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Bar UK Official HP & Blog(酒とピアノとエトセトラ)since 2004.11.

2009/12/15
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カテゴリ:グルメ
 いくらでもお金を出せるなら、美味しい和食は間違いなく味わえる。ただし例えば、あのミシュランがこのほど発刊した「京都・大阪版」で「3つ★」を付けた5軒の和食店(「吉兆・嵐山店」「つる家」「菊乃井・本店」「瓢亭」「千花」)はほとんどが、夜の食事の予算が1人3万円以上の店ばかり。我々庶民が気軽に行けるような場所ではない。s-IMG_6154.jpg

 加えて言えば、そのような超高級料亭では、その料理だけでなく、その建物や室内の置物・飾り物(貴重な骨董が多い)、器(これも言わずもがなで高価だ)、雰囲気、接客などすべてのサービスに対する対価を払うことになる(それは「当たり前だ」と言われたら、あえて反論はしない)。

 うらんかんろは、そうしたトータルで対価を求められる超高級料亭よりも、どちらかと言えば、我々庶民でも少しばかり貯金をすれば「ハレの日」に楽しめる、予算は(夜に飲んで食べて)1人1~2万円くらいの店で、優れた「QOC」(クオリティ、オリジナリティ、コストパフォーマンス)を持った店を探すのが好きだ。建物の由緒や室内の置物などはさほど気にしていない(※もちろん予算1万円以下の和食店でも優れた「QOC」の店はあるが、ここでは一応1~2万円の店に限っての論評。その辺りはお許し願いたい)。s-IMG_6155.jpg

 ここで僕が言う「クオリティ」とは、味と材料のレベルの両方についてのクオリティであり、「オリジナリティ」という言葉には、見た目も美しいという、「アーティスティック!」という賛辞も含まれる。

 そうした「QOC」で強烈な印象を与えた店と出会ったことは、これまでの人生で2度(2軒)あった。1軒は京都の「桜田」(奇しくも、ミシュランでも「2つ★」として紹介されているが、僕にとっては「3つ★」以上の店である)。もう1軒は大阪ミナミの「桝田」である(こちらもミシュランに選ばれ、「1つ★」)。

 いずれの店にも共通して言えるのは、上記の「QOC」(クオリティ、オリジナリティ、コストパフォーマンス)が極めて素晴らしいという点である(ちなみに両店とも夜なら1人2万円以内で十分満足が得られる料理が楽しめる。※両店については別の機会にまた詳しく紹介したい)。s-IMG_6158.jpg

 上記の2店に出会ったのは、「桜田」についてはもう15年も前(店主の桜田五十鈴さんとは、神戸ポートピアホテル内の「招福楼」にいらした頃からの付き合いです)、「桝田」は5、6年前だ。その後は、「なかなかそういう強烈な印象の店に巡り合えないなぁ…」と思っていたら、先般久々に、僕の「QOC」に値する店と出合った。s-IMG_6159.jpg

 その店の名は神戸・三宮の「植むら」。さまざまな雑誌や実際に行かれた方の高い評価は聞いていたので、僕の期待は裏切らないとは思っていた。しかし訪れて味わうと、これはもう大きく期待以上の味と芸術性&オリジナリティに、はっきり言って唸った。s-IMG_6160.jpg

 当日頂いた料理(10月の訪店)をとりあえず紹介しておくと(少し長くなりますが…)、1.「座付」くみあげ湯葉とツル紫のモロヘイヤソース、2「八寸」菊葉とんぶり和え、紫ずきん、川津海老、松葉茶そば、絹かつぎ、紅葉煎餅、秋刀魚手まり寿司、銀杏松葉刺し、梅貝旨煮、葉唐辛子、3.「椀代わり」車海老・ハモ団子、なめ茸、丹波黒古地、四方竹の土瓶蒸し、4.「向附」伝助穴子の千草和えs-IMG_6162.jpg

 5.「焼肴」秋鮭の西京焼き、めふん・酢蓮根添え、6.「強肴」ズワイ蟹・面詰め、7.「揚物」秋野菜の天ぷら(秋茄子、鳴門金時、四角豆、菱の実)、8.「御飯(土鍋)」讃岐合鴨米、おかずには筋子醤油漬、鰯紅梅煮、大根、昆布佃煮、肉味噌、9.「止椀」赤出汁(浅利、あおさ海苔、ミョウガ)、10.「甘味」無果花おしるこ。s-IMG_6163.jpg

 残念ながら、文字であれこれ説明しても味までは伝わらないと思う。これは、実際に味わって五感で理解してもらうしかない(お許し願いたい)。しかし、それぞれ工夫を凝らした絶妙の一品であることは確かである。お酒も珍しい、こだわりの日本酒をあれこれ揃えていて、ぐい呑み(おちょこ)も50種類くらいから選べるのが楽しい(左の写真は、天ぷらのネタの秋野菜たち。四角豆とか菱の実は初体験でした)。s-IMG_6165.jpg

 とりあえず当日撮った写真をいくつか少し載せておくので、料理の雰囲気をある程度つかんでいただきたい。写真を見ただけでもきっと、素晴らしい「QOC」が垣間見れると思う(とくに上から2枚目の写真=「八寸」の盛り付けの素晴らしさには貴方も絶句するだろう。ちなみにこの大皿は3分割でき、再び合体も可というユニークなもの)(写真右は、ご飯に添えられた充実のおかず)。s-IMG_6167.jpg

 「植むら」は大将と従業員(この方)の2人でされていて、この2人の連携が抜群。料理が出てくるタイミングも、心憎いほどちょうどいい。加えて、一品、一品の料理や材料について、丁寧に説明してくれる気さくさも嬉しい。

 皆さんも三宮にお越しの節は、ぜひ「植むら」の素晴らしい料理を自分の舌で味わって頂きたい(カウンター8席だけのお店なので、予約は必須。ぜひ事前に席を確保してからお出かけを!。予算の目安は、飲んで食べて1人1万円~1万5千円ほどです)。

【植むら】神戸市中央区中山手通1丁目24-14 ペンシルビル2F 電話078-221-0631 午後6時~午前0時 不定休 JR三ノ宮駅、阪急・阪神三宮駅から北野坂を北へ徒歩5分ほど(※来春辺りに近場で移転されるそうです)

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Last updated  2009/12/18 12:24:10 AM
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