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Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2025/03/23
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雑誌「TOYRO BUSINESS(トイロ ビジネス)」からの転載
   連載コラム【愉しみは酒の数だけ…第8回】
    「新顔」も続々、ブランデーの世界

ブランデーはブドウを原材料とする蒸留酒で、アルコール度数は40度以上ある強い酒である。日本では、レミー・マルタン、ヘネシー、カミユなどの銘柄を思い浮かべる人も多いだろう。フランスの一部地域で造られる高級銘柄は「コニャック」「アルマニャック」とも呼ばれる。

日本では、暖炉の前でグラスをゆっくり回しながら味わうというイメージが強いが、オーセンティック・バーでそんな飲み方をする人は、まず見かけない(写真左=日本では現在様々なブランデーが楽しめる。写真2列目左から2本目は珍しい洋ナシのフルーツ・ブランデー)

日本のバーでは、「サイドカー(Sidecar)」「アレキザンダー(Alexander)」などのカクテルのベースに使われることはあっても、「主役」になることはほとんどない。1970年代末には、日本の某大手メーカーが、「ブランデー、水で割ったらアメリカン」というキャッチコピーで消費拡大を目指そうとしたが、結局、失敗した。

そんな目立たぬブランデーも、最近はようやく注目される存在になってきた。大手ブランドの一つ、カミユは先般、ソーダ割りで飲んでもらうことを狙った、少しスモーキーな味わいのブランデーを発売して、業界内で話題を呼んだ。

ブドウ以外を原材料にしたブランデーも、最近は注目を集めている。代表的なもので言えば、リンゴを使って造られる「カルバドス(Calvados)」。日本に輸入される銘柄は少なかったが、10年ほど前から、酒類専門の量販店等では、10~20銘柄ものカルバドスが棚に並ぶ時代になった(写真右=日本のバーでは一番人気のあるブランデーベースのカクテル「サイドカー」)。

カルバドスは、「ジャック・ローズ(Jack Rose)」という人気カクテルのベースに使われ、リンゴ独特の穏やかな酸味も感じる味わい。長期熟成ものはとても芳醇で、まろやかで、近頃ではストレートやロックで楽しむ人もいる。

さらに、近年バーで注目を集めているのが、「フルーツ・ブランデー」(「オー・ド・ヴィー(Eaux de Vie=命の水)」という呼び名も)というジャンル。欧州では昔から一般的に普及していたが、最近は日本にもそれなりに輸入されるようになった。

以前からあった洋ナシをはじめ、ラズベリー、チェリー、アプリコットなど様々なフルーツ・ブランデーが入手可能で、首都圏では「専門バー」まで登場している(写真左=女性に人気のブランデーベース・カクテル「アレキザンダー」)。

フルーツ・ブランデーも普通のブランデーと同様、ストレートで味わったり、カクテルのベースにしたりする。私のバーでも、最近は数種類置き始めたが、まだ知名度が足りないのか、注文する人は少ない。

そういう時は、バー経営者の腕の見せ所である。お客様に、新しいお酒の美味しさや特徴を紹介して、まずは試して頂く。これに限る。バーの歴史で、過去、数多くのバーテンダーがそういう努力をしてきたように…。







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Last updated  2025/03/23 03:55:42 PM
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うらんかんろ

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kopn0822@ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン)@ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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