テーマ:ミステリはお好き?(1567)
カテゴリ:アート&ブックス
前回、推理小説の話を書いたので、ついでにもう1回、最近(ここ数ヶ月間)うらんかんろが読んだ推理小説について、ひとことコメントとともに、独断での評価を★の数(★5つで満点)で紹介いたします(必ずしも最近の作品じゃないのも含まれていますが、ご容赦を…)。※本の表紙画像は基本的にAmazon上のものを引用しています。Amazon.Japanに感謝します。
![]() ・東野圭吾「宿命」 ★4つ半 ※1993年の作品。結末は、最後の方になるとなんとなく予想がつくけれど、テンポがよくて飽きさせません。 ・東野圭吾「名探偵の掟」 ★3つ ※短編集。この作品、実験的なつもりで書いたのでしょうね。でも、ちょっと無理があるものが多い。 ・東野圭吾「使命と魂のリミット」 ★4つ半 ※比較的最近の作品。最後まで息をもつかせぬ展開。推理ものとしてはちょっと物足らないけれど、家族がテーマとなった人情ものとしてはなかなか読ませる。 ・松本清張「ゼロの焦点」 ★4つ ※広末涼子主演で再映画化されたのを機会に約30年ぶりに再読。やはり清張の代表作だけはある読みごたえ。映画と見・読み比べるのも面白いよ。 ![]() ・松本清張「球形の荒野」 ★4つ半 ※これも再読。亡くなったはずの外交官の父は生きていた! 時代背景が少し理解しにくいかもしれないが、戦争を知らない世代にもぜひ読んでほしい国際的スケールで書かれた一作。 ・松本清張「山峡の章」 ★4つ ※結婚したばかりの夫が知らない場所で自分の妹と情死していた! 「ゼロの焦点」と若干コンセプトが似ている佳作。結末のつくりはやや粗いかな。 ・松本清張「霧の旗」 ★5つ ※弁護料をすぐに支払うカネがないというだけで依頼人を断れば弁護士はどういうしっぺ返しを食うかという、執念の復讐劇。主人公のたくましい女性に惹かれて、ぐいぐい引き込まれる。 ・松本清張「眼の壁」 ★3つ半 ※手形詐欺事件にはめられて自殺した上司のために、部下が繰り広げる復讐劇。昭和30年代の設定なので、個人情報の管理にうるさい今じゃあり得ないシーンもあって、笑ってしまうけど…。 ![]() ・宮部みゆき「名もなき毒」 ★4つ ※自分の会社にこんなクレーマーがいたら…。あり得そうだからなお怖い。こういう展開のものを書かせたら、宮部みゆきはうまいなぁ…。 ・佐々木譲「笑う警官」 ★4つ半 ※佐々木氏得意の警察小説。テンポがよくてぐいぐい引き込まれる。だがいかんせん、警察内部で、内輪で勝手に捜査チームをつくるなんてことは現実的にはあり得ない。そこが減点ポイント。 ・今野敏「隠蔽捜査」&「果断―隠蔽捜査2」どちらも★4つ半 ※友人に勧められて読んだけれど、寝不足になるくらい面白い。プライドの固まりのような、嫌味な主人公は好きになれないが、読み始めたら止まらない。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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