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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2008/07/06
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カテゴリ:グルメ
 先週末、神戸・元町のBarへ行く前に、ちょっと、腹ごしらえのためにJR神戸駅付近まで足を伸ばす。駅から歩いて10分弱。目指すは「稲荷市場」である(写真左=稲荷市場の入り口です)。稲荷市場入り口

 都会の市場は最近見直され、賑わいを取り戻しているところもある。だが稲荷市場の場合は、阪神大震災で大きな被害を受けたこともあって、今では空き店舗が目立つさびしい市場になってしまった。

 かろうじて「形」を保っている市場の通りの一番奥に、目的の店はあった。閑散とした市場の中で、その辺りだけが賑わいを見せている。

 ここに、稲荷市場名物の「中畑商店」と「ひかり」が並んでいる。「中畑商店」という名前からは、何か品物を売っている店を想像しそうだが、なぜか、串焼きホルモンの名店である。中畑商店

 1本50円からという、いまどき信じられないお値段。ホルモン、バラ、レバー、ハート、腎臓、センマイ、上ミノ…、野菜はネギ、シシトウ、シイタケ…せいぜいこれくらいのメニュー。

 「中畑商店」は関西のB級グルメガイド本にはよく紹介されている、知る人ぞ知る名店。愛想がいいのか悪いのかよく分からない、無口なおやじさんが仕切っている。

 午後2時だと言うのに、すでに店内はおっちゃんの団体で盛り上がっている。僕も串焼き盛り合わせと、ビールの小瓶を頼んでその輪に加わる。串焼き

 店には、テイクアウトの客も次々訪れる。「おっちゃん、5本」と言うだけで、おっちゃんはホルモンの串を5本焼き始める(というか、あらかじめ焼いてある串焼きを鉄板でもう一度温めるだけ)。

 常連がしっかりついていて、「5本」と言えばそれは「ホルモン串」のことになる。う~ん、終戦直後からの歴史と伝統の重みを感じるなぁ…。

 さて、「中畑商店」で軽く胃袋を満たせた僕は、続いて、隣のお好み焼き「ひかり」へ転戦。ここもお昼時の時間から少しはずれているのに、超満員。ひかり

 店内で10分ほど待って、ようやく空いたカウンターの席へ案内される。注文はウェイティングの間に「豚焼き」(いわゆる「豚玉」のことです)と通していたので、ほとんど待たず。

 「これがひかりのお好み焼か」と熱々を有り難くほおばる。「ひかり」には名物の「あや子ばあちゃん」がいたのだが、残念ながら昨年末、91歳で亡くなられたという。合掌。

 しかし、あや子ばあちゃんが亡くなっても、「ひかり」の味は残された家族がしっかり守っている。良心的な値段も以前のまま。400円の豚玉なんて、いまどきどこで食べられる?お好み焼

 僕は「豚焼き」をアテに、再びビールの小瓶を頼んだ。ビールが胃に沁みる。あぁ、昼間から美味しいお好み焼を肴に飲める幸せよ。

 Barのマスターへのお土産にはひかり名物の「のり巻き」を頼んだ。のり巻きと言っても、寿司屋のあれではない。お好み焼全体を大きな海苔で包み、さらにくるくると巻きずしのように巻いて、ひと口サイズに切るだけ。これがひかりの代名詞にもなっている名物メニュー(450円)。

 安い、旨い、あったかい雰囲気。高級レストランでは決して味わえない、味と時間。時代の流れもあって、こういう庶民的な店はどんどん淘汰されている。でも、果たして本当にそれでいいのか。

 「中畑商店」や「ひかり」のような店は、市場がなくなってもどこかに移転してでも、店は在り続けてほしい。日本中どこでも、銀座や北新地の店のような店ばかりになったら面白くないじゃないか。

【中畑商店】神戸市兵庫区東出町3丁目21-2 電話078-681-9598 午前10時~午後7時 木休 【ひかり】住所は「中畑商店」と同じ 電話078-671-4016 午前10時~午後7時 水休

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Last updated  2008/07/06 05:12:23 PM
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うらんかんろ

うらんかんろ

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