カテゴリ:展覧会
「面白い」・・・私が美術鑑賞をするにあたって、これが最重要部分です。 好き嫌いも肝心ですが、好きではないものに何故か魅力を感じてしまうこともかなりありますよね。 金刀比羅宮の表書院で出合った円山応挙の作品、これが実に私の「ツボ」にはまりました!! 表書院には90面もある彼の障壁画。 今回、私的に大ヒットだったのが、鶴の間に続く『虎の間』です。 多くの方が前を通り過ぎる中、私達はゆっくりと腰をおろし、じっくり鑑賞(?)させて頂きました。 ある方が口にしていた意見、 「この時代、日本に虎っていたのかしら?」 どうなのでしょうか? 実際、一休さんが屏風に描かれた虎を退治するお話は応挙より随分と時代を遡りますし、豊臣秀吉の朝鮮出兵でも虎刈りをした逸話が残っています。 でも、応挙の描いた虎達は近寄りがたい雄々しい虎のイメージとはかけ離れていて、その あまりにも愛くるしい姿に私達は思わず微笑んでしまいました。 想像にしか過ぎませんが、もしかしたら応挙は見たことのない虎を人から聞いた話と猫をモデルにして描いたのかもしれませんね。 虎の間に入ってすぐにある『水呑みの虎』。 その左側の子供のような虎のおしりが非常に可愛らしくて、柔らかそうで触りたくて、つい手が伸びてしまいそうでした。 隣のMasakoはそれとは別に「ホワイトタイガー?」を見つけたと、一人とっても誇らしげに嬉しそう! どれもチャーミングでしたが、私が特に気に入ったのが上の写真のこの子。 毛皮のふさふさ感がなんとも言えず、そしてよくよく見つめていると私の愛犬「クリス」に似ているから不思議です。 ますます愛着が湧き、単純に「可愛い !」って思えます。 クリスが餌を前に、ちょっと拗ねたようにお座りする姿とホントよく似ているのです。 円山応挙大先生のモデルを努めるなんて?、うちのクリスも大したものです?! これって、「親?バカ」って言うんでしょうね。(笑) でもこうやって偉大な作品を身近に感じることは、大事な美術鑑賞の仕方の一つだと思います。 本物に出会う機会を大切にして、そこから私流の面白さを発見できればいいなと思っています。 今日は大学時代の悪友「M地」の誕生日。 彼とは年に2、3度しか連絡を取らないのですが、突然「picchukoブー、元気?」と相変わらず失礼な電話があります。 いくつになってもアホなことを言い合える昔からの友達は心のオアシスですよね。 おめでとう。 すぐ近くに住んでいるのだから、たまには海を越えて「さぬきうどん」を食べに来なさいよね。 但し、最終電車を乗り過ごしたからといって、酔っぱらって夜中に電話してこないように!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.21 21:03:15
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