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2015/11/22(日)00:20

欧州への旅2015(19)ウイーン編<6>/11月20日(金)

旅(123)

 「欧州への旅2015:ウイーン編」も終わりに近づいてきました。そこで今回は、これまであまり触れていなかったオーストリア関連データを少し紹介します(データは、外務省HPを参考にさせて頂きました)。  オーストリアにとって、日本はアジア有数の貿易相手国だそうです。主要貿易品目は、日本からオーストリアへの輸出が自動車、一般機械、化学製品等(2013年)、オーストリアから日本への輸入は、機械類及び輸送用機器、木材・木製品、化学製品(同年)となっています。しかし、総貿易額でみると、日本からの輸出が903億円(2013年)であるのに対して、輸入は1686億円(同)と(日本にとっては)大幅な輸入超過となっています。  日本とオーストリアは、音楽分野での交流がとくに活発です。ウイーン・フィルハーモニー、ウィーン少年合唱団、ウィーン国立歌劇場など有名な楽団、団体が毎年のように来日公演をおこなっています。また、ウィーンやザルツブルク等でクラシック音楽を学ぶために留学する日本人学生も数多く、プロになった後も、オーストリアを拠点として活動する日本人音楽家も少なくありません。  近年では日本食もブームで、寿司やラーメン、蕎麦は、若い世代を中心に人気フードになっています。最近では、日本のアニメ・ブームの影響もあって、日本語を学ぶ学生の数も少なくありません。オーストリアで唯一日本学科を有するウィーン大学東アジア研究所には、毎年200名程度の学生が入学しています。日本の伝統文化や武道等に関心を持つオーストリア人も多いそうです。東日本大震災の際には、オーストリアから総額100万ユーロ(約1億1,500万円)にのぼる義捐金が届けられました。  オーストリアの在留邦人数は2013年10月現在、2,839人です。在留邦人のうち35%が永住者で、残りは留学生・研究者・教師(23%)、駐在員(13%)等となっています。一方、在日のオーストリア人は約500人です(2013年12月現在、法務省調べ=短期滞在者は除く)。  シェーンブルン宮殿とベルヴェデーレ宮殿の見学を終えて、再びウイーン中心部に戻って参りました。この写真のグラーベン(Graben)通り付近は、海外の有名ブランドショップも多く並ぶにぎやかな通りです。道幅も広く、歩行者専用なので、歩きやすくて助かります。  同じグラーベン通りを歩いていると、こんな派手なモニュメントが立っていました。1679年、ヨーロッパ各地で猛威をふるったペストのため、ウイーンでも約10万人もの犠牲者が出ました。その恐ろしいペスト禍が終息したことを記念し、当時の皇帝レオポルド1世が「神の加護に感謝の意を込めて献じた」塔だそうです。   こんなビルも見つけました。あの作曲家フレデリック・ショパン(1810~1849)はウイーンにも滞在していました(1830~31年頃だという)。それがこの建物なんだとか。モーツアルトとショパンはヨーロッパのあちこちの街に足跡を残していますね。  ヨーロッパの都市に旅した際は、できるだけ地元の人が出入りするような市場を訪れることにしています。ウイーン最終日ですが、比較的町の中心部に市場があることを知って、お邪魔してきました。その名も「ナッシュマルクト(Naschmarkt)」。食料品が中心ですが、大衆的な食堂も併設されていて、見ているだけでも楽しい場所です。  オリーブの専門店。さすがに種類が多いですね。家の近くに、こんな店があるとめちゃ嬉しいなと思いました。  野菜や果物、肉を売る店ももちろんたくさんあるのですが、これはスパイス、ハーブの専門店。単品だけでなく、各種の料理用にミックスしたものも販売しています。何か一つ買おうかなと思っていながら、結局買うのを忘れてしまいました(笑)。  海のないオーストリアでは、海の魚やタコ、イカなどを目にすることは極めて少ない(レストランのメニューにも少ないです)のですが、初めて見ました! サーモンはスーパーで見たことがありましたが、タコやエビ、ホタテは初めてです。  市場の中には、こうした食堂ばかりが集まった通りもありました。午後4時頃という時間的な問題なのか、あまり賑わってはいませんでしたが(笑)。  アジアン・フードの店も。和食(寿司、天ぷら等)、中華、韓国&タイ料理など何でもありのレストランでした。  これは市場内ではありませんが、近くで通りかかった、お茶の専門店。日本茶も結構売っていましたが、その名前を見て笑ってしまいました。「JAPAN GEISHA」とか「TAMARYOKUCHA」っていったい何なの?  交差点を渡ろうと地下道へ潜ると、壁はこんなデザイン。円周率の数字に、ついつい見入ってしまいます。  再びホテルの近くまで戻ります。途中、再びオペラ座の前を通りますが、ここにはいつもモーツアルトの格好をした客引きが何人もいます。僕らを日本人とみるや、「今晩、コンサートいかがですかー?」とカタコトの日本語で声をかけてきます(なぜか、中国人、韓国人とは違うと分かるようです)。  値段に見合う中身かどうかは、値段も聞かなかったし、実際に行っていないので何とも言えません。でもいかにも、少しうさんくさそうな勧誘でした。もし、本当にちゃんとしたクラシックを楽しみたいなら、やはりホテルのコンシェルジュに頼んだ方がいいのでしょうね。   <ウイーン編(7)>へ続く。 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】

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