところに飛びこんできました。そのため、側近一同がネズミ探しで大騒ぎになり、我が子を異様に甘やかすその光景を十兵衛は複雑な思いで見ていました。永禄11年(1568)2月、摂津の富田では、三好勢が担ぐ足利義栄(一ノ瀬 颯さん)が朝廷より将軍宣下を受け、第14代将軍に就任しました。