2007/07/01(日)19:50
Rosa e Mastroianni
あっという間に6月が去り 7月。
久しぶりにのんびりと家にいられる日曜でした。
最近はずっと多忙で、日記を書く精力?を吸い取られてました(笑)
今、我が家のバルコニーはこんな様子デス
イングリッシュ・ローズがある場所の風景。
相変わらず・・・目一杯「垂れまくる」チャールズ・レニー・マッキントッシュとか
シャルロット、、とか。。。
さすがに梅雨、のような曇天とか尋常でない湿気の最中などでも
よ~~~っく咲くので
淡々と、ハイクォリティな仕事を全うする職人バラ、だなぁ・・っと(爆)
・・・スミマセン、天下のエレガンスなバラに向かって職人?呼ばわりなど・・・
美しいよなぁ・・・と自分のバラに酔いしれる喜び。。。
ひとしきり 蜂達に群がられて
「もぅ何も残ってませんよっ!!」ってな様子・・の
ホルストマンズ・ローゼンレスリー
ひたすら満開・・・満開。 フロリバンダ種は最高だね~♪
束になって波のごとく押し寄せる。。。
今年、とっても、(というか・・一番と言っていい)楽しみにしていた
「マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶」が
昨日から 渋谷の Bunkamuraル・シネマで公開されている。
私にしては珍しく、なんだけど公開初日最終回に駆け込む。
いや、もぅ最高の映画。
バルバラとキアラ(カトリーヌ・ド・ヌーブとのお嬢さん、これがまた両方の親御さんを最高にバランスよくミックスした(失礼!笑)美しい方で・・)
という2人の娘が
父としてのマストロヤンニを語り
30人以上の映画人が 愛すべきマルチェッロを語る。
フェリーニやヴィスコンティが語る語る!
フェリーニがものすご~~く好人物で
ヴィスコンティは一筋縄ではいかない感じが笑えた♪
バラも捧げられたクラウディア・カルディナーレが
スクリーンに現れたときの
客席の「とある」どよめき・・・
そして悪戯っぽく ある「告白」を。
アヌーク・エーメがコケティッシュな魅力を未だ存分に持ち合わせ
(若かりし頃はアンニュイのフランス女優の権化!)
「La Dolce Vita」での撮影のマストロヤンニを懐かしそうに語る。
去年無くなった フィリップ・ノワレが
最晩年に彼との仕事を語り
アルマンド・トロヴァヨーリがピアノを弾き
マルチェッロが先に逝ってしまった悲しみを匂わせ。
タヴィアーニ兄弟とも仕事をしてたんだなぁ・・・などと今更ながら知る。
多くの監督や、脚本家、音楽家、そして俳優たち。。
17年も衣装係をつとめたシニョーラ、アンジェラ・アンツィマーニ や
彼の弁護士 ジョヴァンナ・カウ まで!(笑)
モノクロームの映像の中で
煌く星のごとき 真のセレブリティが 彼をとりまいている
多くの名場面 や キス・シーン・・
(あぁ、それにしても まだ観ていない映画のなんて多いことか!)
そして、甘く、ほんのりと切ないメロディーにのせて
在りし日のマストロヤンニが
煙草の煙をくゆらせながら、ポツリ、、ポツリと控えめに語る
その姿を見ているだけで
彼が 今も人の心を惹き付けて離さない
稀有な・・・唯一無二の存在だということが
痛いほど突きつけられる。
自由を愛する怠け者
あらゆる監督の、観客の期待を裏切らない真摯な俳優魂を持つ男
かかわりを持つ映画人に愛される俳優
気配りと愛に溢れる父親
電話から離れない電話魔
バツグンの着こなしとセンスを持つダンディ
恋する男
静かで控えめな一流の俳優
愛さずにはいられない男
・・・マルチェロ・マストロヤンニ。
Ancora Ti Amisshimo! Marcello!!