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祖父、特養老人ホームへ入居

祖母が亡くなり、認知症の祖父の面倒を見てきた伯母が、

会社に勤めながらだったので、音を上げた。

うちは、一軒家で近くに大きな川もあり、

トラックなどの出入や裏道もあり、

認知症に対応できていない。

しかも、母は持病もあって病院へ通院している状態。

そして、祖父の態度や言葉の荒さに、みんなで疲れてしまった。

やむなく、特養老人ホームの入居を決めた。

幸い、家の近くに新設で特養老人ホームができた。

申し込み者４００人以上、その難関の審査に通り、

今月中旬、入居となる。

家にいると、ケンカ口調になる祖父。

それに答える方も、ケンカ口調になってしまう。

甘えも出てきて、できる事もしなくなる。

だったら、社交性があった祖父ならば、

老人ホームの方が楽しいと思った。

朝もゆっくり、自分のペースで仕度もできる。

そして、家から近いので面会には、ちょくちょく行ける。

優しい言葉をかけてあげられる。

介護される人も、介護する人も、

優しい気持ちになれるのと、心の落ち着きが必要だ。

待機者が多い中、入れた事に感謝している。

面接に、伯母の自宅にケアマネジャーが来たが、

切羽詰まってると感じたのだろう。

祖父の質問なのに、伯母が答えてしまっていた。

人は、色々言うかもしれない。

だが、介護を経験した人にしか、この苦労はわからない。

優しい気持ちを、どこかに置いてきてしまうのだから。