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2023/10/25(水)22:02

東京BAR巡り…今回は3軒だけ/5月9日(水)

各地のBAR巡り(53)

急な出張で久々の東京。仕事の後のBAR巡りの時間が楽しみと言いたいところだが、今回はあまり時間もなく、残念ながら駆け足の3軒。  スタートは夜9時ごろ。この夜は銀座や新橋はあえて避けて、下町のBARに絞ってお邪魔することに。まず、地下鉄千代田線で「根津」という駅へ。そこから北へ数分歩いたところの一軒家の1階に、目指す酒場はあった。  その名も「根津BAR」(写真左)。カウンターが10席弱、4人掛けのテーブルが2つ。和の雰囲気を生かしたとても素敵な空間。マスターのKさんは銀座の老舗BAR「D」で修業した後、銀座で数年間、自分の店を営んだ後、今の根津に移って来たという。  「頼まれて、とりあえず2年くらいやってみようと始めた」そうだが、もう6年になる。「下町のこんなBARもいいかなぁ…と、今ではとても気に入っています」とKさん。  「ご近所さんが多いんでしょうね?」と聞くと、「(周辺には)共稼ぎの若いご夫婦が多くて、よく来ていただいてます」とのこと。うちの近所にもこんなBARがあればいいなぁ…。根津の住民を羨ましく思う僕。  2軒目は同じ千代田線をひと駅戻って、湯島で下車。駅の南西へ緩い坂道を上り、ビルの地下にあるというその店を探した。  店の存在を教えてくれた僕の友人は「結構見つけにくいよー」と言っていたが、地下へ下りる1階の入り口に、灯(あか)りのともる立て看板があったので、意外と簡単だった。  変わった名前の店だ。「太陽と星のBAR」(写真右)。変わっているのは名前だけではない。扉は金属製で、樽を半分に切ったようなユニークな形。暗いライティングの店内は、インテリア(オブジェ)や置物など小物にもアーティスティックなこだわりに溢れている。  それもそのはず、マスターのAさんは東京芸大出身という風変わりな経歴の持ち主と聞いて納得。一見、気むずかしそうな感じの方だが、意外や意外。カウンター座った初めての僕に対して、Aさんは、「誰かの紹介ですか? あっ、出張ですか? どちらから?」などと、あれこれと親しげに話しかけてくれた。  オープンして今年で16年。「場所が場所ですけど、まぁなんとかやってます」とAさん。周辺はマンションやラブホテルの多い、静かだけど少し怪しげなエリア。そんな闇の中に浮かぶ光ような看板。まさに「隠れ家」と言うにふさわしい素敵な酒場。「密会」には最高の舞台だが、東京にそんな相手がいればの話。  さて、最後の3軒目はタクシーを5分ほど飛ばして浅草へ。この夜、最後の店に選んだのは浅草駅近くの「dr」(「ディーアー」と読むそうな)=写真左。  浅草の駅から近く、広い通りに面しているのに、意外と静かなロケーション。周りはマンションや事務所ビル、住宅が多く、人通りはそう多くない。「通り一つ隔てるだけで全然違うんですよ」とマスターのGさん。  ことしで開業18年。浅草界隈では知られたBARで、その存在を10年くらい前から知っていた僕だが、恥ずかしながらこの日が初めての訪問だった。  ジャズの流れる落ち着いた雰囲気。カウンターやテーブル席からはガラス越しに坪庭が見える。外は静かだが、店内は深夜にもかかわらず、カップルやグループ客で賑わっていた。  スタートが遅かったため、もう日付は変わりかけている。「dr」で飲む、この夜最後の2杯はシングルモルト、そしてレッド・アイと決めていたので、そのように頼んだ。  だが後で、Gさんがフルーツ・カクテルの名手だと知って、しまったと思った。「次回お邪魔する時には必ず頼もう」と誓う。にこやかな笑顔が素敵だったGさん、今宵のおもてなし有難うございました(【追記】今回は、なぜか3枚とも玄関の写真になってしまった。いずれの店も店内が暗すぎてノーフラでは写らず、泣く泣く断念)。 【根津BAR】東京都文京区根津1-22-16 03-3822-9095 6時~2時 日祝休 【太陽と星のBAR】文京区湯島3-3-3 湯島高柳ビルB1F 5688-0044 7時~2時 日祝休 【Bar・dr】台東区雷門2-3-12 B1F 5828-3424 6時半~2時 日休 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】

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