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2016/10/23
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カテゴリ:歴史

私たち人間は、エネルギーを得るために、2種類のエンジンをもっています。

解糖エネルギー」と「ミトコンドリア・エンジン」です。

私たち生物が誕生したのは、酸素のない地球でした。

その時の生物が使ったエネルギーは、酸素を必要としない糖を原料とした「解糖」という

化学反応を用いたものでした。即ち、解糖エンジンでエネルギーを作り出していたのです。

それから、海中に光合成生物「シアノバクテリア」が誕生し初めて酸素が生成されました。

シアノバクテリアの光合成によって酸素が放出されると、海水中に溶けていた鉄イオンが

酸化鉄となって海底に堆積しました。海水中の鉄イオンがすべて酸化鉄となると、海水中の

二酸化炭素が余剰となるため大気中に放出されました。

こうして地球の大気に、酸素が増えていきました。

シアノバクテリアが地球の環境を変えたのです。

地球の海にシアノバクテリアという酸素が増加し酸素を利用しないと進化できなくなりました。

そこで、私たちの祖先の細胞が、好気的(酸素を好む)な細菌「アルファ・プロテオ細菌」を

自分の細胞の中に取り込んでミトコンドリアにしました。
その結果、動物細胞ができあがったのです。

この「アルファ・プロテオ細菌」は、酸素を利用して莫大なエネルギーに変える特性をもっていました。

ミトコンドリアは酸素を使って大きなエネルギーを生む「酸化的リン酸化」という
反応を用いたのです。

私たちの細胞のDNAは、一つの細胞にたった一つしか存在しませんが
細胞内のミトコンドリアDNAは、1個のミトコンドリアに数百以上存在します。

このことは、私たちの細胞ミトコンドリアの細胞とが本来は、「別もの」という証拠です。

ミトコンドリア
解糖エンジンの特徴は、急なエネルギー需要が生じた時に血中のブドウ糖を利用して

瞬時にATPというエネルギーを作り出せることです。皮膚や筋肉は、解糖系のエネルギー

で生きています。このエネルギーでは瞬発力が得られます。若い人は、もっぱらこの

解糖系のエネルギーを使っているので、糖質の多い炭水化物を食べる必要があります。

しかし、持久力を求められる中高年以降では、解糖エンジンがあまり必要でなくなって

エネルギー系は解糖系からミトコンドリア系に移行しますので、糖を摂りすぎると

ミトコンドリアエンジンの働きが弱くなります。ミトコンドリアは、日々食べる食物から

得る栄養素と酸素を原料として、効率よくエネルギーを生み出しています。

ところで、ガン細胞は、解糖エンジンでエネルギーを得ています。

ガン細胞は、先祖返りした細胞で、エネルギーをミトコンドリアエンジンに変えれば

がん細胞は増殖できなくなるといいます。

私たちの祖先の細胞は無酸素と低温の環境で生きていました。 

そんな過酷な環境にあっても、祖先の細胞は、さかんに血管を伸ばして栄養を 

摂っていました。ガン細胞と、そっくりです。 

ミトコンドリア系のエンジンをうまく引き出すには、細胞の内部環境を温め 

酸素を十分供給することです。適度な運動をし、温泉などで身体を温め 

深呼吸をし、食べ過ぎないようにすることだそうです。






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最終更新日  2016/10/23 09:45:12 AM
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