息子のこと
先日、息子に発達検査を受けてもらいました。結果は、知能的には特に問題はないとのこと。ただ、やはりコミュニケーションという面で、自分の思っていることや出来事、状況などをわかりやすく説明することは苦手、とのこと。だから、怒られても怒鳴られても伝えられなくて、伝えられないから余計に怒られると思って、余計に黙り込んでしまう。失敗をしても隠し事をしてしまう。また、部屋が片付かなくて、もう大変な状況ですが、何をどう片づけていいのかそれもわからなくて、ただ、「片付けなさい」と漠然と言われても、出来ないでしょう、そういう抽象的な概念は苦手、と診断されました。これらは自閉スペクトラムにみられる典型的なことです。息子が発達障がいと診断されてはや10年以上たって、その間自分なりにいろいろ勉強したし、療育教室にも親子で通ってほかのお子さんもたくさん見てきて、それなりにわかっていたつもりになったのだけど、片付かなかったり、失敗をしたりして何も言わなかったりするとついつい怒ったりしていたことを思い出すと、親としてまだまだ未熟を感じてしまいます。ある映画で自閉症スペクトラムの子供について、神経科医の先生のこんなセリフがありました。"Maybe your son has capable of much more than we know, he does not understand how to tell us, maybe, we haven't yet learned how to listen"”子供には親が思っている以上に能力はある、ただ子供たちはそれを伝えるすべを知らない、親はそれを聞いてあげるすべを知らない”子育ての重みを感じるセリフでした。