2007/06/27(水)20:57
米澤 穂信(著)「ボトルネック」★★★
ボトルネック
■ストーリー
恋人を弔うため東尋坊を訪ねた主人公は、眩暈を感じてそのまま崖下へ・・・。
ところが、見慣れた金沢の街中で目を覚ます。
自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」が住んでいて・・・パラレルワールドにはまり込んでしまった主人公は元の世界に戻れるのか?
■感想など
青春小説?
タイムスリップSF?
ライトノベル?
微妙な境界線に彷徨う小説ですが、いたって読みやすく長さもコンパクト。
◆ 青春のカタルシスみたいなモノを感じさせる佳作です。
ただし、登場人物が「金沢には地下鉄がないからバス交通が云々・・・」と言うセリフを語るのですが、これは「地下鉄がない」金沢育ちの登場人物が思い浮かべる発想ではない気がしました。
また、通りすがりの母親が子供の名を呼ぶのですが、主人公は名前を漢字で認識しています。
母親の呼びかけを聞いただけでは子供の名前の漢字は分からないはず・・・。
こういう小さな綻びを見つけてしまうと、やや興ざめな感じがしてしまいます。
◆ こんな重箱のスミをつつくようなことをしなければ充分楽しめる作品です。
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