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ぴかろんの日常

ぴかろんの日常

リレー企画 128

想定内   ぴかろん

       ######
「もしもしミンチョルれしゅか?おれ、いなれしゅ」
『なんなんだこんな朝っぱらから!』
「はなしあいがもちゅれててな、もういっぱくしてもいいか?」
『…ややこしいの?』
「ん、かなりややこしいにゃ」
『なんでお前、らりるれってるの?』
「…ん…、いろいろしぇめられたりしぇめたりして…ぐしゅっ…ちっとおまえとかすひょんのこととかおもいらしてしゃ…
おれってともらちにめぐまれてるよなってぐしゅっ…」
『…そうか…。可愛らしいこと言うじゃないか…。わかった。でもチーフはスヒョンだ。連絡するならスヒョンにしてくれ。じゃあ』チッ☆
「?ちーふがすひょん?」


「もちもちすひょん?」
『…だれ…』
「(ふ…ふきげんそうだ…)…い…いなれしゅ…」
『なに…』
「ももも…もういっぱくしてもいいか?」
『ああ…』
「え?いいのか?」
『いい…』
「おまえ…ちーふになったのか」
『おお…』
「おまえ…きげんわるい?」
『うっああっ…』
「…えっ?…」
『くぅっ…はぁはぁ』
「…なんかしてるのか?」
『ふうふう…』
「…とにかく…もういっぱくしましゅ…おじゃましましたごめんなしゃい…」
『…はぁ…』ちっ☆

「すひょんはいったいなにをしてたんら?」

     #######

というわけで、僕達は急遽、ねずみーしーへ行くことになった
そしてどうやらもう一泊するらしい
でも…ホテル取ってないよ?

「たまには安宿にとまろぉよぉ四人でさぁひひひっ」
「また変なこと考えてる!」
「しょれ、たのししょうら…まくらなげとかしゅる」
「…あ…楽しそう…」
「なっらぶ」
「うん!じゃ、そうしようよ!ね、テジュン」
「あ…うう…うん…」
「「「やったぁぁ」」」

ああ…僕は突然、三兄弟の父親になったような感覚に陥った…
長男は、しっかり者に見えて弱っちいエロ怪人ギョンジン、次男は甘えたに見えて実はすっごく大人でしっかりしている色っぽい…くふん…ラブ…くふん、いてっ!…
イナに抓られた…
そう、三男は…ラブより年上だけど…子供で泣き虫で怖がりで可愛くて…ああ可愛らしくて…ぜってーほっとけない…五歳児イナら…
朝からずっとひらがな喋りしてるしなぁ

ところで今何時?

「6時です!10分でシャワー浴びて10分で準備整えてください!6時半にはチェックアウトしてねずみーしーに向かい、チケット売り場に並んで開場を待つんです!」

あああ…そんな早い時間だったのぉ?もうちっと眠っていたかったのにぃぃ…

「ねずみーしーって8時ぐらいにしか開かないんでしょ?」
「そうです!早く並ばないとお目当てのアトラクションを楽しめませんからっ!」
「…」

あああああ…このハイテンションエロ怪人ギョンジンは、なんでこんなに体力があって元気なんだろう…

「てじゅ…大丈夫か?」
「イナ…お父さんはお兄ちゃんについていけない…」
「てじゅ…あいつ、うれしいんだよ…こんなこときっとはじめてなんだよ…」

…そっか…。家族関係、あんまりうまくいってなかったんだっけな…。友達もいなかったらしいし…ぐすっ…

「でもしゃ、うれしいのはらぶもおれもだじょ…。おれもちっこいころからおじきにくっついて賭場ばっかし行ってたからしゃ。しょれに遊び盛りをムショとかでしゅごしたし…。そりゃ、ちっとアメリカで、ちっとデートで遊園地とかいったけど…ぐしゅっ…えっえっ…。あっ、かなしいこと思い出しちった…
…れも、仲間同士で遊びに来たのって、初めてらもん…」
「イナ…イナぁぁぁぐしゅっ」

イナを抱きしめ背中を擦ってやった
なんとなく、イナが

「チョロいな…」

と言ったような気がした…



で僕達は今、ねずみーしーの開門を待っている状態である…
ハイテンションエロ怪人ギョンジンはなぜか手に「ねずみーしー攻略法」「ねずみーしー裏ワザ特集」といったガイドブックを持っている…
なぜそんな物を持っている?

そう言えば…
旅に出る前にギョンジンの奴、僕に『行き先はどこか』と電話してきた
んで、ここらあたりだと言うと『わっかりましたぁっ♪』と元気よく電話を切った…

まさか…奴の『想定内行動』?!


「まず僕がどこそこに走ってなんちゃらのなんとかパスを取りますから、みんなはあっちのなんちゃらの列に並んでてください!僕はパスを取ったら合流します!」

とハイテンションに第一の計画を立てている…
きっと、絶対『想定内』だったんだ…

「いいですか?門を通過したと同時に僕にチケットを渡してください!全員の分がないとダメなんですから!いいですか?テジュンさん!」
「わかってるよ、100回ぐらい聞いたよ!」
「24回しか言ってません」
「ああそう!」

うるさい!ばか!はずかしい!ラブはどうしてこんな男に惚れたんだ!いてっ

イナが睨みつけている…
ああ、ラブの事を考えたから?
えええ?ラブの事考えただけで抓られるわけぇ?

もう…きいっ!

そしていよいよ門が開いた
入場するとギョンジンが鬼のように僕達のチケットを回収し、きれいなフォームでどこかへ突っ走っていった
その後姿を僕らは呆れ返って見てい…

「かっこいい…」

ん?
ラブ…

かっこいいのか…あんなあいつが…。いてっ!

睨みつけているイナの肩を抱き寄せ、くすくす笑った
そしてギョンジンが指示していたアトラクションの方に、僕らは早足で歩いていった


怪人絶好調  ぴかろん

ギョンジンの指定したアトラクションに並ぼうとした時、物凄い勢いで走ってくる男がいた

ああ…
係員の女の子に捕まっている

「すみません、他の方にぶつかりますので走らないでください」
「ええっ?ぶつかりませんよ!僕にはセンサーがついてて人にはぶつからないようにできてるんです!たった一人、マイ・ダーリンを除いてはくふふん」

ああ…
知り合いだと思われたくない
係員の人は、薄ら笑いを浮かべて、とにかく走ってはだめだとその男に注意していた
男は元気よくハイっと答えてから急にその係員の耳元に唇を寄せ、何事か呟いた
途端に係員はへなへなとその場に座り込んでしまった

どすっ!

ん?
僕の後ろで何か音が…
振り返るとギョンビン君がいた!

いや…
違う
ギョンビン君じゃない…
こっこれは…
目の釣りあがったラブ…
そのラブが、壁にパンチを…

イナにこっそり耳打ちをしてやると、そおっと振り返ってラブを見、またそぉっと僕の方を見て、くふん…僕の耳元でくふふん…くすぐったいよくふふん…

「こわい…」

とくふふふん…ああん…甘えた声で言ったのであるくふふふん

「なにタコ踊りしてるんですか!早く並んで!」

ちいっ!エロ怪人め!タコ踊りだと?!
ふんっ
貴様なんか今からラブの『ギョンビン君地獄』に落ちろばかっ!

「ああんラブぅ…どしたの?かわいいお目々がチンギス・ハンになってるよぉん、まるで可愛げのない僕の弟みたいだよぉん」
「なにさそれっ!ふんっ!」
「どしたのさ…ラブゥゥ。おめめ下げて。ぐいぐいっ。ラブの好きそうなアトラクション取ってきたからねっ」
「はんっ!」
「なんで怒ってるの?」

「あの女の子に何したのさ!」
「女の子?ああ、僕の走りを止めた人ね?いやぁ、『君があんまり魅力的だから、僕の走りは止まっちまった』って言っただけだよ。イマイチのセリフだったんだけど、結構感動してくれたみたいでさ、座り込んじゃったぁはは。んで、これくれた」
「?」
「ねずみーしー名物うきわまんの引換券」
「うきわまん…」
「うきわのカタチした肉まん…。ええっと」

ギョンジンはパラパラとガイドブックの一つをめくり、その『うきわまん』とやらが載っているページをラブに見せながら、同時に僕の背中を乱暴に押し…なんだよこの扱いの違い…アトラクションの列に並ばせた

「うわ…かわいいっ」
「だろ?美味しいんだって。あの子も言ってた」
「…ふんっ!」
「なんだよぉらぶぅ、妬いてるのぉ?くふんくふん」
「暑苦しいから巻きつかないで!」
「ええ~じゃああの子に巻きついてこよぉかなぁ」
「む」
「くふふん」
「どーぞ!どーぞ行って来てどーぞ!ふんっ!どっかに連れ込んでえっちでもなんでもしてきたら?!」
「え?…どっかに連れ込んでえっち…」
「…行けば?ふんっ」
「わかった」
「…え?!」
「あとで行こうね…恋人たちが二人っきりになれるスペースがあるらしい。えっと…(パラパラ)あった!ホラここ。よくキスなんかしてるらしい。そこで僕達は、ぜひ『えっ…』」

ばきっ☆ぼかっ☆どすっ☆カーン★

もちろん僕達全員が、エロ怪人のハイテンションなエロトークを、殴って止めたのは言うまでもない
しかし、最後のカーンというのは…

なんだろう…缶ジュースが飛んできたみたいだ…

あ…さっきへたり込んだ女の子が投げつけたものらしい
ふふっふっぶぁか!

しかし…
僕達はカクジツにこの男の仲間であるとバレたわけで、ああっああああっ係員の女の子がっトランシーバーで連絡してるっ

元ホテルマンの僕としては、こういう場合のこういう係員の行動ってよくわかる
「要注意人物」の報告をしているのだ…

ああ…
離れたい…離れて行動したい…
でもそうするときっとラブが大変だろう…
ああ…まったく…

僕達は『地球中心探検隊』という人気アトラクションの、比較的短い列に並び、その中に入っていった…

「ほらっ、地底探索のための道具が置いてあるだろ?ここに入る前に通ったあの山に突き刺さってたでっかいドリルみたいなの、あれも『地球中心探検隊』がこの基地を作るために…」

まるでねずみーしーのガイドのように、ハイテンションで声高らかに説明する怪人ギョンジン…

僕は恥ずかしくてずっと俯いていたのだが、イナは

「ギョンジンってしゅごいな…あたまいいな」

と尊敬のまなざしを向け、あんなに邪険にしていたラブに至っては、うっとりと…潤んだ瞳で怪人を見つめ、口なんか半開きになってて…ごくり…いててっ!また抓られた…危ない!その表情はとっても危険だラブ!…

そして、イナとラブだけではなく、後ろや前に並んでいた他のお客さんたちも、ハイテンションでハンサムな怪人ギョンジンの説明にポーッとなっていた

みんなこいつが『エロ怪人』だとは知らない…

いや…
解説しながら、目があった可愛い女の子に、ウインクをバシバシ飛ばしている…

自ら『そうです私がエロ怪人です』と体現している…

ああ

離れたい…

イナとほのぼの、親子で楽しみたい…
親子?
親子じゃないっ!恋人同士だっ!くうっ…

やがて乗り場に着いた

「ほら、あれが地底探索車だよ。ラブ、どこがいい?前?後ろ?」
「…イナさんたちは?」
「イナたちはどこだっていいよ!子供と老人なんだから!それより若い僕達はどっちにする?前?後ろ?…前…後ろ…前…後ろ…ぐふっ…両方…今夜…やろうね」
どすっ☆

どうしてもエロを交えてしまうらしいな…
周りの人が少し距離をあけた…
いいな…他人は…

僕も離れたいな…

結局ラブがぷんすか怒ってイナと二人で前の座席に乗った
そして僕と…エロ怪人が…後ろに…

ちっ…

地底探索車が勢いよく走り出した
真っ暗闇を、時にスピードを上げながら、時にゆっくりと、その車は不思議な世界を走り抜ける

「ラブぅあれがヒカリタケだ。地底に生えていると信じられてる。宝石のように光ってるだろ?クフン…昨日の夜のラブみた…」
「「「ぎゃー」」」

突如スピードを上げた探索車に、ギョンジンのたわごとは掻き消されたふふん!

「ラブ!気をつけて!地底怪獣が住んでるゾーンだ!僕が守ってあげるからねっ!ああんどうして僕を隣にしてくれなかったんだよぉん」
「「「ぎゃー、ぎょえええっぎえっひゃあああん」」」

猛スピードで地底怪獣?の横をすり抜けた探索車は、そのままのスピードで坂を上り、そして下り坂を急降下した

一瞬、空が見えた…

それから徐々にスピードを押さえ、探索車はまた、元のステーションに戻ってきた

「「おもしろかったぁぁ」」

次男と三男が興奮している…
お父さんはちょっとだけ心臓が煽っている
長男は…
あれ?
珍しくグッタリしている

「ギョンジン?大丈夫?」
「う…あ…はい…」

フラフラと探索車を降り、外へ出る通路を歩いた
ふふん、かわいいじゃん、怪人は絶叫系マシン(といってもそんなに怖くなかったのにな…)には弱いんだな…

「どうしたの?コースター系嫌いなの?」

ラブが心配そうに、俯いているギョンジンの背中を擦る

と、その瞬間、ラブは怪人の腕に抱きしめられ、唇を奪われた

おいっ!人がっ!人がいっぱいいるっ!

「んはっ…あーよかった…」
「んもうっ!何するのさ!」
「んふん…らって…上り詰めて一気にイッたから…グッタリしてたけど、そのあとの余韻はっつったら、キスしかないでしょ…」

どすっばきっぐがん☆

ラブはプンプンして先に歩いて行った

頭を抱えているエロ怪人の後頭部に、僕とイナも、平手を入れておいた…


即、離れて行動したい!くうっ…


イナからの電話、その時  足バンさん

「1回ギョンビンって言ったら1回鼻つまむことにした」
「ばかスヒョン!妬いてるって素直に言え!」
「妬いてる」
「う…」

僕はとんがりかけたその唇を塞いだ。

ドンジュンの肩を包みこみ深いくちづけに誘う。
やつの腕が僕の首に絡みつき、すがるような瞳が僕を捕らえる。
くちづけの合間に交わされる蜜のような囁き。

「今日1日…おまえの唇が恋しかった」
「僕も…会いたかった…」
「ずっとおまえのことを考えてた」
「嘘ばっか…あの人とディナー食べてる時も?」
「ん?…ふふ…」

ドンジュンが突然唇を離し
その瞳がきらきらした豹のような目に変わる。

僕が近づけようとする唇をかわしながら
僕のネクタイをするりと取りボタンを外していく。
その口元に浮かぶ微笑みにはどこか挑むような妖しさがある。

ドンジュンがゆっくりと体重を移すと僕は床に静かに倒れた。
組み敷かれた僕の上にそっと降りて来る濡れた唇。
喉から首に這うその柔らかい感触に目を閉じる。
羽根に愛撫されているような…
甘い感覚…
あまりの心地よさに…

あろうことか
僕の意識はそこでぷっつり。

はっと気がつくと僕は先ほど床に倒れたまま
シャツの胸をはだけたままの形で横たわっていた。
時計を見ると1時間ほど経っている。

ね…寝ちゃった?
ドンジュンはっ?

奥からシャワーの音がするので洗面室を覗いてみる。

「コホン…あの…ドンジュン?」
「…」
「ドンジュン?」
「知らないっ!どうぞ!ごゆっくりお休み下さいっ!」
「コホン…ええと今日は徹夜で」バッシャァーッ!

ドアに凄まじい勢いで湯を掛けられ、僕はため息をついた。

ふと洗面台の上を見ると、テジンに作ってもらったあのペンダントが置いてある。
よせばいいものを
それを何気なく取り上げようとした瞬間。

「ああああああーーーーーっっっ!」
「ななななにっっ!どしたのスヒョンっっ!」
「…」
「うそ…落としたの?排水口にっっっ?」
「引っかかってる…そこに…U字コウまで落ちてない…」

それから僕は、バスタオルを腰に巻いて冷たい目で立っているドンジュンを横に
排水口に指を突っ込んだり箸を突っ込んだりして格闘していた。

その時だ。
こんな朝っぱらから呆けたイナのやつが電話してきた。
指をツッコミながら携帯に出る。

「もちもちすひょん?」
「…だれ…」
「…い…いなれしゅ…」
「なに…」(おっ引っかかった)
「ももも…もういっぱくしてもいいか?」
「ああ…」(よしっこのまま引っ掛けて…)
「え?いいのか?」
「 いい…」(いいぞ)
「おまえ…ちーふになったのか」
「おお…」(取れそう…)
「おまえ…きげんわるい?」
「うっああっ…」(くそっだめだ…)
「…えっ?…」
「くぅっ…はぁはぁ」(も少し…も少し…)
「…なんかしてるのか?」
「ふうふう…」(あとちょっと…)
「…とにかく…もういっぱくしましゅ…おじゃましましたごめんなしゃい…」
「…はぁ…」ぶちっ!

「取れたあああーーーーっっっ!」
「…」バタンっ
「…」

ぷりぷりしたままドンジュンはシャワーの続きに行き、
僕はベッドに転がってあいつが出るのを待っていたら…

また寝てしまった。
それも今度は熟睡…

昼近くに目を覚ました時のドンジュンのふくれ具合は特筆ものだった。

で…イナのやつの用件はなんだったのか
店でミンチョルに聞くまで思い出せなかった。


闇夜のお仕事&お留守番_13  妄想省家政婦mayoさん

「ゆっくり飲めよ...ん?...」
「みゃ#...*^o^*...」

はるみお嬢の今朝のウユはバナナ牛乳だ...

「旨いか...^_^...」
「(ぅんぅん)...=^×^=...」.....頬をすぼめて頷くはるみ

起きてきたテソンがコントレックスのボトルを持って俺の右に座った...

「テスはぐっすりか?」
「ぅん...僕の代わりに枕抱かせてきた...」
「ぷはは.....そっか...」

テソンに風呂で前の晩の仕返しをされたテスは俺の懐ですぐ寝ついた..
俺が目を覚ましたとき..ぱっくん◎とした口でテソンの懐にいた...

「ちぇみ...テスはさ...」
「ん...テスがどうした....」
「...テスも...ある?」
「って何がだ...」
「ぅ~~ん...つまりそのぉ...」
「ぷっ#...ヤキモキ責め..か?」
「ぅ...ぅん...」

「ん~....テスは俺に言葉で責めないな.....ぷっ..お前に似てるか...」
「ちぇみぃ~~^^;;.....」
「はは...すまん....」

「たまにだが...背中は引っ掻くわ...髪は引っぱるわ..でもってあちこち噛む...」
「たはは...それってさ..ちぇみが ”のーこー” だからじゃないの?...」
「違うな ...あれは...わざとだ..」
「で?...」
「俺の指を掴んで俺の鼻に突っ込む....で..ぐりぐり...」 
「...ね...それってさ...ちぇみの秘蔵キャラ?」
「そうなんだ#...そいつが増えた...あいつのネタに..」
「まぁた闇夜が観せたんだ...テスに....」
「ん...そのようだ....ったぐ....余計なことしやがって..」
「いつもじゃないよね....」
「あたりまえだ#いつもやられたらさすがの俺も怒るぞ#」
「だよね....で...されるがまま?」
「俺がやられたままで済むと思うか?」
「ぅん..まぁ....」
「最初は...好きな様にさせるが...その後はおとなしくさせる...だはは...ん...」
「ぁ...ぁ..そ..^^;;...」
「一番たまらんのが両手で顔をぎゅぎゅゅぅっと挟む...それが痛っいんだ#...」
「あはは#...小顔対策....小顔トレーニングも兼ねてる...」
「あのなぁ...お前だって人のこと言えるか?..小さいとは言えんだろ...」
「^^;;.....」

「お前の顔も...闇夜の手には収まるまい?...」
「ぅん....???...も..も...も...ってさ...?」
「(ぁ...>_<..)...コホン...何だ...」
「”俺も”って意...含んでるように聞こえるんだけど...」

「(ぁ...ぉ..っとっと..)...勘ぐりすぎじゃないか?」
「そっ?..」
「ん.....」

ちぇみは右にちょっと首をかしげているから..前髪が邪魔してちょっと見づらかったけど....
向こう側の...ちぇみの左の口端がわずかに上がったように....見えた....

@@....(疑惑).....@@(疑惑)←はるみ...
僕とはるみが顔を覗き込もうとしたとき..

ピッタン☆すりすり〃〃...

ベンチの背に片手を伸ばしていたちぇみは前を向いたまま僕の後頭部に手のひらピッタンすりすりをした..
僕の首がちょっと前に出ると..つられてはるみも首だけちょいと前に出た..

習慣になった感もあるちぇみのこのピッタン☆すりすり....
今日のピッタン☆『んまぁ...何も聞かんほうがいいぞ?...』みたいな.....
...すりすり〃〃...『すまんな...ちょっと言えんなぁぁ...』みたいな....そんな感じ...

いいよ別に...聞かないから#...きぃっ#


ちぇみは煙草の煙をゆっくり吐いた...

「今日帰ってくるんだろ...」
「話そらした#....」

「ぁ...ぁふ...あのなぁ~...」

僕に振り返ったちぇみは一度目を伏せてから僕に詰め寄った...

「ぷっ....」
「ったぐ...」
「今日の夜は和にするけど...」
「ぉ....ぉ...そっか...ん...」
「デザートよろしくね...」
「何?...和にケーキか?」
「違うって...あれだって...」
「ん?....ぁ...そっか....わかった...」
「僕...仕入れしてくるから....2日分..どうぞごゆっくり...」
「ぷっ....」
「行ってくる...」
「ん.....」

テソンは部屋で着替えて仕入れに出掛けた...
部屋に戻ってベットにはいるとテスが懐に入ってきた......

で....じゃれた.....ちょいとのーこーに..じゃれた....
で.....テスはぐったりとまた眠った.....



チーフ交代  オリーさん

僕とミンは外で簡単に早めの夕食を済ませ店に出た。
まだ早い時間だったが控え室にスヒョンがいた。

「どうした、早いな。」
「そっちこそ。何読んでる?」
「あ、別に何でもないんだ。」
スヒョンは読んでいた本を閉じて、郵便物のかたまりの下に押しこんだ。
ちょっと怪しい素振りだ。

「イナから電話があったろう。」
「そ、そうだった、何の用件かわからなくて。」
「え?例の4人がもう一日休むって連絡だよ。
チーフ代わったからお前に連絡入れろって言ったんだけど。」
「あ、ああ、そうか、そうだった、そうだった。」
「スヒョン?どうした?」
「別に。何でもない・・気にするな。」
「ふうん・・」
あわてたスヒョンも珍しい。
僕はその様子をしばらく楽しんだ。

「でお前、社長の件は決めて来たのか。」
「社長は断わった。」
「やらないのか?」
「いや、ミューズの中に企画室を立ち上げる。それをやる。」
「そうか、室長か。その方が好きな事ができそうだな。」
「昨日プロデュサーの腕を発揮しろって言ってくれたろ。それでちょっと考えた。
よく考えると社長におさまるの早いって気がして。まず実績からだ。」
「そうか。チーフは引き受けるから心配するな。」
「ありがとう。」

「けほんっ・・」

後ろでミンが咳をした。
僕は振り返ってミンの腕を掴んだ。
「天使はひとりで読書したいみたいだ。僕らは店のチェックでもしよう。」
「こほんっ」
ミンがもう一度咳をした。

開店少し前、イナとラブ、ギョンジン以外のメンバーが店に揃った。

テプンはちょっと声がかすれていた。
テジ君にこっぴどく叱られたとチョンマンにこぼし、
チョンマンは今日こそ荷造りを始める、と意気込んでいた。
ホンピョとドンヒは心なしかこざっぱりしていた。
湯あたりするほど風呂に入ったから?
それとも何か別の理由?

ドンジュンはミンと額を寄せ合って何やら真剣に話し込んでいる。
例の車のプロジェクトの話でもしているのだろうか。
時折ドンジュンはスヒョンを、ミンは僕を目で探す。
ウシクはレジ回りのチェックをしながら、用事を見つけたふりをしてイヌ先生に近づく。
メガネの手入れをしているイヌ先生はそれを目でとらえ、今はだめだよ、と目で答える。
さっきからそんなことの繰り返しだ。
スヒョクは踊りは嫌だと言いながら、ソクさんと楽しそうにステップを踏んでいる。
ソクさんの顔は・・・説明するのもばからしい。

ジュンホ君は1人で本を読んでいる。
カタカナ喋りをマスターして今は漢字に挑戦している。
ジュン君と一緒に習っているとさっき本を見せてくれた。
テジンは木彫りのコースターやペン皿など店で売る小物をスハ先生と並べている。
休みの間に作品が増えたようだ。
二人の回りにはほんのりと優しい空間ができている。
これも休みの収穫なのだろう。

ジホ監督は片手にデジカメを持ってソヌさんと何か話している。
新しいデジカメでも手に入れたのだろうか。
ソヌさんは監督の話を聞きながら、時折指をパチンと鳴らし床に落ちている小さなゴミを指差す。
指されたゴミはその近くにいるメンバーが拾う事になっている。
最初とまどったみんなも今ではすっかり慣れたようだ。

厨房ではテソンが真剣に料理の下ごしらえをしているが、今日はシチュンがまとわりついている。
パンのメニューの相談が長引いているらしい。
時折mayoさんが無言で振り向き、進捗状況をチェックしている。
OKの時はそのままだが、思ったとおりに進んでいないと風のようにテソンに近づき、
他の人に見えないようグーパンチを軽く見舞っている。
この二人の独特なじゃれ方だ。

いつものように開店前の店とメンバーのチェックをしているだけなのに
なぜか今日はその一コマ一コマが心に残像となって焼きついた。

開店前にみんなを集めて打ち合わせをした後、簡単に僕の事情とチーフ交代の件を説明した。
「チーフはもうおみせにこないのですか?」
ジュンホ君が聞いた。
「店には今までどおり出るよ。」
ジュンホ君がよかったと言ってくれたそばからテプンが言った。
「チーフってスヒョンじゃなかったの?相談事はみんなスヒョンにしてたよなあ。」
みんながどっと笑い、僕も苦笑いをした。
でもちょっとシャクにさわったので言ってやった。
「経理・財務関係は今までどおり僕がする。テプン、今ので給料一割減。」

テプン以外のみんながまた笑い、それを合図に店が始まった。
いつもと同じ店の始まり、でもどこかいつもと違う風景。
この店は、このメンバーは・・僕の我が家で、そして家族だ・・

「どうした?」
スヒョンの声がした。
「いや、別に。」
「チーフ交代やめるか。」
「そうじゃない。ただ・・」
「言わなくてもいい、わかってる。何も変わらない。みんな一緒だ。」
そう言うとスヒョンは僕の肩先を軽くたたいた。

レジの方へ向かう途中また声をかけられた。
「今日は二人でお祝いしよう。」
「何だって?」
「チーフ交代と室長就任。僕がおごるよ。」
最愛の家族が僕の目の前で涼やかに微笑んだ。


替え歌 「Believe」 ロージーさん

たとえば君が 傷ついて          
くじけそうに なった時は        
かならず僕が そばにいて         
ささえてあげるよ その肩を       
誰もが夢 叶えるため           
今日も明日も 生きてゆく         

いま未来の 扉を開けるとき       
悲しみや 苦しみが          
(ああ~悲しみや苦しみが)        
(いつ~~の日か~~~)           
いつ~~~の日か          
喜びに変わるだろう         
(喜びに~ 変わるだろう)         
I believe in future          
信じてる               


もしも誰かが 君のそばで         
泣きだしそうに なった時は       
だまって腕を とりながら          
いっしょに歩いて くれるよね      
仲間達の やさしさで          
この世界を 満たしたい          

いま確かな 勇気をもてるなら     
憧れや ときめきが         
(ああ憧れやときめきが )        
(大~空に~~ )              
大~~空に              
弾けて耀-hika-る だろう      
(弾けて~耀るだろう )     
I believe in future          
信じてる               

いま未来の扉を開けるとき       
悲しみや 苦しみが          
いつの日か 喜びに変わるだろう    
I believe in future          
信じてる               

Hum~~~~~~            



(生き物地球紀行テーマ『Believe』



海底怪人  ぴかろん

ギョンジンのとってきた「すぐぱす」とかいうものは『遺跡発掘探検隊』というアトラクションで、それまでにまだ時間があるので、『地球中心探検隊』の横にある『海底探検隊』…ねずみーしーには『探検隊アトラクション』しかないのか!…というものの列に並んだ
これもまだ早い時間なので比較的列の並び具合が少ないようだ

さっき頭を抱えていたギョンジンは、もちろん怪人だからすぐさま回復し、ラブの襟巻きになって、再び声高らかに、このアトラクションの解説を始めている
まわりにいたカップル(なぜかカップルが多い…)の女の子たちは、自分の彼氏とギョンジンを見比べて、そしてポーッとなっている
ギョンジンは解説しながらその女の子たちにウィンク&唇とんがらしをお見舞いしている…
そしてラブは…

ああこんどはドンジュン君になっている…
ギョンジンの腕に噛み付いたり引っかいたりして、襟巻きを解こうとしているのに、そうされればされるほど喜んでいる怪人…

「ああん痛いよぉ…。噛むんじゃなくて舐・め・て…」

がぶううう☆ブー

「あっあぁ~ん…そんなことしても離さないさっふふん」
「ブー」
「こんどはドンジュン君の真似?いやだよあんなに猪突猛進になっちゃったらぁ…」
「ブー」
「妬いてる?ねぇ妬いてる?」
「ブー」

ラブが『ブー』しか言わなくなった
きひひざまみろ…

そのアトラクションは小さな潜水艇である
僕達は四人でひとつの艇に乗った
2人掛けの座席がみっつある
僕達は左右に別れて座った
正面の座席だけ空いている

係の人が、後ろのカップルに「こちらへ…」と促したが、そのカップルは頑として動かず、その後ろのカップルもまた頑なに拒否した…
僕達四人と一緒に乗るのはイヤなんだろう…

理由は解っている…
ハイテンションエロ怪人のせいである…ああ…

その潜水艇の座席は大人2人にはちょっと窮屈で…
ましてや僕達は男2人ずつだからもっともっと窮屈で…
イナと「別々に座ろうか…」と言っていたら…

「なぁに離れようとしてんの!こんなチャンスな座席なのにっ!ここは密着度ナンバーワンなんだから、ほらっ僕達のようにうふん…密着してアトラクションをロマンチックにエロチックに楽しんでっ。ねっラブ」

ラブは…
もうブーとは言わなかった

どちらかというと、乗ったすぐになにかされたようで…ってキスだろうと思うけど…見てないから知らない…だって乗ってまだ30秒も経ってないもん!…
すでにギョンジンにしなだれかかっていた

イナはラブの後姿を見て、おれもしゅると言って僕の胸に甘えてきたくふん…

ギョンジンが静かになった…
どうせキスしてるんだろうと思い、ちらっと見てみたら…ちゃんと窓の外を見ている
おや?

ああでも時折ラブのほっぺにチューしたり、耳元で囁き解説したりしている…

「てじゅ、よしょみしゅんなっ!えっえっ」
「あーはいはいごめんね」
「みろ…かいていおうこくだ…」
「あーはいはい」
「まっくらでみえない」
「…ほんとだ。ギョンジン?真っ暗じゃん」
「っるさいなぁっ!手元にサーチライトのムーブハンドルがあるでしょっ?!それで適当なとこに光を当てて観察でもキスでもなんでもしたらっ?!」

むかっ
むかつく野郎だぜ!

「あっギョンジン…『にも』がいた」
「『にも』見つけたの?ラブぅ。偉い偉いちゅっ」
「あんっ…やっ…そんなとこに…はん…」
「ちゅっほらちゅっおさかなだよちゅっ」
「あっやっ…あ…きれ…はん…」

はじまった…見たい!ラブが喘ぐ姿をっ見た…
「いってえええっ」

「どしたんですっ?」
「…イナが抓ったの…」
「…なんだ…素っ頓狂な声出さないでくださいよ!恋人の抓りぐらい『愛の証』として耐えなさいよっねぇラブちゅちゅ」
「あ・あ・くふん…」

くそう
気になる…
「てっ…」
「てじゅのぶぁかっ!おれのことちっともきにしてくれにゃいむむむむ」

はむはむはむはむはむれろれろ…

ふんっ僕だって濃厚ちゅーしてやる!ふんっ

くて☆

ん?

「イナ?」
「のうこうしゅぎる…」
「ごめん…」
「はうううっかいじゅうらっ!」
「ん?本とだ、コワいねぇ」
「てじゅ~」ブリブリ

ぶりっ子だ…くふふんか~わい~い


やがて潜水艇は故障した…という設定らしく、真っ暗な海の底で停止してしまった…

真っ暗な海の底…
ラブ…
あ…いけない…

そんなとこに戻っちゃいけな
「いったあああいっごめんってごめんっそんなとこ抓るないなっ!使えなくなるっ!」
「だっきらいだっ、てじゅのぶぁかっ!うえええんうええん」
「ごめんって…もう考えないからさぁ…」
「ほんとか?」
「ん…ほんとに…」
「じゃあ…」

僕は、何か記念になるものをプレゼントさせられることになった…
よかった…そんなことで済んで…

僕の悲鳴を聞いても、今回は怪人のお咎めがなかった…
かわりに…色っぽい吐息が2人分聞こえてきた…

「イナ」
「なんら?」
「お前、あのふたりが何してるか見える?」
「…みえゆ…」
「なにっ見えるのか?!何してる?」
「しゅっごく濃いきしゅ…」
「ほっ…ほかには?」
「きしゅだけら…」
「…そうか…しゅっごく濃いのか…」
「ん…あとでおれも…して…」
「…今しようか…」
「今はいいら…」
「なんで?」
「らってまどのしょとで、はんぎょじんがてをふってた…ほら…もうしゅぐおわりら…」
「ほんとだ…なんだ…つまんねぇ」

「あ…んっ…んっ…いやっ…」

色っぽい声が…

「「なにやってんのっ!」」

ラブにキスしながら…怪人の手は…ラブのシャツの下に潜り込んで、異様な動きをしていた…

「場所をわきまえろよ!」
「しょうら!はじゅかしいっ!もうおわりらじょ」

怒鳴りつけているのにギョンジンはニコッと涼やかな笑顔を見せ、ようやくラブから唇と手を離した
そしてイナにむかってまず

「半魚人じゃないよ…海底人だよ…ねっラブ…ちゅ」
「…んぁ…」

と、余計な事を言い、ラブにもまた余計な事をし…

ああラブの瞳がウルウルでヤバイぞ…
ああいう状態の時はもうすぐにでもナニがアレ
「いたっいたっわかったごめんっ」
「おしょろいでなんかかって!」
「わかったからっその攻撃やめてっ!」

はあはあ…痛い…
もう気にするのはやめよう…はやく離れたい…


半魚人は…いや、エロ怪人は、うるうるで崩れ落ちそうな(はふん…)ラブの耳元に

「続きは…歩きながら…どう?」

と色っぽく囁き、我に返ったラブに殴られていた…

でもラブ…お前だって…いけないと思うぞ…ケホン…

僕達はようやくその異常な密室から降りた…


替え歌 「それは恋」 by ラブ ロージーさん

哀しみの 闇の彼方に
現われて 俺をとらえて
悦びの 遠い果てから
呼びかけて 俺をとらえて
ひたすらの 愛の願いを
あふれさせたもの
それは恋 あの日の恋

逢う時は 心も見せず
うらはらに 思い乱れて
言葉なく 名前も呼べず
それ故に けれどなおさら
身を焦がす 愛のまことを
あふれさせたもの
それは恋 あの日の恋

ある時は 夢も毀れて
疑いに 心狂わせ
ある時は おそれにゆらぎ
悲しみに 我を忘れて
その故に 愛の祈りを
あふれさせたもの
それは恋 あの日の恋

(森進一『それは恋』)


闇夜のお仕事&お留守番_14 妄想省家政婦mayoさん

「何処にいる?」
「清潭洞の工房っス...」
「ぷっ...10分後にcafe-t..ね」
「OK#...」

朝江原道を出てソウル駅に着き..ミンギに電話をかけた...
昨日昼から調査対象に密着したミンギはメモリースティックを持ったまま実家に帰った...
調査のデータを途中で受け取るためミンギとランチを摂ることにした..

ロックグループ-ジャウリムの所属プロダクションが入るビルの1Fに..cafe-t...はある...
芸能人の待ち合わせに使われたり..K-popの有名どころをよく見かける人気の店だ...
天井が高くガラス張りの店内は明るく開放感で..ゆったりしたソファが心地よい...
デザートやオーガニック料理も充実しているので江南マダムにも結構人気がある..

ヌナは僕からメモリースティックを受け取るとPCを開いてデーターを落とし始めた...

「ヌナぁ..今度の対象...むちゃくちゃっス...」
「ぷっ..ぅん..」
「分厚い封筒貰いまくり...」
「有名だからね....その筋では...」
「やっぱし...ぁ...ヌナの依頼主って接触した中にいるんスか?」
「鋭い事聞くねぇ...ミンギ...」
「へへ.....仕込みいいっスから....」
「ぷっ...」

ヌナは僕の疑問には答えずにデータを落とした後..PCを閉じた....

「助かった..やっぱクラブ系強いね..ミンギは...」
「まぁね~...一応...でも..永登浦(ヨンドンポ)の店は知らなかったス...」
「あそこは手回してもらった....」
「誰に?」
「ん?....テスシ....」
「えっ....ぁ#....元ち○ぴらだっけ...テスさん....」
「テスシの昔の"ナワバリ"だからねぇ....永登浦は...」
「そか....今は..ち○ぴらの影も形もないスよね..」
「ぷっ#...でも気は強いんよ..」
「へぇ...怒るときあるんスか?」」
「..顔が可愛いからね...怖くない....」
「だよねぇ...」

「ぷっ...午後はゼミだっけ?」
「先輩と映画っス...ここ2日くらい相手してないからさ#」
「あは...いじけちゃった?」
「んな素振り見せない様にしてるス...自分から言わないっスよ...先輩は...」
「あは...そうね...^^;;」
「昨日も僕ちょっと顔出してサッと帰っちゃたし...さっき電話したんスよ..映画観よぉって..」
「で?『ふ~~ん』..て?」
「そうそう!
『ふ~~ん...僕と行きたいの....どうしても?..そう...じゃ...行ってあげる...』これだもん....
 素直に..『ぉぅ#行こう#』って言ゃいいのにさぁ...」

「我儘言えるのミンギだけなんじゃない?」
「そぅかな...まぁ..いいけど....」
「ぷっ....それとも...誰かいたんじゃない?」
「ぃゃ...ここんとこ静かスね...」
「ぷっ#...ミンギ...わかるの?」
「ん~..あのとおりだから解りにくいス..でもさ...お邪魔なときはさ....」
「ぅん....」
「絶~~対....電話に出ないス....一日出ないね...」
「あはっ...そぅ...急に行ったときなんかは?」
「無表情だったら即#帰ることにしてんスけど...バッティングないスね..今んとこ...」
「ぷふ...無表情か....」
「監督みたいにわかりやすいといいスけど....」
「あはは....^^;;....」

cafe-t を出てから僕は先輩と待ち合わせたシネコンへ向かった..
ヌナは『仕事がある』と言って僕と別れてからガラス張りの20階建のビルの方へ歩いていった...

~~~~~~~

昼ちょいと前ヨンジュンがまた...来た...

「ハァイっ!!」
「「「ワクワクワクワク..holiday.......」」」」

「「「おい#.....あのねぇー...ちょっとぉー....」」」
「ごめぇ~ん...^^;;..」

ヨンジュンは俺が頼んでおいたウォータードリップを持って来た..
ウォータードリップは俺が好きなダッチコーヒーを抽出する器具だ...

ガラスボールに水を入れ...点滴の様に1滴づつ落とし時間をかけて抽出する...
コクがあるが酸味・苦みもマイルドで香りのいいコーヒーができる...
  

ダッチコーヒーは水が味をかなり左右する...
韓国の水道水は硬水でそのままでは不味い...
韓国にミネラルウォーターの会社が数多くあるのはそのためだ...

La mia casa ではかなりの量のミネラルを常備している..
料理人のこだわりか...テソンは硬水である水道の水を料理に絶対に使わない..
材料を洗う時も大きな寸胴で煮沸後の水を使い..調理でミネラルを使う...
ウォータードリップに粉をセットし...ミネラルでコーヒーの抽出を始めた..

ヨンジュンが俺に手を出した...

「ん?....ぷっ...振り込んだぞ...ハッキングの分...」
「え~~..”筒”欲しかったのになぁ...二つ折りでガバッっとでもいいし...」
「ぷっ#...相変わらずだな...」   
「だって...貰った#...って感じするじゃないですかぁ....」
「駄目だ#...」
「何でよぉ...」
「お前は...すぐ靴下の中に入れるだろ....」
「ぁ...ぁひ...^^;;....」
「ちぇみ...それ...癖なの?ヨンジュンさんの...」
「ん...こいつは金をすぐ靴下に隠す...で...ほれ...あっちこっちで脱ぐだろ...」
「へへ....それで?ちぇみ....」
「でな?..気が付くと....無い....」

「「ぷっはは...くひひ...ひぃひぃ.....ンケケケケケケッ..(>▽<)←はるみ」」

テソンとテスはを腹を抱えて笑い....はるみも身体を揺らして笑った...

「だから..お前には”筒”や”束”はやらん#....」
「先輩~^^;;...」
「どうせ..俺が渡さんでもあっちこっちで”筒””束”貰ってんだろ#」
「ちょっとね...」
「ったく...」
「^^;;...」

昼食の後...4人で向かいの駐車場の奥にあるバスケットのゴールで遊んだ... 
 

濃厚なあさごはん…  ぴかろん

遺跡発掘探検隊のアトラクションの『すぐぱす』の時間まであと1時間ないし2時間あるというので、僕達は朝御飯を食べる事にした

「ええっと」

とギョンジンはガイドブックをめくりながら、そのアトラクションの近くにあるワゴンで売っているという、美味しいと評判の『ゆかたんそーせーじどっぐ』を食べようと提案した

「さっきのうきわまんってのは?」
「ラブゥ…ワゴンの名物をちょこっとずつ味見するの、楽しくない?」
「楽しいと思うけど…」
「うきわまんは、あ・と・でちゅちゅちゅっ」
「んもっ!人が見てるん…ん…んむう」

僕とイナは慌てて2人を隠した
隠しながらギョンジンを引き剥がした
…たく…油断も隙もないっ!お父さんは気苦労が耐えないっ!
次男も次男だっもっと頑なに拒否するべきだろう!なぁっそうだろう?!ったく…

とにかく、少し歩いてそのなんちゃらドッグが売っている場所についた
周りは謎に包まれた古代文明の遺跡や、自然の神秘が宿るジャングルといった雰囲気
巨大な石の神殿が建っている
造り物だとはにわかに信じがたいぐらいリアルだ…
もっとも本物の遺跡を見たことはないけどね…

ギョンジンお薦めのそのドッグは、フランスパン風の生地にジューシーなソーセージが入っているものだった
ギョンジンはイナとラブにそれを渡すとき、物凄くスケベな顔になった
そして僕に渡す時はいやーな顔をした

ふんっ!お前が何を考えているかぐらいすぐに解る!

僕達はソーセージドッグを持って、近くのベンチに並んで座った
イナとラブを中にしてギョンジンと僕が外側に座った
おなかが空いていたので僕はがぶりとそれにかぶりついてむしゃむしゃ食べた

イナを見ると、お口におててを当てて考え込んでいる
この顔、いつか見たぞ…

ああ…ぐふっ…昨日…ぐふっ…

「おおきい。くちにはいらない…」

イナがつぶやいた…

「そんなはずないだろう!お前の口のサイズがどんなにデカいか皆知ってるぞ!
僕のだって一呑みでいってぇぇぇっごめんっ」

また抓られた…ぐすん…
その向こうにいるラブをちらっと見てみた
ラブの向こうでギンギラギンの目をしたギョンジンの顔まで見えてしまった…けっ…


ラブは…
ギョンジンの方をチラッと見て
ちょっとふくれっつらになった

イナはまた考え込んでいる

「ギョンジン、お前は食べないのか?」
「あ…五分後に食べます…」

そう静かに言ってやはりラブを…いやラブとイナを見つめている…
僕も負けずに二人を見つめていた
ただし僕は空腹に負けてむしゃむしゃ食べながらだけど…

「ギョンジン、早く食えよ!うまいぞ」
「はい…」

ラブは膨れっ面をやめて…かぷっとそのソーセージ部分に被りついた
「はううううっ!」


予想通りの反応
ギョンジンが目線を外さずに身もだえしている…
そんなギョンジンを見据えながらラブは…かぷかぷとソーセージに噛み付いている
噛み付く度にギョンジンが悶え声をあげている
はずかしい…
ラブ
はずかしくないのか

いやラブ、そんな風な食べ方をしてっ…ああっ…僕まで悶え声をあげそうになってきたっはうっ…

ラブったら調子に乗って両手を添えてかぷかぷしているっ!あうっこのエロ小僧!きいっ!
わざとだなっきいっ!
ギョンジンもうどろどろだ…

で…
イナは…
まだ考えている
イナが食べるところをみたいっ!

ギョンジンがおもむろに自分の分を食べだした
ラブを見つめながらわりと普通に食べてはいるのだが…その瞳が妖しく光っていてなんだかとってもいやらしい…
ぶあかっ!

ラブ…
さようなら…
君はもう…僕の手の届かないところへいってしまったんだね…

などとちっとだけ哀愁を感じつつ、そしてとてもバカらしいと思いつつ、僕は残っていた自分の分をたいらげた

イナはかなり考えてからそのソーセージドッグを口に持っていった
ギョンジンの目線がラブから外れ、イナの方に向く
いやらしい奴め!

案の定ラブにぺちっと叩かれているふふん!

イナはあーんと大口をあけ、ソーセージドックの横っ腹にがぶりと噛み付いた
おおおお…縦にいかずに横に?!

「イナ、食べにくくないの?そうやると…」

非常に残念だったので僕はつい、そう言ってしまった

「お前とギョンジン、やらしい目で見てたろ…」
「…なっ…なにが?なんのこと?なんでやらしいの?」

イナは僕を睨み付けながら、二口でそのソーセージドッグを食べた
なんか…ちっと…色気がない…ちいっ…

ラブとギョンジンはまだねちっこく食べている…
2人でたべりゃいいのに…このエロコンビ…
一足早くラブが食べ終わって

「…ふぁ…」

と言った

「「ゴクッ」」

ギョンジンと僕の喉がなった…

「いってえええっごめんっイナっもうしませんっ!」

涙目のイナがまた僕を抓った…
ごめんね…だってええ…

そしてギョンジンが食べ終わった

「あ…はぁん…」

変な声を出した
ぶぁか!

「満足…した?ラブ…」
「ん…すっごく…美味しかったよ…」
「僕も…すっごく美味しかった…ラブ…」
「キス禁止!」
「んもうっテジュンさん邪魔しないでよっ」

僕は怒鳴りつけられた…ふんっ

「じゃ、食後の散歩ふふん…ラブ…この奥の方…いこうふふん。
あ…テジュンさんたちはあっちの方に行って。そうだなぁ…大急ぎで…30分後に…くふふん、またここで待ち合わせてぇ、それからアトラクションにいこう!じゃ、かいさんっ」

襟巻きというより、暑苦しいコートのようになって、ギョンジンはラブを散歩コースの森の方に連れて行った…

僕とイナだって…ちょっとぐらい色っぽい散歩を…

「なんか買って…。おしょろいの…なんか…」

可愛らしいイナについ頷いてしまった…
ああんぼくだってイナと濃厚なチューをしたかったのにぃぃ…

「ギョンジンたちきっと…大変なことしてるんだろうにゃ…」
「…ん…今の食べ方を実践…かなぁ…」
「げーっ…」

僕は…清純派イナを連れて、買い物をした…
頭の中は、エロコンビの放送禁止映像が流れ放題だった…ああ…












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