娘(MAO)がまだとても小さい頃、サンタサンへの手紙。
その頃のお手紙は、いつもこう始まっていました。
「サンタさん わたしは よい子です。 ことしのクリスマスには…」
手紙を書きながら、私に聞いてきました。
「ママは書かないの? サンタさんへプレゼント頼まないの?」
「ママはね、もう最高のプレゼント貰っちゃったから もうお願いできないのよ。」
「えっ それなーに?」
「それは MAOちゃん。あなたは サンタさんからのプレゼントだったんだよ。」
「ふーん そうなのか…」
と 嬉しそうでした。
1991年 大型台風17号・19号が猛威を振るった年でした。
なにかとすれ違いの多い、あなたのパパとの時間でしたが、
女の子が欲しいね というのは 同じ思いでした。
10月の私の誕生日には、ワインを飲みながら、
女の子が生まれたら、という 夢の生活を話し合ったりしました。
11月の寒い休日、佐賀のバルーンフェスタへ2人で出掛けました。
ふと 車で遠出しても良いのかな と思いました。
よく晴れた大空のバルーンを見ながら、
何故か私は サンタさん!と、心の中で呼びかけました。
「どうかこの予感を本当にして下さい。クリスマスプレゼントにして下さい」と。
そして 決めました。 病院に行くのは クリスマスイブにしようと。
12月24日 予定通り病院へ行き、
1枚の小さな写真(超音波撮影の)を貰いました。
「予定日は 8月4日です。」というお医者さんの言葉とともに。
最高のクリスマスプレゼントでした。