2016/05/07(土)21:56
母の日に特別な贈り物?!
昨秋熊本を訪れた時、阿蘇から熊本市へ向かう途中で二度「くまモン」の車とすれ違った。
最初に見かけたのは、ちょうど阿蘇大橋の手前だったと思う。
黒色のホンダ・フィットのフロントバンパーに赤いほっぺたが塗られ、後ろのボディには可愛いイラストが描かれていた。
一瞬のすれ違いに、「あれ、絶対、くまモンだよね」と母と顔を見合わせた。
なんとも愛嬌のある車だった。
それ以来、「くまモン、いいね」と、母は時々思い出しては口にした。
阿蘇が好きで、阿蘇の風景を母に見せたいと訪ねた熊本。
あの時、「秋の景色も素晴らしいけど、きっと春になって一面緑で覆われる季節が一番綺麗だろうね。次はぜひ春に来よう」と何度も話しながら車を走らせた。
九州へは愛媛の八幡浜港から船で渡れば結構近い。
できれば「この春」と思っていた。
もちろん、その時はまさかあのような大地震に見舞われることになろうとは想像するはずもなく。
先日、地元香川で車を走らせていて、前の車に「くまモン」のぬいぐるみが乗せてあるのを目にした。
地震の後だったからか、余計にその愛くるしい表情が可愛く思えた。
すると、今度は「くまモンのぬいぐるみ、欲しいね」と、母が言い出した。
ぬいぐるみ好きな母とぬいぐるみ嫌いの私。
しかし、「くまモン」だけはいいかな、と私も思った。
家に帰って、ネットで検索。
けれど、ぬいぐるみって本物を見て買わないと、ちょっとした目鼻口の位置などで全くの別物になってしまうことに気が付いた。
「もう少し落ち着いたら、熊本へ行ってぬいぐるみを買おう。」
それまでといってはなんだが、母の健康のためを思って「くまモン体操」のDVDを母の日のプレゼントに決めた。(笑)
実はわが香川県にも「うどん体操」とやらがあるのだが、正直可愛くもないし、楽しくもない。
くまモンの可愛い動きと一緒に踊る方が、間違いなく足腰にもいいし頭にもいいだろう。
80過ぎのおばあさんが踊ることを考えれば可笑しすぎる気もするが、その音楽を聞くだけでも元気が出る。
そして、何度も繰り返される「くまもとが大好きで良かった!」というフレーズに、なんだか私まで「熊本が大好き!」と思えてくる。
その大好き!という気持ちをいつか届けに、また熊本を旅する日を楽しみに、今は陰ながら、そして心の底から応援したい。