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高橋克彦氏絶賛の超古代伝奇エンタテインメント、藤木稟(著)「太古の血脈」

太古の血脈

太古の血脈

価格:2,205円(税込、送料別)


■内 容

 異端の歴史研究家だった酒井勝軍の孫・酒井勝一が、祖父が遺した手帳がきっかけに恐ろしい陰謀と暗闘に巻き込まれていく…。

 浦島伝説、三種の神器、もう一人の天皇、日本人=ユダヤ人同祖説などが入り乱れる超古代伝奇エンタテインメント。

■感想など

 高橋克彦氏絶賛!「未熟な読者は要らない。目も眩む想像力と常識の崩壊にただ途方に暮れるだけだろう」という宣伝文句。

 小生は、伝奇小説好きなんだけど、「太古の血脈」に入り込めなかったから、どうやら未熟な読者に分類されちゃいそう・・・。
-◆-

 30年前に読んだ”半村良”の伝奇小説『産霊山秘録』『石の血脈』とか、”高木彬光”の『成吉思汗の秘密』も面白かったなぁ・・・。
 ”和田竜”の『忍びの国』なんてもの、広義では伝奇小説にいれてもいいかな・・・
 あと『ダ・ヴィンチ・コード』とか・・・。
 フリーメイソンを巡る陰謀話が、なんとなく「ありそう」だと思えてきますでしょ。
 その気にさせられる面白さがあります。

 これらの作品に比べると、「太古の血脈」は圧倒的に物足りないんです。
-◆-

 伝奇小説ってのは、頭の中で虚実が混交してしまう楽しさがある筈なんだけど、「太古の血脈」の場合は、登場人物の言動が軽すぎてリアリティがない分、伝奇小説がもつべき説得力を欠いてる気がしました。

 たとえば・・・。
 主人公の酒井勝一が帰宅すると、警察が取りまいている---何者かによって妻が殺されていて、現場検証してるです。
 で、勝一は若い刑事に伴われてファミリーレストランで待機することになります。
 そこに一人暮らしをしている娘から勝一の携帯に連絡が入って、一通り会話を交わした後の描写・・・『私は長い安堵の溜息をつき、コーヒーを再び口に含んだ』

 さらに一緒にいる刑事が大口を開いて眠ってしまって、それを目にした勝一が『思わず苦笑した』

 突然妻を殺されて悲嘆に暮れるシチュエーションだと思うのですが、勝一には妙に悲壮感が無くて、物語からリアリティが消え去ってしまう・・・。

 出足からこういう感じなので、気持ちが萎えちゃう。
 致命的なツッコミどころだと感じてしまったのです。
-◆-

 勝一を中心に進む冒険談は、それなりに痛快で、三種の神器などのガジェットにそそられるんですが、物語世界に入り込むことが出来ませんでした。

 つくづく故・半村良氏の偉大さを感じることになったのであります。



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Last updated  2010.06.21 17:24:15
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