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Bar UK Official HP & Blog(酒とピアノとエトセトラ)since 2004.11.

2020/05/29
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【長文です。ご興味のない方はスルーしてくださいませ】

たった一人のバーのマスターの力では、効果はたかが知れてるでしょうが、何もせんよりマシかなと思い、北海道、東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡の10都道府県知事に、以下の陳情の文書を郵送しておきました。

 **************************

各都道府県知事様
コロナ禍・担当部局長様

 今回のコロナウイルス禍は、日本国内をかつてない大きな不安に陥れ、医療現場など様々な現場に甚大な負担を強いることになりました。そして、バー業界を含む飲食業界にも休業要請が出る事態となりましたが、そうした中でも多大なご支援を頂き、心から感謝申し上げます。

 しかしながら、バー業界においては、今回のコロナ禍で予期せぬ「風評被害」に遭う事態にもなりました。政府や各都道府県知事らの会見や発表、資料などで「バー」という言葉でひとくくりに分類された結果、バーの現場では、様々な不利益や誤解が生じてしまいました。

 私は、そのバー業界で働く一経営者です。本来なら、以下のようなお願いはバー業界の団体が正式に申し入れるべき内容ですが、このような文書を勝手に送らせて頂くことをお許しくださいませ。

 お願いというのは、以下の3点です。

1. 「飲食店営業許可」で営むバーを、「風俗営業許可」のバー、スナック、ラウンジ、キャバクラなどと同じ区分で扱うのはやめてください。
2. 「飲食店営業許可」で営むバーの実態を、正しく把握してください。
3. 風営法上で規定された「接待」という用語を使うべきところを、一般用語の「接客」という言葉で置き換えないでください。

以下、詳しく説明させて頂きます。
 1について。
 日本国内にあるバーは基本、食品衛生法や風営法(正式名称は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」)に基づく、以下のような3種類の営業許可&届け出に基づき認可されています。

(1)飲食店営業許可(午前0時までの営業する場合)
(2)飲食店営業許可+深夜酒類提供飲食店営業の届け出(午前0時以降も営業する場合)
(3)飲食店営業許可+風俗営業許可(店内で風営法上の「接待」行為、「遊興」行為を伴う場合)

 しかしながら、知事や幹部の皆様の会見や発表資料を見る限り、「バー」という名が付けば、何でも同じ業態・区分としておられるケースがほとんどです。
 このため、私たち「飲食店営業許可」で営むバー(時には「オーセンティック・バー」とも言われております)は、一般国民から様々な誤解を受け、風評被害に苦しんでおります。日本国内で「バー」という名前で営業している店は実は、この「飲食店営業許可」の店が8割以上を占めます。

 今後、休業要請を出されるリストに「バー」を明記される場合は、
(1)接待(行為)を伴わない・遊興行為も発生しない「飲食店営業許可」のバー
(2)接待(行為)を伴う・遊興行為が発生する「風俗営業許可」のバー
 という2つの区分に分けてくださるよう、切にお願い申し上げます。そして、休業要請をする場合は、実態に応じた基準で判断(線引き)してくださるようお願い致します。

 2について。
 国内で営業しているバーは、そのほとんどが風営法上の「接待」行為を伴わない「飲食店営業許可」の店であることをまず、担当部局に周知徹底してくださるようお願いします。

 今回の緊急事態宣言で、バーに休業要請する理由を各都道府県の担当部局にお尋ねしますと、しばしば、「バーは遊興施設だから」「屋号にバーが付いているから」「お酒がメインだから」「『3密』が発生する店だから」という回答(見解)が返って来ました。

 「バーは遊興施設だから」という回答は、明らかに風営法上の解釈を誤ったものです。遊興施設としてのバーは風営法で規定された限定的な業態です(ダーツ・バー、マジック・バー、ビリヤード・バーなど)。
 風営法の解釈運用基準(警察庁策定)では、「遊興」行為を、不特定多数の客に歌、ダンス、ショー、演芸、映画その他の興行を見せたり、カラオケを歌うことを奨励したり、ゲーム・競技等を行わせたりする行為と例示していますが、国内のバーの大多数を占める「飲食店営業許可」のバーでは、そもそもこういう行為は発生しません。

 また、「屋号にバーが付いているから」という理由も法的根拠が存在しません。それでは、「西洋酒場※※※」とかいう屋号ならOKなのかということになります。

 「お酒がメインだから、『3密』が発生する」と言うなら、一定時間でのお酒の消費量は居酒屋の方がバーより多いでしょうし、対面する席の割合も多いので、バーよりよほど『3密』です。「飲食店営業許可」のバーは、基本、カウンターに同じ方向を向いて座るスタイルで、対面いたしません。お客様が大声で話すこともほとんどありません。どうか「オーセンティック・バー」の本当の姿を知ってくださるようお願いいたします。

 3について。
 「接客」とは一般的な言葉です。スーパーでも雑貨店でも普通の飲食店でも「接客」はします。なので、オーセンティック・バーでも当然、接客はします。
 しかし、「接待」は違います。「接待」行為とは、風営法の解釈運用基準(警察庁策定)では、「異性・同性に関係なくオーナーや従業員が客の近くで談笑の相手をしたり、お酌をしたり、カラオケをデュエットしたりするような行為」と、具体的に例示・規定されています。

 休業要請の際、行政側が使っておられる「接待」という用語は当然、風営法で規定・例示された「接待」行為を意味しておられるはずかと思いますが、「飲食店営業許可」のオーセンティック・バーでは、風営法上の「接待」は一切発生いたしません。

 なので、会見や公式資料で「接待」を伴うバー(飲食店)と言うべきところを、「接客」を伴うバー(飲食店)と表現されてしまうと、バーのお客様だけでなく、一般国民にも間違った認識を広げることになります。それは、私たちバー経営者にとってはとても辛く、悲しいことで、言われなき誤解を生みだします。

 今回のコロナ禍では、都道府県によっては、実際の運用として、「飲食店営業許可」で営むバーを「居酒屋を含む飲食店」と同じ扱いとし、午後8時まで(後に10時まで)の短縮営業を認めてくれたところもありました。

 しかし実際は、ほとんどのバー・オーナーの皆さんは「収入がほとんどゼロになって本当に苦しいけれど、一日でも早くコロナウイルス感染を終息させるために、そしてコロナから多くの人の命を守るために、私たちが休業・営業自粛することで国民の外出自粛に協力できたら…」という思いから、営業を自粛したところがほとんどでした。

 現時点では緊急事態宣言は解除されたとはいえ、「コロナ第二波」発生の懸念も聞かれるところです。私たちバー経営者も社会の一員であり、感染拡大防止には最大限協力していかねばならないと考えております。どうか、日々真面目に仕事に取り組むバー経営者らの切なる願いをおくみ取り頂ければ幸いです。



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Last updated  2020/06/04 12:49:03 AM
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はなだんな@ Re:感謝!アクセス200万件突破いたしました/10月29日(日) うらんかんろさま 節目の数字達成(通過?…
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