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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2025/03/16
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 マスターは、2018年から続けているWEBマガジン「リカル(LIQUL)」での連載「カクテル・ヒストリア」のほかに、2023年の1月からは、とある銀行系の顧客向け雑誌(「TOYRO BUSINESS(トイロ ビジネス)」という季刊の雑誌です)に「お酒」をテーマにした連載コラム(毎回1頁=約1000字)を寄稿しています。
 タイトルは「愉しみは酒の数だけ…」。読者は、銀行取引先の経営者や自営業者らが中心なので、連載開始時には、編集部の方からは「あまりマニアックな内容にはしないでください」との注文がありました。

 そこで毎回のテーマは、酒の種類(ジャンル)ごとに、「一般的なことをメインにして書くけれども、それだけでは面白くないので、そのジャンルでの最新のトレンドも少し織り込もう」というスタンスで連載をスタートさせました。連載は2年になるのでちょうど10回になります。何回できるかは分かりませんが、とりあえずは毎回手探りで綴っています。

 ただし、雑誌は書店では売っていませんので、最近、「(雑誌が手に入らない人でも)読みたい人はいるはず。ぜひ、Bar UKのHPでも読めるようにしてほしい」という、有難いご要望を頂きました。
 という訳で今回、過去の連載分をこのBlogで転載いたします。くどいようですが一般向けの内容で、お酒に詳しい方が読んでも、あまり面白くない、さほど驚きのない内容です。なので、その点はくれぐれもご容赦くださいませ(なお、今回の転載にあたっては、一部修正・追記を加えているものもあります。予めご了承ください)。


雑誌「TOYRO BUSINESS(トイロ ビジネス)」からの転載
   連載コラム【愉しみは酒の数だけ…第1回】
    世界に広がるウイスキー造り

 酒が飲める年齢になって半世紀近く、ビールに始まり、ワイン、ウイスキー、バーボン、ブランデー、ジン、ウオッカ、ラム、テキーラ、シェリー、カクテル…と、実に様々なアルコール(もちろん日本酒や焼酎、泡盛なども!)を味わってきた。

 そして、好きが高じて、今ではバーのマスターを営んでいる。そんな私に「お酒にまつわる連載を」と紙幅を与えられた。何回続けられるかは分からないが、読者の皆さまの知識と教養を高める一助となるよう精一杯綴っていきたい。とりあえず、初回はウイスキーの話から。

  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *  *

オーセンティック・バーには欠かせない酒に、ウイスキー(Whisky)がある。ウイスキーを置かないバーなど、世界中にはまず存在しないだろう。そのウイスキーと言えば、四半世紀前まではずっと、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアンが「世界四大ウイスキー」と言われてきた。

日本は1990年代初めにバブル経済がはじけ、成長が鈍化するとともに、ウイスキー人気が低迷し、消費は2007~08年頃、どん底にまで落ち込んだ。しかし、日本の大手ウイスキー・メーカーは逆風に負けずに、地道に丁寧な原酒づくりを続けた。

そんな努力が報われるきっかけは、ブラインド・テイスティングで評価する海外のコンペティションだった。10~15年ほど前から、ジャパニーズ(日本産)・ウイスキーが次々と最高賞を獲得。それまで「日本に高品質のウイスキーなど造れるはずがない」と馬鹿にしていた海外の専門家や愛好家から、手のひらを返したように次々と賛辞が寄せられるようになった。

いつしか、日本も加えて「世界五大ウイスキー」と呼ばれることが当たり前になった。新興国の富裕層がジャパニーズ・ウイスキーを高値でも購入するようになり、それに伴い世界的なウイスキー消費も回復傾向に戻った。2010年代以降、日本の躍進に勇気づけられた国や地域で、本格的なモルト・ウイスキー造りを手がける新興蒸留所が次々と誕生していった。

「MALT WHISKY YEAR BOOK」2022年版によれば、現在、世界36カ国・地域で732カ所の蒸留所が稼働または建設中である(日本国内では建設中・計画中も含め約57カ所も!)(写真右=世界中のウイスキー蒸留所を掲載した「MALT WHISKY YEAR BOOK」も、近年は毎年刊行されている)。

五大ウイスキー以外では、オーストラリア(74カ所)、ドイツ(62カ所)、フランス(47カ所)を筆頭に、イングランド(20カ所)、オーストリア、デンマーク(16カ所)、スイス(13カ所)と続く。世界で一番ウイスキー消費が多いのは、今やインド(蒸留所は8カ所)で、台湾のカヴァラン蒸留所も、近年は世界的なコンペで優勝するなど注目されている。

「ウイスキー=スコッチ(スコットランド)」という先入観を抱きがちだが、今やウイスキーは確実に、国・地域を問わないグローバルな酒に変身を遂げている。

【追記】2025年版では、「(五大ウイスキー以外では)オーストラリア(90カ所)、ドイツ(70カ所)、フランス(63カ所)を筆頭に、イングランド(32カ所)、デンマーク(22カ所)、オーストリア(16カ所)、スイス(14カ所)」と増えています。






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Last updated  2025/03/23 06:07:17 PM
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うらんかんろ

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kopn0822@ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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