嵐が去るまで・・

2006年06月28日

(14)

夕方、近所のスーパーへお買い物に向かっていると、
西の空が真っ黒で、遠くから雷のゴロゴロと地底の底から不気味に響く音が聞こえてきます。

うわー、雨が降ってくる前に買い物してこなくちゃ！
と、かなり急いで買い物を済ませ、お店を出ようとすると・・。

時はすでに遅し。
外は暴風が吹き、木の葉や枝が店の入り口付近に舞い込んできます。

横殴りの雨。
全身びしょぬれの男性が、お店に駆け込み、まいったなぁーとつぶやきながら
ハンカチで顔をぬぐっています。

私は呆然と立ち尽くし、しばらくの間、外の様子をお店のガラス窓から眺めていました。

さっきまで東の空には青空が見えていたので、こんな大雨になるとは考えもせず、傘も持たずに家を出たことを後悔しました。
けれども、横殴りの雨風の中では、傘も役にはたちますまい。

店先には同じように雨宿りをしている方が数人、荷物片手に」ぼんやりと外を眺めています。

私は濡れてもいいから、店を出ようかな・・と思いました。
でも、こういうにわか嵐は一時の事。

ちょっとの間、我慢して嵐が去るのを待ちました。

時間にして15分ぐらいでしょうか・・。
途中で夫のケータイへ電話して、お互いの様子を語り合っているうちに、雨は小止みになりました。

店を出る頃はぴたりと雨もおさまり、なんとか濡れずに帰ることができました。

嵐はいつかやみます。

あせらず、たまには店さきで、

ぼんやりとするのも悪くないなぁ・・・

などと思った出来事でした。

フックピアス　青