埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されていた
フィギュアスケート世界選手 2019 。
昨日はエキシビションが行われ、全ての日程が終了して
今季の幕を閉じました。

華やかで熱く美しい戦いは終わったけど、メディアの
プロカメラマンが撮った美しい画像に癒されています。
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スポーツナビ　フィギュアスケート編集部

さて番外編のお話をあれこれ。
日本のフィギュアスケートファンは会場で観戦するに
あたり、自国の選手だけでなく、参加するどの国の選手
にも温かい拍手と声援を送ります。
各国の国旗をいくつも持参する人も少なくなく、演技が
終了したら声援とともにその国の国旗を観客席から掲げ、
演技を称えます。
そんなファンの優しさに、どの選手も大変喜んでいます。
（異国に来て自分の国の国旗を見ると嬉しいんですよね）

しかし一方、熱くなり過ぎた一部のファンがあまりにも
自分のことしか考えない迷惑行為を繰り広げ、好ましく
ない話題も上がっています。

その一つが公開練習時の席取りのマナー。
競技場ではこのような事態が起こっていました。

フィギュアスケート世界選手権たまアリ 公式練習徹夜組、
USBケーブルなどの席取りがひどい　⇒　⇒　 こちら

公開練習を見るために徹夜組も含め早くから開場に来て
並んだのだから、少しでもいい場所を確保しておきたい
気持ちは十分にわかります。
でも必要以上に場所を取り、場所だけ取ったらもう一つの
リンクか休憩かホテルに寝に行ったのか、どこかに行って
しまって席には誰もいないままで、今目の前でやっている
練習を見たい人が見ることもできないなんて、あまりにも
自分のことしか考えていないと思うのですが。

そしてさらに酷い事態が、羽生君が銀メダルを獲った次の
日に行われたスモールメダルセレモニーでした。

【炎上】スモメダ 始発組待機列に徹夜組が大量に割り込み、
殴り合い寸前の地獄絵図に　⇒　⇒　 こちら

列の割り込みだけは絶対にやめましょうよ。
きまりを守って整列して並ぶのが日本人です。
記事を読んだ限りでは、今回はたまたま事故が起こらずに
済んだだけだったと思います。

運営側も不手際が酷すぎますね。
公開練習でのファンの行動から、羽生君が出るセレモニー
ではどんなことが起こるのか、最悪の事態を想定して急ぎ
警備員を増やして対策するべきだったと思います。
いずれにせよ、係員の指示を守って整列していた人たちが
割り込みされて馬鹿を見て、本当に気の毒でした。

どんな選手にも敬意を払い、誰よりも礼儀正しい羽生君が
こんな話を聞いたら、悲しむよ、本当に。

ところでネットには、かつて栄光に輝いた各国のスターたち
からの様々な意見が上がっていて、興味深いものがあります。

ロシアのエフゲニー・プルシェンコ氏は、羽生君の今回の
世界選手権での演技を素晴らしいと称え「私の心の中では、
君が一番だ」とまで言ってくれました。

またロシア・フィギュアスケート界の重鎮のタラソワ女史は、
思いのこもった羽生君の表現を「彼は競技で技術的なミスを
することはあるかもしれないが、音楽の表現で負けることは
決してありません」と称えてくれました。
まあそのタラソワ女史、自国（ロシア）の選手たちに対して、
ふがいない成績の男子にはおかんむりでありますが。

他ではイギリスのロビン・カズンズ氏（1980年、アメリカ・
レークプラシッド五輪、男子シングル金メダリスト）は、
宇野昌磨君の滑りを「芸術性溢れるスケーティング、美しい」
と高く評価しています。

結果は彼らにとっては今一つだったでしょうが、このように
日本の男子が世界から認められて期待されているかと思うと、
フィギュアスケートファンとしては嬉しい限りであります。

大会の会場となったさいたまスーパーアリーナでは、日本の
春をイメージした桜が氷のリンクの中にあって（天井からの
カメラでよくわかる）キス＆クライに、会場内外の装飾にと、
あちらこちらで桜がデザインされていました。

出場した選手たちが後で試合を振り返って、特に海外の選手
たちが帰国して自分の映像を見たときに、桜の模様とともに
美しくて人が温かかった日本を思い出してくれますように。


大好きな選手をできるだけ近くで見たい思いは、ファンなら皆同じです。
きまりを守って順番に整列して仲良く並びましょう。