カテゴリ:四国へようこそ
讃岐には栗林公園ともう一つ、丸亀に中津万象園という大名庭園がある。 琵琶湖を形どった池に近江八景になぞらえた島々は、その昔この地を治めた京極藩の殿様の先祖が近江出身であったためだそう。 瀬戸内海に面した立地から、時間をかけて滞在すれば たぶん池の潮の満ち引きを楽しむこともできるんじゃないかな。 「日本庭園を眺めながらお茶しない?」 立春の日に栗林公園で梅見をして以来すっかり殿様気分になっている私は、突如友人のK西さんを誘ってみた。 「どこで?」 「中津万象園!」 「そんな処だと思った(笑)」 そんな処、、、そう、歩いて行ける距離にある中津万象園も、あまりに身近過ぎてすっかり有難みがなくなっている。(笑) しかし、彼女は気持ちよく応えてくれた。 栗林公園と比べればもう一つであるけれど、並の日本庭園と比べると抜きん出ていると思う。 ぶらり、ぶらり、池に浮かぶ鴨と戯れながら1時間ほど散策。 今年は四季折々の美しさを満喫する年にしよう、そう思った。 * * * そう思い立ったら居ても立っても居られない。 早速、栗林公園の年間パスポートを購入し、高松まで再び車を走らせた。 栗林公園を知ってしまっては、やはりそれ以外では物足りなかったようだ。(笑) 実は、これまで香川県民といえども中讃(香川県中部)に住む私はあまり高松と縁がなかった。 買い物なら橋を渡って岡山や神戸に出掛けた方がお洒落なものが多いし、展覧会やコンサートも本土へ出向いた方が良いものと出会える。 だが、今年に入ってケアマネの実務研修で度々高松へ足を運ぶようになり高松行きが億劫じゃなくなったのと、 先日テレビで高畑淳子さんの故郷を巡る旅が放送され、屋島や栗林公園といった定番ではあるが高松の見どころの紹介に新鮮さと馴染みとが相まって、何とも言えぬ心地よさを感じることができたのだった。 とりわけ、「ねえ、どうしてこんな美しい処から離れようと思ったのかしらねえ」という高畑さんの言葉に、訳もなくじんときた。 彼女独特の話し方が耳と心にじんと残った。 ねえ、どうしてこんな美しい処が近くにあるのに足を運ぼうと思わなかったのかしらねえ。 栗林公園を散策しながら、独り言ちた。 栗林公園といえば松の美しさが格別であるが、今日もほのかに香る梅の花が目を引いた。 一つひとつは小さな花であるけれど、それぞれの表情がとてもとても愛らしい。 そんな一瞬の表情を写真に留められたら、、、。 本日もまた、梅日和。 まだ続く、梅三昧。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.03.29 03:04:45
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