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カテゴリ:日本文芸一般
ラストワンマイル ■ストーリー 民営化された郵政にコンビニでの宅配便扱いを奪われた暁星運輸は、相次いで大口顧客を郵政に奪われ、さらにネット市場「蚤の市」を展開するIT企業から要求されたのは、法外な値引きを要求される。 宅配便業者・暁星運輸は生き残りを賭けて「蚤の市」に対抗する新ビジネスを立ち上げる・・・・。 ■感想など 『Cの福音』の朝倉恭介シリーズの著者とは思えない経済小説でした。 やや御都合主義的なきらいはあるものの、上流に位置する大手企業と、大手を頼りに物流を担う宅配便業者の熾烈な駆け引きは、今日的な経済活動が生々しく描かれていて物語に引き込まれます。 急成長する「蚤の市」という架空のIT企業が、テレビ局の買収に走るなど、どうやらあの企業(ホリエモンとは違う方)がモデルになっているようで、妙にリアル・・・。 郵政民営化や、企業買収など実話を思い起こさせる展開は、実経済の裏話を聞かされているのかと勘違いしてしまいそうなストーリー。 この著者の他の本と同様に、読みやすくてサクサク読了。 面白く読めた佳作です。 PONTUSポータブルマルチメディアナビゲーションEN-3700 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.04.13 20:11:23
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