テーマ:ミステリはお好き?(1567)
カテゴリ:アート&ブックス
最近はまっているミステリー作家として、池井戸潤、佐々木譲と紹介してきたけれど、3人目として今野敏も紹介すると予告しながら、多忙のために、大変遅くなって申し訳ございません。
ということで、最近読んだ今野氏の作品について、ひとことコメントとともに、独断での評価を★の数(★5つで満点)で紹介いたします(必ずしも最近の作品じゃないのも含まれていますが、ご容赦を…)。※本の表紙画像は基本的にAmazon上のものを引用しています。Amazon.Japanに感謝します。 ![]() 竜崎のエリート臭ぷんぷんとした姿勢にややムカツクけれど、そこは家庭内の不祥事(出世競争での汚点)ということで帳尻は合わせている。とにかく最後までテンポがよくて飽きさせない。テレビドラマ化されたらしいが、残念ながらうらんかんろは見ていない。 ![]() 「果断 隠蔽捜査2」 ★5つ ※隠蔽捜査の続編。長男の不祥事で所轄署へ左遷された竜崎が、今度は立てこもり事件に立ち向かう。事態の打開策をめぐって警察内部で対立が表面化する中、竜崎は現場の指揮をとり、事件は解決したはずだったが、その裏にはとんでもない真実が隠されていた。2008年の山本周五郎賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞した傑作。寝不足になること間違いなし。 ![]() 「朱夏 警視庁強行犯係・樋口顕」 ★5つ ※ある日突然、妻が誘拐された警部補・樋口。脅迫状は公表されていない自宅の住所宛てに届いた。犯行に警察内部の人間が関わっている疑いが出てきたため、樋口は警察には届けず、信頼する友人の刑事・氏家に助けを求めながら、妻の行方を探し、救出するために立ち上がる。スリリングな展開で、まさに今野敏流・警察小説の真骨頂が楽しめる。1998年の作品。 ![]() 「曙光の街」 ★4つ ※2001年発表の佳作。かつてKGBのスパイとして日本で活動していたヴィクトルは、ソ連崩壊で解雇され、失意のどん底にあった。そこへ、日本でヤクザの組長を殺す仕事の依頼を受ける。一方、ヴィクトル再来日の情報を得た警視庁外事課の捜査官たちは、ヴィクトル逮捕を目指す。ヤクザ、警察、ヴィクトル三者のスリリングな駆け引き・闘いの中で浮かび上がってきた驚くべき事実とは…。 ![]() 「白夜街道」 ★3つ半 ※2006年発表の作品で、「曙光の街」の続編でもある。警視庁公安部の捜査官・倉島は、過去に因縁のある元KGBの殺し屋・ヴィクトルがひそかに日本に入国したことを知る。ロシア人貿易商のボディガードに雇われたためというが、倉島は本当の理由は別にあるとにらむ。貿易商が密会していた外務省官僚が謎の死を遂げ、ヴィクトルを追って、倉島はモスクワへ飛ぶが、追跡捜査の結末は果たして?。話のスケールは大きいが、若干の荒唐無稽感はぬぐえないのが減点理由。 ![]() 「BEAT」 ★4つ半 ※警視庁の刑事・島崎は、「罠」にはめられ、銀行本店への家宅捜索情報を漏らしてしまう。銀行のスパイに仕立てあげれ苦悩する父親を救うために、17歳の息子・英次は無謀な行動に出た。ハイテンポで進む展開。父と子の絆が胸を打つ感動のラストシーン。とにかく面白い。この作品、近々WOWOWでドラマ化されるとか。2000年発表の傑作長編。 ![]() 「特殊防諜班 連続誘拐」 ★3つ ※宗教団体教祖が被害者となる奇妙な誘拐事件が相次いで起こった。しかし無事解放された教祖たちは皆、事件のことをなにも覚えていない。しかし唯一、雷光教団教祖の事件は違った。首相官邸から秘密裏に事件の真相究明を託された真田は、誘拐事件の裏には巨大な陰謀が潜んでいることをつかむ。1986年発表の初期の作品。オカルトっぽい、いささか荒唐無稽な組み立て。今野敏もまだ若かったということか。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012/09/29 12:06:36 AM
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