I love Salzburg

2007/12/05(水)21:55

Cafe Central

旅行記 ウィーン '03.12月(5)

*どこよりも優雅で長い歴史を持つウィーンのカフェ文化。 『カフェ・ツェントラル』はそんなウィーンの中でも特に美しい、フェルステル宮殿にあるムード漂う素敵なところです。 彼の名は「Gunter H.Schneider」。1939年9月、ウィーン生まれ。 【'04.01.01オーストリア時間】 ここ数日、私はずっと「エリザベート」の世界から抜け出せないでいます。 仕事中も頭の中ではその曲達が流れています。 毎晩一人になるのを待ちかねて、ミュージカルのCDを聴いている私。 もちろん、今もそうです。 【♪ 私を見つけたいなら 私をつかまえてしまってはだめ 私は自由を手放しはしないわ あなたが私を縛ろうとするなら 私はあなたの巣から去り、鳥のように海に潜るわ 友を求め 安らぎを探す 喜びを分かち合い 悲しみを分かち合う でも、私の人生を求めないで 私の人生をあげることはできない 何故なら 私は私だけのものだから ♪】 ・・・「私だけに」 ウィーンの話をもう少ししましょうか。。 せっかくの元日の夜ですもの、贅沢に『カフェ・ツェントラル』でゆっくりくつろごうと、 大理石の柱と高く美しいアーチを描いた天井を持つ 世界的にも有名なこのカフェを覗いてみました。 そこは多くの人でごった返し、長い列をなしていました。 私のような場慣れしない一人者には、ちょっと座るのは無理なよう。 そんな時、真ん中にある素敵なグランドピアノが目に入りました。 そこは夕方になるとピアノや弦楽器の生演奏が始まります。 私は噎せ返るほどに溢れる背中をくぐり抜け、ピアノの近くまで行きました。 とっても優しそうなピアニストさんが"ニコニコ"微笑みかけてくれます。 「座る場所がないんだね。」 ピアノを弾く手を休めて、彼は椅子の半分を私に譲ってくれました。 「何か聴きたい曲はあるかい?」 私はあまりにも美しいその室内の装飾に、そのカフェの空間にいるだけで満足でした。 「出会った記念に、君の為にこの曲を贈ろう。」 そう言って、彼はベートーベンの「エリーゼのために」を弾いてくれました。 写真はその時のものです♪ とても親切な方で、私の為に近くのお客さんに相席を頼んでくれたほど。 "いえいえ、せっかくこの雰囲気を楽しんでいる方達の邪魔はしたくないです。" "私はもう大満足で大感激です。" その意味を込めて頭を横に振りました。 「この後はどうするの? 夕食を一緒にどうかな?」 是非ともご一緒したかったのですが、10/24のブログに書いたように、一度怖い思いをした私は又も首を横に振りました。 残念そうに彼は、私が店を出る最後まで、ずっと視線を投げ掛けてくれ 手を振ってくれました。 海外に出ると沢山のこんな優しい男性に出逢えるので、私のような者でも"勘違い"お姫様になれますね!! でも本当に嬉しかったなぁ。 有名なカフェの専属ピアニストが私だけの為に一曲プレゼントしてくれるなんて、 ウィーンならではのことでしょう。 あの時の彼のCDも私のお気に入りです。 当然のこと、「エリーゼのために」も収録されています♪

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る