カテゴリ:イタリアワイン
今日、我がページにベッティーさんからの書き込みを頂戴しました。キャンティクラッシコを最近召し上がったようで、どうも、しっくりと来なかったらしいのです。「また同じものを飲みなおしてみます」との前向きなコメントでとても嬉しかったのですが、それとは別にイタリアワイン伝道師としての「思い」がふつふつと(久しぶりに)湧き上がってきました(笑)。
どんな国のどんな作り手のワインであれ、そのときの状況や状態、もっといえば飲み手の体調や管理、グラス、温度、湿度(う~んくどい!!)などによって味わいは大きく異なるというのはワイン好きであれば誰でも知っているところ・・。しかしながら、私なんかもそうなのですが、1度飲んでみて口に合わないと「あ~っ、これだめ!・・」などと言って、次に選ぶときの選択肢から外してしまいがち。これでは、ただ漫然と好きな物しか飲まない不完全なワイン好きになってしまいますよね。私は自らを自嘲しつつ「イタ専」と公言しておりますが、本当はこれではいけないのです(笑)。ただ、私はフランスものも、スペインも時にはドイツ、USA、オーストラリアも飲むこともあり、その中には敬意を払うほどの美味しいワイン達も数多くあることを知っています。けれど、イタリアワインにそれが一番多くある(私的に)のではないか?という考えからイタリアワインに傾倒しているのであって、イタリアワイン以外は美味しくないなどとはこれっぽっちも思ってません。以前は価格的にも非常に求めやすく、同一価格帯でのその内容がその他の国の産と比べても良くできている物に当たる確率が高いこともイタリア支持を打ち出している一助になっていましたが、最近では価格の面においてそれも当てはまらなくなってきましたね。 え~っ、なんだか話題がそれました。本題に戻ります。 で、ベッティーさんがもう一度同じワインを召し上がるというので、それはそれでとっても素晴らしい事なのですが、今出回っているあのワインは恐らく、最初に輸入した分とは違い、船で運ばれた物ではないかと思います(ですから少し安くなってますよね)。すると、ベッティーさんがご自身のページで仰っているように、状態の悪い物が入っている確率(特に熱劣化)も高くなってきます。リーファーでも、船のどの部分に積まれるかによってずいぶんと違うようですから。 で、ご提案。私の一押しのキャンティクラッシコ。 こちらが最安値。ヴィンテージが96で少々スケールは小さいかと思われますが、繊細な綺麗さを求めるならかえって丁度良いかもしれません。 少々値段は上がってしまいますが、本来の味を体験したい向きには また、 こちらはスタンダード。これも素晴らしいです。 エントリークラスですが滑らかな口当たりの こちらもまぁまぁです。ただ悲しいかな余韻があまり感じられません。 この蔵のワインはどれも皆とても柔らかです。ワイン好きはもちろんのこと、初心者の方にもお勧めできる完成度であると思います。 最近自分のストック最後のフォンテルトーリCCR97を飲んでしまいましたが、もっと取っておけば良かったと後悔しております。レンテンも素晴らしいですが、こちらも同じかそれ以上の味わいだと思っています。ですから、一押しなんですね(笑)。 皆さんもぜひお試しください。きっとキャンティクラッシコの真髄を垣間見ることができるはずです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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