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子育ちパパBook・Trek

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海外ミステリー

2010.07.04
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カテゴリ:海外ミステリー
スウェーデン発のベストセラーシリーズ第1弾
 「ミレニアム1 ドラゴンタツゥーの女」

↓↓↓感想へは、ここをクリックしてください↓↓↓
スティーグ・ラーソン(著)「ミレニアム1 ドラゴンタツゥーの女」



 都合で、”楽天ブログ”から、 FC2ブログ『 子育てパパ BookTrek(P-8823) http://p8823.blog134.fc2.com/へ引っ越しました。

 よろしければ、新天地でもおつきあい下さい。
 (現行ブログは、少々使い勝手が、アレでして・・・・。)






Last updated  2010.07.04 14:08:47


2010.06.15
カテゴリ:海外ミステリー
おなじみ、リンカーン・ライム・シリーズ第8弾。
ソウル・コレクター

ソウル・コレクター

価格:2,500円(税込、送料別)


■内 容

 リンカーン・ライムのいとこアーサーが殺人の罪で逮捕された。
 アーサーは無実を主張するが、DNAなど証拠が揃い有罪は確定的で、弁護士もサジを投げかけてる。
 アーサーの妻ジュディに助けを求められたライムは、そろいすぎた証拠に違和感を覚え、確定的証拠が揃いながら被疑者が無罪を訴えるケースを洗い出すと、すでに複数の同様の事件が・・・。

 姿の見えぬ何者かが、巧妙に証拠を捏造し、己の罪を他人になすりつけ、殺人を繰り返しているのだった。
 史上もっとも卑劣で神のごとき力を持つ犯罪者『すべてを知る男』と、ライムや刑事アメリア・サックスたちの戦いの火蓋が切って落とされる・・・。

■感想など

 リンカーン・ライムシリーズの近作の中では、小生はこの作品にインパクトを感じました。
 何しろ、”五二二号”と名付けられた犯罪者「すべてを知る男」が恐い。

 ”五二二号”は、小売店での購買履歴、サービス利用履歴、電話の通話履歴、クレジットカードの利用履歴など、膨大なデータベースを蓄積・分析して顧客全体のニーズの傾向などを洗い出してビジネスに役立てる”データマイニング”を業務にする『SSD社』の関係者。

 データベースを不正利用してターゲットの好みや趣味を把握して近づき、やがて絵画などを奪った上で暴行し殺害。
 また、犯行の際には、巧妙に証拠を捏造し、偽の目撃情報を流すなどして、無実の人間を犯人に仕立て上げる・・・。

 データベースを駆使し、コンピュータ上の記録を書き換えることで、セリットー刑事の検査結果を書き換えて薬物使用者に仕立て上げたり、電気代未払いのデータをでっち上げられたライムの自宅は、電気を止められ停電する始末・・・・。
 偽データによりアメリアも愛車を没収されてしまい、捜査陣は混乱。

 コンピュータ上のデータに依存しきっている社会を好きなように改変出来る”五二二号”は、全知全能の力を持つ男なのです。
-◆-

 ”五二二号”が犯罪を始めるにあたって、”練習台”にされた男は、見に覚えの無い借金などが降りかかるなど、あれよあれよと言う間に仕事も家族も財産をも失い、人生をズタボロに・・・。
 いまでは半ば精神を侵され、携帯電話、クレジットカードをはじめ、あらゆる電子機器を徹底的に避けるパラノイア状態。

 とにかく、オーウェルの小説「1984」に出てくる”独裁者ビッグブラザー”が市民を監視しているようなことを、データマイニングを行う一企業『SSD社』が行っていて、個人情報について神経質にならざるを得ない怖い物語となっています。
-◆-

 で、現実に”データマイニング”という手法は存在しており、<”五二二号”に人生を奪われる>なんてことが、まったくの絵空事とは云いきれないから背中が寒くなってきます。
 知らない間に収集されている個人情報を思うと怖い・・・。

 楽天が顧客データを収集してる話なんて、『ソウル・コレクター』状態でしょ。
 小生は、インフォシークでは検索しないようにしてますが、アンケートとかに答えているからヤバいかも・・・。
-◆-

 『SSD社』に犯人がいることは安易に想像出来るんですが、社長以下、社員には、犯人らしき怪しげな登場人物が何人も周到に配置されていて、読者を惑わせる技は一級品。

 また、前作「ウォッチメイカー」の犯人の影も現れ、続き物としての魅力も・・・。

 細かいことは抜きにしても、抜群のリーダビリティは健在だし、ライム、アメリア、プラスキーらレギュラー陣も活きいきしており、文句なく楽しめました。

 500ページを超える長編ですが、全然長い気がしない娯楽作です。


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ウォッチメイカ-

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ポーカーはやめられない

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Last updated  2010.06.15 18:14:11
2009.12.19
カテゴリ:海外ミステリー
 処女小説『チャイルド44』で注目を浴びたトム・ロブ・スミスによる”レオ・デミドフ”シリーズ第2弾!!

■内 容

 世界を震撼させた『チャイルド44』の続編、怒濤の登場!(新潮文庫HPより・・)
 運命の対決から3年――。レオ・デミドフは念願のモスクワ殺人課を創設したものの、一向に心を開こうとしない養女ゾーヤに手を焼いている。折しも、フルシチョフは激烈なスターリン批判を展開。投獄されていた者たちは続々と釈放され、かつての捜査官や密告者を地獄へと送り込む。そして、その魔手が今、レオにも忍び寄る……。
 レオに突きつけられた要求は苛酷をきわめた。愛する家族を救うべく、彼は極寒の収容所に潜入して、自ら投獄した元司祭を奪還する。だが、彼を待っていたのは裏切りでしかなかった。絶望の淵に立たされ、敵に翻弄されながらも、レオは愛妻ライーサを伴って、ハンガリー動乱の危機が迫るブダペストへ――。国家の威信と個人の尊厳が火花を散らした末にもたらされる復讐の真実とは?

■感想など

 前作『チャイルド44』は、ミステリの面白さに加えて、スターリン体制下のソ連における人民の閉塞感や、共産党独裁による監理社会の恐ろしさが見事に描かれていて、とびきり面白かった。

 そして、本作は、『チャイルド44』から3年後の物語。
 かつて、国家保安省捜査官レオに逮捕した女性が延々と恨みを持ち続け、レオはもとより、その妻ライーサや養女のゾーヤにまで牙を向ける復讐談。
-◆-
 シリーズ第2弾も
面白い。
 ただし、管理国家ソビエトの陰鬱な社会を緻密に描写した前作『チャイルド44』には及ばない感じがしました。

 モスクワから極東の収容所、さらにはハンガリーにまでおよぶスケールの大きな物語は、小さな出来事の積み重ねが見事に収斂していった『チャイルド44』と比較すると、やや大味・・・。

 主人公レオが、収容所で受ける過酷な試練や、ハンガリー動乱にまつわる顛末は個々に見ると面白いのですが、物語を通してみると、展開が強引すぎるような・・・。
 また、レオと妻、レオと養女の関係が重すぎて、しんどい。
-◆-
 『チャイルド44』の出来映えが良すぎたってことかな・・・。
 それでも、妙な疲労感を抱くことなく読み進めることが出来るのは、訳文が良いからなのかも知れません。
 翻訳物は、訳者の力量で大きく印象が変わるのだと感じます。


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チャイルド44(上巻) チャイルド44(下巻)











Last updated  2009.12.19 21:04:01
2009.09.10
カテゴリ:海外ミステリー
 CIAで戦略スタッフだった作者による暗号化プログラムを巡るサスペンス。


■内 容

 優等生の弟アレックスは弁護士になりシリコン・ヴァレーの法律事務所に勤務。
 体育系の兄ベンは軍隊に入り、今では特殊部隊に身を置き、暗殺などにも手を染めている。
 過去の悲しい出来事から、二人の間には決定的な確執が生まれ、ここ数年は連絡も取り合っていなかった。

 アレックスは、莫大な利益を生み出す画期的な暗号化プログラムを開発したリチャード・ヒルゾーイの代理人となって特許事務などに携わり、製品化後の手数料収入を踏み台にして法律事務所で共同経営者に名を連ねることを狙っている。

 そんなある日、ヒルゾーイが殺される。
 さらにこのプログラムを審査していた特許局の係官も殺害される。
 そして、謎の敵はアレックスの自宅に侵入し・・・・。

 九死に一生を得たアレックスは、敵の魔手から逃れるために兄ベンに助けを求めるのだが・・・。

■感想など

 08年に映画化された『レイン・フォール/雨の牙』(出演:椎名桔平、長谷川京子 他)の原作者で、CIAで戦略スタッフだった作者によるサスペンス。
-◆-
 画期的なセキュリティソフトのもととなる暗号化プログラムを巡る攻防がストーリーの柱。
 弁護士のアレックスが見えない敵から命がけで逃れるストーリーは小気味いい。

 実際にCIAスタッフだった著者の経験が活かされていて、リアリティな諜報の世界が書き込まれていて、テンポ良く読み終えました。
-◆-
 アレックスとベン、そしてアレックスの同僚女性弁護士が正体不明の敵と攻防を広げるのだけど、スケールの大きさはそれほどでもないかな・・・。
 敵の正体に関する謎解きにもそれほどのサプライズは感じない。

 そのあたりを差し引いても、それなりに面白かった。
 大傑作ではないけど、まずまずの作品でした。


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★映画版レインフォール

(DVD)レイン・フォール/雨の牙 コレクターズ・エディション (レインフォール)

★小説版レインフォール

レイン・フォール/雨の牙







Last updated  2009.09.10 13:27:47
2009.07.03
カテゴリ:海外ミステリー
トム・ロブ・スミス(著)「チャイルド44」
2009年度版『このミステリーがすごい!』海外編・第1位。
この評価に全面的に納得の、超面白ミステリ!!

チャイルド44(上巻) チャイルド44(下巻)

■内 容

 スターリン体制下の旧・ソ連が舞台。
 社会主義体制維持のために恐怖支配を敷く”国家保安省”の捜査官レオ・デミドフが主人公。
 部下ワシリーの恨みを買ったデミドフは、奸計にはまり妻とともにモスクワから片田舎の民警へと追放される。
 追放処分で誇りをズタズタにされ、すべてを失ったデミドフは、新天地で猟奇事件に遭遇し、やがてこの事件解決に心を傾けていくのだが・・・・。

■感想など

 世間の評判と、自身の好みが合うとは限らないのだけど、この作品が『このミス1位』であることに100%納得。
 文句なしに面白かった。
 広大なソビエト連邦を舞台にした物語は壮大で、緻密に描かれた共産主義社会の重苦しさがズシリとのし掛かってくる。
 国家から追跡されている主人公が、大量殺人犯を追跡するストーリーは、とにかく途切れることなく結末へと向かっていき、退屈することなく読み終えました。
 ミステリの範疇を越えた傑作です。
-◆-
 遠い昔になりつつあるソ連の共産主義体制を描く文章は、痛々しいほどソ連の矛盾をいぶしだしている。
 孤児院や知的障害者の施設の描写は凄まじく、人間より国家体制が優先される社会の醜さたるもの、悲惨という言葉では語り尽くせません。
 そして、共産主義の理想と現実の落差や矛盾を知りながら、共産主義の”建前”に拘って人民を苦しめる国家保安省に属していたデミドフの言葉が端的にソ連社会を表現しています。
 『犯罪は貧困と欠乏がなくなれば消滅する(上巻)』
 『人はものを盗む必要もなければ、暴力的になる必要もない。なぜならみな平等なのだから。(上巻)』
 大いなる矛盾が、事件に関係のない人民を次々と処刑に追い込み、逆に真犯人は途絶えることなく少年少女を殺し続ける----。
-◆-
 国家保安省の建物の雰囲気についてデミドフが語ります・・・。
 『いつも居心地の悪さを覚える。その建物の中ではさりげない会話などまず聞かれない。屈託のない受け答えなどありえない。ここでは誰もがガードをしている。(上巻)』
 こういう建物、こういう組織の中で、ひたすらデミドフへの妬みや恨みを抱きつづける部下のワシーリーは、ヘビのように嫌らしく、主人公を苦しめ続ける。
 ワシーリーの策略に嵌り、追放され、追跡され、殺されそうになる主人公・・・。
 この状況をかいくぐりながら、大量殺人犯を捜査し続けるデミドフの執念は、単純な正義感ではなく、酷く鬱屈した感情であり、物語に深みを与えています。
-◆-
 ラストに向かい、人間の尊厳、夫婦の再生、飢餓など極限状況から生まれた悲劇などが次々と書き連ねられて文学の香りも・・・。
 怒りや悲しみさえ封印して、生きることだけを目的に日々を過ごすソ連人民の様子が生々しく印象に残りました。

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MW(ムウ)(1)  MW(ムウ)(2)











Last updated  2009.07.03 11:01:58
2008.10.25
カテゴリ:海外ミステリー
前世療法

■内 容

 ベルリンの敏腕弁護士シュテルンの前にガールフレンド・カリーナと共に現れた10歳の少年ジーモンは、自分がその場所で15年前に人を殺したのだと語りはじめる。
 彼の証言どおり地下室から白骨死体が発見される。
 重病に苦しむジーモンのために、カリーナが受けさせた『前世療法』をきっかけとしてジーモンは前世での殺人を語り始めたのだが、さらに新たな前世殺人を語り始めるジーモン。
 そしてシュテルンの回りで次々と起こり始める奇怪な出来事・・・・。
 ドイツミステリ界が生んだ傑作サイコスリラー。

■感想など

 昨年刊行された処女作『治療島』が”このミスなどで注目され、今年に入って『ラジオ・キラー』『前世療法』と立て続けに刊行されたドイツミステリ界の新星・フィツェック。
 どの作品もストレートなミステリとは異なる不思議な雰囲気を醸し出していて魅力的。
 精神的に屈折した登場人物に由来する超常的な謎を秘めたストーリーは、ゴチックホラーの要素もあって病的な引力を持っています。
 とにかく、現実と非現実の境界線を彷徨っているような登場人物がとてもイイ。
-◆-
 で、『前世療法』も、死病に蝕また10歳の少年が前世で犯した殺人を告白するという意表をついたお話し。
 この事件に巻き込まれる主人公の弁護士シュテルンは生まれたばかりの子供を突発性の病気で亡くし、妻とも別離することになった過去を引きずり鬱々とした日々を送っている中年男。
 こういう心に傷を持つ登場人物ばかりを描く著者も心を病んでいる気がする。
-◆-
 小児性愛者や暴力やら社会の悪も描かれていて雰囲気は重いのだけど、ストーリー展開は重くならずスリリングに転がっていきます。
 10歳の少年が前世を知ることになった謎解きはやや軽易な感もありますが、追いつ追われつの展開が面白いから許せるかな?
 とにかく勢いのある作家であることは間違い有りません。

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フィツェック ラジオ・キラー

フィツェック 治療島











Last updated  2008.10.25 16:15:33
2008.04.19
カテゴリ:海外ミステリー

Tokyo year zero

■内 容
 終戦当日、東京・品川の軍需工場で女性の腐乱死体が発見された。
 さらに一年後、同様の手口で殺害された第二、第三の死体が発見される。
 英国人作家による、終戦直後の日本を舞台にした連続殺人事件。
■感想など
 外国人が日本を舞台にした作品ですが、ゲイシャ、フジヤマ、サムライなどが登場する陳腐な作品ではありません。
 占領下の日本が驚くほど精緻に描かれています。
-◆-
 とはいえ、文章はエネルギッシュで灰汁が強い。
 文学の匂いがプンプン臭う・・・少々キツイ。
 そして、トリックが仕掛けられていることは簡単に気付くのだけど、クセのある文章と相まって頭がこんがらがりそうな・・・・。
-◆-
 なんと言えない独特の味わいの作品。
 小生には味が濃すぎるノワールでした。


新世界より(上) 新世界より(下)






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Last updated  2008.04.19 11:22:38
2008.04.09
カテゴリ:海外ミステリー
 
運命の書(上) 運命の書(下)
■内 容
 レース場で観客に手を振るアメリカ大統領一行に銃弾が・・・。
 この銃撃で側近1名が死亡し、補佐官のウェスは顔面に大けが負う。
 それから8年、ウェスの前に死んだはずの側近が現れ・・・・。
■感想など
 世界20カ国で200万部を超えるベストセラーという惹句が付いていたのだけど、ほんまかいな?
 残念ながら、上下2巻の分厚い作品はそんなに面白い本ではなかった。
-◆-
 反フリーメイソンの狙撃犯や、”ザ・ズリー”と呼ばれる謎の犯罪グループ、新聞のクロスワード・パズルに隠された暗号など、面白そうなガジェットが並んでおり、謎めいた展開を期待したのだけれど、『ダ・ヴィンチ・コード』のような心をくすぐる物語ではありませんでした。
 いつ面白くなるのかと期待しながら読んでいる内に、最後まで行ってしまい消化不良気味・・・。
 「息もつかせぬ展開」「全米の睡眠時間を奪った」などの宣伝文句に騙された小生がバカでした。


《送料無料》YUI/I LOVED YESTERDAY(通常盤)(CD)





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Last updated  2008.04.09 21:55:02
2008.04.05
カテゴリ:海外ミステリー
ラジオ・キラー
■内 容
 犯罪心理学者でベルリン警察の交渉人イーラは、娘の自殺をキッカケにアルコールに依存し精神的に追い込まれいた。
 そして遂に限界を迎え自殺しようとしていたある日、突然ベルリンのラジオ局で人質立てこもり事件が起こり、交渉人として現場に連れて行かれることになった。
 しかし犯人の要求は、自動車事故で死んだ婚約者を連れてこないと人質を殺害するという無理難題。
 自ら娘の自殺という十字架を背負いながら、立てこもり犯と対決するイーラは、事件を解決出来るのか・・・。

■感想など
 本書は、2007年に”このミス”などで話題になったサイコスリラー『治療島』の著者による第2作。
 じわじわと迫ってくる不条理な恐怖感が印象的だった『治療島』も面白かったが、本作は一段と面白い!!
-◆-
 密室状態のスタジオで人質を取って籠城する立てこもり犯の困難な要求や、人質を駒に使った殺人ゲームなど舞台設定が上手い。
 精神的に大きな悩みを抱えて命を絶とうとしていたイーラを主人公にしていることもストーリーに奥行きを持たせています。
 さらには国家権力の陰謀も見え隠れして息をつかせない展開。
 「一気に読ませる、驚異のノンストップ・サイコスリラー」という惹句に嘘はありませんでした。
 今年の”このミス”でもランキングされそうな気配がする作品でした。

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治療島











Last updated  2008.04.05 07:51:58
2008.02.09
カテゴリ:海外ミステリー
 治療島

■内 容
 著名な精神科医でテレビコメンテーターとしても知られるヴィクトルの娘ヨゼフィーネが原因不明の病に冒される。
 ある日、治療に通う病院でヴィクトルが気付くとヨゼフィーネ消えていた・・・。
 捜索虚しくヨゼフィーネを探し当てることが出来ないまま傷心のヴィクトルは精神を病み小さな島の別荘に引きこもる。
 アンナと名乗る謎の女性がヴィクトルに治療を求めて島までやって来るのだが、彼女が語り始めた話の内容が娘ヨゼフィーネの行方を示唆しているように感じるヴィクトル。
 娘の失踪を巡るサイコスリラーの結末は・・・。

■感想など
 「治療島」という謎めいた題名にひかれて手に取った一冊は、ドイツでベストセラーとなったという代物・・・英米作品には馴染みがあるけど「ドイツかぁ」と逡巡しけど、よく考えるとあの「ペリー・ローダン」シリーズもドイツだったっけ・・・。
-◆-
 内容は、S・キングの「ミザリー」とかに近い雰囲気を持つ作品。
 とにかく謎めいた話で、超自然的なムードさえ漂います。
 何が本当で、何が嘘か・・・現実と虚像・妄想の世界を行き来するストーリーに最後まで翻弄されてしまいました。
-◆-
 「このミス」でもこの作品を高く評価する声が載っていて「怖い」との評もありましたが、全盛時のキングには及ばない感じ。
 しかしながら、印象深い読後感があってヒチコックが映画化したら良さそうな作品でした。

☆ワレ ヴィンテージポート1980 !





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Last updated  2008.02.21 15:51:34

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