最近のAI技術の発展は勢いが凄い。
音楽業界においてもそれは言えることで、バックトラックなんかはAIがサクっと作ってしまう。
人間はそれに少し手直しを加え、自分なりの何かをつけ足したりするだけだ。
生みの苦しみというのは2つある。
・0から1を生むこと
・1を完成させること
ゼロイチの作業をAIがやってくれるんだとしたら、人間は1だけでいいから楽ちんだ。
自分の音楽とは何かと考える。
どんな人であれ最初は誰かのマネ。
誰の音楽をどう聞いてきたか、自分が好きなのは何か、で
作られる音楽は変わってくる。
頭の中で「こういうの作りたいな」という妄想が働いたときに
今まではピアノをぽろぽろ弾きながら作っていた。
作っているうちに「こういうのってどんなだっけ?」って思うようになって
結局仕上げることもできずに終わることが多々あった。
没曲というやつ。
仕事で請け負っているわけでもなく自由だからこその弊害。
よほどの熱量が無い限りは仕上げることが難しい。
ましてや全く別の仕事をフルタイムでしていると時間がない。
かといって寝る間を惜しんで創作活動に励むほどの気力は無い。
だって睡眠不足に陥ると翌日の仕事に影響するんだもん・・・。
というわけで、自分は弾くということに特化したいのだ。
だからオリジナル曲を作ったりオリジナルアレンジをしたりするのは
AIを使って枠組みを作ってしまいたいというのが本音。
AIが作ったものを人間が自己満足のために演奏する。
それでいい。
藤井風くんとかジョーサンプルとか久石譲とか坂本龍一とか
頭の良さと才能に恵まれた人間とは違うのだ、私は。
凡人であることを認め、AIという武器をまとい
自己満足のために音を奏で続ける。
それでいい。
と、いうのが2024/5/28の自分の気持ちでした。
あじさいの季節に。