I love Salzburg

2008/02/13(水)21:11

ちょっと、恥ずかしい。。

お友達(42)

*『平和の鐘閣』 韓国・統一展望台を訪れる時に立ち寄りました。【'04.06.13】 これは、朝鮮戦争時に使用された銃やヘルメットを溶かして作られた鐘。 多くの人々の平和への思いが込められています。 今日の昼過ぎ、ソウルに住む韓国人の友人「Jeanna」からメールが届きました。 彼女との出会いについては12/26の日記でも書きましたが、昨年夏のザルツブルグでした。 彼女は大好きなアニメから日本語を勉強しています。 彼女自身も韓国のアニメコンテストで賞を取ったことのある実力者です。 実は先日、「南大門」の崩壊を嘆き悲しむ韓国人の気持ちが痛いほど伝わってきた私は、Jeannaにお見舞いのメールを送っていたのでした。 《 私もこのニュースを知って、とても残念で悔しい思いです。 信じられない。 あまりにも酷い、とても悲しい。 ジーナと、そして韓国の全ての人達がこの深い悲しみから立ち直ることができるよう祈っています。》 日本語の勉強にもなるように、英語とその和訳を書いて、、。 驚くことに、今日の彼女からの返事は全て日本語でした。 ぎこちないながらも、一生懸命さが溢れていて、それだけでも感動です。 《 手紙をありがとう。 南大門という貴重な文化財が焼失しました。 気分がとても悪く、悲しいです。 そして、あなたの元にこんなニュースが聞こえてしまったことは、ちょっと恥ずかしいです。 韓国の全ての人に対して、酷いことをしたのだと私は思います。 みんなに大きな悲しみを与えています。 この日は朝から、白い花が南大門の前に供えられている写真をニュースで見ました。 その写真を前にして、私は悲しくて涙が出ました。 南大門がまた同じように造られても、価値は元通りにはなりません。 あぁ~、分かりません。思いが沢山です。。 それでも、あなたからの手紙は力になりました。 本当にありがとう。》 私はこの内容から、ある一文にショックを受けました。 それは、『あなたの元にこんなニュースが聞こえてしまったことは、【ちょっと恥ずかしい】です。』という文章。 この『恥』という思いを、私は忘れていたように思うのです。 もう一昨年になりますか、、法隆寺東大門の柱に「大スき」と刻まれているのが話題になった時。 確かに、この考えなしの酷い行動に腹立たしさを感じましたが、 それを『恥』だとは思いませんでした。 例えこの話題が海外に聞こえていようとも、『恥』という気持ちは一切ありませんでした。 ある一人の悪行を、同じ韓国人としてJeannaは『恥』と思っているのですね。 『恥の文化』、これはそれほど遠くない時代の日本にも、当たり前に存在していた文化です。 このJeannaのメールに、逆に現在の日本の『恥』を知りました。 巷に溢れる尋常とは考え難い犯罪も、礼儀知らずの常識も、政治の腐敗さえも、 恥ずかしい気持ちを忘れ去ってしまった日本の現れだったのですね。 今一度、私も自分自身を見つめ直そうと思います。 そしてJeannaと出会えたことを、友人と呼び合えることを感謝したいと思います。

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