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2011/07/30(土)06:56

N島氏。

お友達(42)

最初に N島氏と出会ったのは、たぶん祖母が亡くなってすぐのことだったと思う。 「ソノさん(祖母の名)、こんなに小そうなって...。」 仏壇の前に置かれた遺骨を見ながら しみじみと呟き、彼は丁寧に手を合わせてくれた。 私の町に老人向けのデイサービスセンターができたのが平成6年のこと。 その立ち上げから相談員として走り回り、沢山のお年寄りとそのご家族の支えになったのが まだ若き(笑)N島氏で、 その当初にお世話になったのが私の祖母だった。 デイサービスがスタートして半年が過ぎた時、祖母が他界。 亡くなった初めてのお年寄りということで、彼はわざわざ線香をあげに来てくれたのだ。 その時は、まさか2年後に自分もそのデイサービスで働き、 N島氏と机を挟んで仕事をすることになろうとは思いもしなかったが。 今でこそ、私は涼しい顔をして特養の事務員をやっているが(笑)、デイサービスに居た十数年前はそれはそれは大変だった。 ただでさえ慣れていない仕事を、午前は介護、午後は事務と、明らかに時間的にも能力的にも私にとってはオーバーワークの日々が続き、毎日が必死だったあの頃。 のほほ~んとした温かい雰囲気ながら、意外にも(?笑)頼り甲斐のある N島氏の存在に、どれほど救われを感じたことか。 彼が相談員だったからこそ、福祉のいろはも知らない私でも、事務員として務めることができたのだと思っている。 面と向かって言うのは照れくさいから、この場を使って、彼に感謝の気持ちを述べたいと思う。 振り返れば、プライベートでもかなりお世話になりっぱなしだ。 車を買う時、初めてデジカメを買った時、 あ~確か初めてパソコンを買った時もお店まで一緒に見に行ってくれたのも彼だった。 最近では、一眼レフの部品や貴重なレンズなども頂いてしまった。 そうだ、私がパソコンを打てるようになったのも彼のおかげだ。 誰にでも気さくで親切な人だから、困ったことがあれば、つい「N島さ~ん!」ってことになる。 そして遠慮なく、つい彼に甘えてしまうのである。 本当に何もかもお世話になりっぱなしで、どれほどお礼を述べても全然足りないことだと思う。 けれど、一度はけじめとして。 N島さん、これまで本当にどうもありがとう! これからも何かにつけて SOS を出すと思うけど、今までに懲りず、どうか仲良しでいてください。(^^) いつも私が頼る側で、負担ばかり掛けていると思うけど、どうかこれからも甘えさせてください。(笑) そして、一日でも早く健康体に戻って、元気で陽気な N島氏に復活してください。 * 彼は、体調の都合で今月末で退職する。 当たり前のように目の前に居た仲間がいなくなるのは、すごく寂しく悲しいものだ。 あの笑い声がデイサービスに響かなくなるなんて、今はまだ想像もつかないけれど、 きっと泣きそうなほど静かになるんだろうな。 体も心も存在感も、誰よりも大きな人だから。

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