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テーマ:好きなクラシック(2394)
カテゴリ:CD
![]() 先日、シリーズものですが、民俗学者・蓮丈那智ファイルを読んだ、って作者の北森鴻さんは4年前に他界しているのですが、途中まで書かれていたものをパートナーの女性(プロの作家)が引き継いで完成されたそうです。 これって多分ものすごく大変だったと思います。 内容は明治時代忽然と消えた村について、微妙に邪馬台国が絡んでくる―といった内容ですが、とにかく広がりすぎてまとめるのに苦労されたのだろうな感がひしひしと伝わってきます。 リレーとか駅伝じゃあるまいし、バトンを渡して後は頑張ってくださいというわけには作品の場合は行かないのだろうな。 小説ではないがクラシック音楽にはこのような「後をつぐ」作品がある。 ホルストの「惑星」です。 ![]() 実はTV番組「題名のない音楽会」でホルストというか英国の特集をやっていて、その中で取り上げられていたのだ。歌手の平原綾香さんがホルストの人生をたどっていくのだが、そういえばホルストに関しては何にも知らなかったというのがのよーく分った次第でした。 最も有名な組曲「惑星」は決して天文学からでなく何と!占星術をモチーフにして作られたそうだ。少なくとも私は初めて知りました。 そういえば、内容は火星・金星・水星・木星・土星・天王星・海王星で、地球がないのはそういう事かと合点がいきました。 ところで「冥王星」という惑星がある、これはホルストが「惑星」完成後に見つかった星で、ホルストも新たな作曲に意欲を見せていたそうだが、残念ながら急逝してしまう。 その後ロンドンのオーケストラの依頼によりコリン・マシューズと言う人が「冥王星―再生する者」として新たに付け加えた、もちろん正式にレコーディングもされた。 ![]() ところで何年か前に冥王星は国際会議かなんかで惑星ではなくなったというニュースがあった。 おスモウさんの番付じゃあるまいしい!と思った記憶がある。 ここで年表を作ってみた。 1914年~16年 ホルスト「惑星」作曲 1930年 冥王星発見される 1934年 ホルスト死去 2000年 コリン・マシューズ「冥王星―再生する者」作曲 2006年 冥王星惑星から外される 昔「私たちフツーの女の子になります」と言ったアイドルがいたが、フツーの、というより名もなき星となった冥王星は、そんな思惑なんぞと関係なく空の何処かで瞬いているのだろうなと思いつつ久しぶりに「惑星」のCDを聴いた。改めて地球のある限り聴き継がれていく名曲でありますな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014.03.17 22:07:49
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