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June 25, 2019
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カテゴリ:気になるTV番組
2019年NHK大河ドラマ 『いだてん~東京オリムピック噺』
第24回の部分的な感想です。

今回は、関東大震災の後で悲しみや落胆を抱えて生きて
いる、そんな人々の力になれるよう自分の持ってるもの
(土地、物資、体力など)を惜しみなく出して協力した
人たちを見た回でした。

嘉納治五郎先生(役所広司さん)は今までに何度も、
自分がいいと思ったことはそれを実現させることに頭が
いっぱいになって面倒な現実(金銭面)を考えず、情が
先にたってそのまま言動に出てしまうという、ある面は
困ったお方でした。

でもそんな性格だから、罹災者を救うために自分の悲願
だった神宮競技場の場所と資材を即、提供しました。
「国民の寄付で造った、国民のための競技場ですから」
嘉納先生らしい気持ちのよいセリフでした。

そして熊本の池部幾江(大竹しのぶさん)は、大地震に
よって生きる糧を失ってしまった人々のために、義理の
息子の四三(中村勘九郎さん)を「東京で弱っとる人の
ために動け」と叱り飛ばし、そして自らは持てる財から
大量の救援物資を惜しまず東京に送りました。

幾江の「したら、な~し帰ってきた?」から始まり、時々
スヤ(綾瀬はるかさん)が「たった一人で、バカんごつ
東京中走って」とか夫をかばいながら進むこの一連の場面。

幾江さんの発言が本当に、カッコイイ!
そして四三に厳しくそう言う分、自分はすでに救援物資を
大量に送る準備をしてて、感動でゾクゾクしました。

そしてスヤと共に東京に戻った四三は、持てるだけの荷を
背負って、東京中を走り回りました。
後輩たちを率いて、ただひたすら走って物資を届けるだけで
気負いや使命感すら感じない四三の明るい表情に、人々は
癒されて感謝して彼らを応援していました。

美濃部孝蔵(森山未來さん)ら芸人たちは、噺や音楽など
自らの芸で気落ちする人々の心を和らげてきました。

誰もが見返りや名誉欲もなく「今の自分にできること」を
ただやっていました。
そしてそれは後で、たくさんの人が一緒に楽しみを分かち
合う時間(復興運動会、復興寄席)になりました。

身体を動かして楽しんで、その晩はぐっすり眠れた。
回復した体力は、それから実生活で徐々に復興していく
エネルギーになったと想像しています。


大正12年(1923)9月1日に起こった関東大震災では、死者・行方不明者が
約11万人、全壊家屋が約11万棟、火事で燃えた家が約21万棟となり、電車が
開通した後は家を失った多くの人が、身内を頼って被災地を逃れました。



有楽町の東京市庁舎も罹災し、外にテントを張った青空市庁舎を震災対策本部として
急場をしのいでいました。
そして東京に残った罹災者を救うため、市長の永田秀次郎(イッセー尾形さん)らは
仮設住宅のことなどで目の回るような忙しさでした。
そこへ嘉納治五郎(役所広司さん)が来て、神宮外苑を避難所として市民に提供すると
申し出、ここに6400人の罹災者が収容されました。



地震後に鉄道が開通してから、金栗四三(中村勘九郎さん)は熊本の家に帰りました。
しかし義母の池部幾江(大竹しのぶさん)は、東京が大変な今なぜ帰ってきたのか、
こんな時こそ東京に残って踏ん張らんとどうする、弱っとる人に手を差し伸べないで
どうする!、と四三を厳しく叱りました。



幾江の言葉に何も言えなかった四三でしたが、妻・スヤ(綾瀬はるかさん)と兄・実次の
言葉で自分の在り方を見つけ、さっき着いたばかりだけど「こうしちゃおれん」と、
すぐに東京に引き返すことにしました。
そんな四三に幾江は、実は救援物資を山のように用意していました。
そして後からまだまだ送ると言う幾江の太っ腹な思いやりと実行力に、四三と四三の
身内は皆で幾江に頭を下げました。



四三がスヤと共に東京のハリマヤに戻ると、すでに家には収まりきらないほどの大量の
救援物資が幾江から送られていました。
幾江は四三に、韋駄天が何の神様か知らんのか?、人々のために走って食い物を集めて
運んだ神様だ、と言って聞かせました。
そして四三は弟子たちと共に、物資を背負えるだけ背負って罹災地を駆け抜けました。



救援物資を背負って走る四三たちを人々は温かく応援し、なにより感謝していました。
また各地の避難所では炊き出しや片付けで女学生たちが活躍していました。



さて美濃部孝蔵は、家にいても退屈でふらりと寄席に行ってみたら、全壊した建物の
ところに罹災した人々が集まり、唄や踊りを楽しんでいました。
そこで孝蔵も久々に壇に上がって小噺をし、人々も孝蔵の話で笑っていました。



孝蔵は友達の清さんと小梅がいる神宮競技場の避難所にも行き、小噺を披露しました。
避難所の人々は小噺に笑い、楽器を鳴らして皆で「復興節」を歌って踊って、明るく
賑やかに過ごしているように見えました。
しかし夜になると急に静寂となり、家族や家を失った辛さから時折だれかがすすり泣き、
聞こえてきても聞こえないふりをして、互いにまた朝を迎えていたのでした。



地震発生から1か月がたったとき、大日本体育協会の理事たちで集まりました。
嘉納治五郎はこんな時局だからこそ来年のオリンピックを目指してスポーツに力を
入れようと主張し、野口源三郎も「非常時こそ、強国、日本」と嘉納を支持しました。
嘉納はさらに、金栗君のアイデアだがここで運動会をやってはどうか、と提案しました。



男女問わず大人から子供まで参加できる復興運動会を、この外苑競技場でやる!
嘉納の考えにバラックの住民たちは最初は反対しましたが、最後は妥協しました。
そして復興運動会の当日には、今自分が面倒をみている子供たちを連れた大森安仁子
(シャーロット・ケイト・フォックスさん)が久々に四三の前に現れました。



運動会はいざ始まれば、皆ノリノリで参加して大盛り上がりになりました。
競技数は40種目に上り、ドッヂボールやバレーボール、綱引き、徒競走と、誰もが
真剣に参加し、体を動かすことを楽しんで笑っていました。
ちなみに、この『いだてん』で落語・江戸ことばの指導をしている古今亭菊之丞さんが、
復興運動会の種目の小道具をUPしてくださってます。 ⇒  こちら



行方不明の妻のシマを探す増野(柄本 佑さん)の提案で、この復興運動会が大々的に
宣伝されたからか、岡山から人見絹枝(菅原小春さん)が上京してきました。
シマ先生に会いに来たという人見ですが、四三と増野の様子からシマが震災で行方不明に
なっていることを悟ります。
人見はシマからもらった手紙をもっていて、四三と増野はそれを読ませてもらいました。



四三の勧めで人見は女子リレーに飛び入りで参加し、アンカーで村田富江(黒島結菜さん)と
再び対決することになりました。
ほぼ同着でゴールした二人は、今日は互いに笑顔で握手を交わしました。
そして今では遺志となってしまったシマの陸上への強い思いを、しっかりと受け取って
くれたのを人見の中に見た増野は、同時に愛するシマはもうこの世にはいないだろうと
受け止めることができました。(このあたりの柄本さんの演技がSNSで絶賛です)



この復興運動会では、ケガや病気やケガで参加できない人たちのために復興寄席も
開かれていて、美濃部孝蔵の小噺に皆盛り上がって楽しんでいました。



さてこの運動会もいよいよ最後の種目となり、オリンピック出場者たちによる徒競走と
なったのですが、会場から急に黄色い歓声が上がって騒がしくなりました。
その理由はこの男、三島弥彦(生田斗真さん)の飛び入り参加でした。
また天狗倶楽部の仲間たちも来ていて、吉岡信敬は応援で場を盛り上げてくれました。



弥彦、四三、野口ら名だたるスポーツマンによる徒競走は、短距離の王者の弥彦が
優勝しましたが、ゴールした後も四三は会場内をずっと走り続けていました。
会場からは「韋駄天!韋駄天!」とシュプレヒコールが湧きおこり、人々は四三の後に
ついて一緒に楽しそうに走っていました。



復興運動会は幕引きとなり、その夜は外苑バラックから泣声は一切聞こえず、これは
みんな疲れて寝ちゃったから、と志ん生(ビートたけしさん)は話を締めました。
でもね、いくら体がへとへとに疲れていても悲しみや怒りで気が高ぶっていると眠れ
ないから、眠れたのはこの一日によって気持ちがどこか落ち着いたからだと思います。
このさりげない落ちのセリフは、第1部のラストにふさわしい感動でした。






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Last updated  June 25, 2019 08:55:03 AM


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