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2016/06/02(木)01:10

Bar UKで、クラシック・カクテル再発見はいかが?(1)/5月1日(日)

カクテル(32)

 クラシック・カクテルの研究にのめり込んで約20年余。そんなオーナーが営むバーUKでは、4月から毎月一つずつ、クラシック・カクテルのメニューが増えていっています。マスター曰く「バー業界、いや、少なくとも日本のバー業界ではほぼ忘れ去られているけれども、いま味わっても、結構美味しいんだよという、そんなクラシック・カクテルを古い文献から掘り起こして紹介」して、店のメニューに加えていきたいとのことです。  5月は米国・禁酒法時代(1920~1933年)のキューバで誕生したと伝わる「メアリー・ピックフォード(Mary Pickford)」です(サヴォイ・カクテルブック=1930年刊=にも紹介されています)。  レシピは、ラム(30ml)、パイナップル・ジュース(30ml)、マラスキーノ(サクランボのリキュール、10ml)、グレナデン・シロップ1tsp、レモン・ジュース1tspでシェイク・スタイル(ラムはHavana Club3年を使用)。パイナップルの風味が効き、マラスキーノ・リキュールがほのかに香る、爽やかな味わいです。  作者は、ハバナを代表するバー「エル・フロリディーダ(El Floridita)」の著名なバーテンダーで、コンスタンチノ・リバライグア(Constantino Ribaraigua)と伝わっています(出典:欧米の複数のWeb専門サイトほか)。  カクテル名は、サイレント(無声映画)時代、「アメリカの恋人」とも呼ばれたカナダ生まれのハリウッドの大女優(1892~1979)の名にちなみますが、リバライグアがなぜ彼女の名を付けたのかは伝わっていません。ピックフォードは自ら映画製作に乗り出した最初の女優として知られ、1919年にはチャプリンらと共同で映画製作・配給会社「United Artists」を設立しています。  ちなみに、バー「エル・フロリディーダ」は、ハバナに居宅も構えたことがある文豪ヘミングウェイが、大好きなフローズン・ダイキリを味わうために通った店としても有名です。 【ご参考】4月のクラシック・カクテルは、禁酒法時代の米国で誕生したと伝えられる、ベボー•カクテル(Bebbo cocktail)=写真下。レシピは、ジン30〜40ml、レモンジュース10ml、オレンジジュース10ml、ハチミツ10mlです。 【Bar UK】 大阪市北区曽根崎新地1-5-20 大川ビルB1F 電話06-6342-0035 営業時間 → 平日=午後4時~10時半(金曜のみ11時まで)、土曜=午後2時~8時半、定休日=日曜・祝日、別途土曜に月2回、水曜に月1回不定休(月によっては変更されることも有り)。店内の基本キャパは、カウンター7席、テーブルが一つ(4~5席)。オープン~午後7時まではノーチャージ、午後7時以降はサービス料300円 こちらもクリックして見てねー!→【人気ブログランキング】

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