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春江一也(著)上海クライシス

■内 容
 大使館勤務経験を持つ元外交官である著者が、「上海日本総領事館員自殺事件」をヒントに、ポスト9.11世界を背景に上海を舞台にした、中国の権力闘争とCIAの陰謀に翻弄される少数民族と上海総領事館の電信官の戦いを描く。

■感想など
 著者自身が「中国公安によるハニートラップにはまったと言われ、ついに自害して果てた上海総領事館の電信官と私は、かつて外務省で机を並べたこともある友人だった。その彼の御霊に捧げるため「鎮魂歌」として、私はこの小説を書いた。』と述べているのだけど、さすがに登場人物の中国政府・共産党への物言いは苦々しい。
 あまりに生々しくて、もともと中国に好感を抱いていない小生はますます共産党一党独裁体制に私憤を抱く羽目に・・・。
 そんな具合で、元外交官による本作のディティールにはリアリティがあります。
 ストーリー自体の大きな展開が現実的なものか、はずれているのかは図り得ませんが、上海の街の匂いまで漂ってきそうな感じ。
 ハラハラ・ドキドキのノンストップ小説とまでは言えませんが、4センチほどもある分厚さを感じさせずに最後まで読み進めることが出来ました。
 それにしても中国の権力闘争や上海の裏世界のドロドロとした陰湿さには参りました。
 したたかで、厄介な国が、ますます巨大化することに不安を感じてしまいます。
 とにもかくにも力作であります。





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Last updated  2007.10.08 09:45:14
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