2005/09/15(木)21:28
2人の客人。
過激発言だが、わたしはイタリア人以上にある国の人々が我慢ならない。
だって、その国出身のわが社の倉庫のチプリアンは若いくせにセクハラ兄ちゃんだし、祖国から時々来る女友達をミラノ中央駅まで無断で社長のベンツ(←社長のお抱え運転手としてもこき使われている)で迎えに行って、その辺に違法駐車して、キップを当然切られて、それを黙っていて、あとから罰金の通知が会社に来て、大目玉を喰らうことを常習犯にしている「どあほう」だ。
わが社はイタリアで人を雇うより安く済むので、外注でその国に2人のプログラマーを雇っていたのだが、先日我が社のまだ未発表のプロジェクトをドイツのどこかの会社に横流ししていたことが発覚、国際警察を巻き込んで騒いでいる最中である。
チプリアンいわく、その国が発信源となっているジプシーにも一度ならず何度もひどい目に遭わされた。
そして我が家を建てた親方の弟子たちも全員この国の出身者だ。ここにいつも来てくださるお友達ならこれ以上の説明はいらないだろう。
そりゃあ、ひとそれぞれだし「偏見だ。」と言われたらそうかもしれないが、こうも↑特定の人種からひどい目にばっかり遭わされると信用を失くすのも、誰が責められよう?
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昨日は帰宅すると2人、おっとの他にお客が来ていてびっくりした。
ひとりはおとといの夜も来てくれたカルラの幼なじみの建築業者のマルコで、もうひとりは生気のない「荒くれ系ガイジン」だった。
うちの納屋は口の字になっていてわたしたちが口の_の部分に住んでいるなら彼は中庭を隔てた-の部分に住んでいる。こんな近くに建築業者が住んでいるとは知らなかった。。。汗
おとといは外はもう真っ暗だったので家の中だけ点検してくれたのだ。あのふざけた階段を上がりきった壁には大きな茶色いしみが広がっているのだが、彼はそれを見て「ああ、これはお隣の暖炉のススが雨で染み出したんだね、間違いないよ。」と言う。
そしてまだ先日の豪雨の後、乾ききってない壁の雨のしみを見て、「う~ん、これは単なる瓦の並べ方が悪いのか、屋根の基礎自体が悪いのか、屋根に上がって見てみないとわからないね。。。マルちゃん、あした仕事から帰ってきたら僕の家に寄ってよ。一緒に屋根に上って見てみよう。」
カルラはうちのひどいさまを見て興奮して「絶対これは裁判ものよ!弁護士を立てて闘うべきだわ!!」とひたすら主張していた。
しかしこの話はもう階下のパンク家族とさんざんした話題だ。
わたしたちとしてはもう疲れきってしまって、こちらの財布にこれ以上の被害を出さずに穏便に屋根がちゃんとなればいいんだ。と、ちょっと引いてうなずいていたのであった。
そして昨日は彼らがちょうど屋根から降りてきたところにわたしが帰宅したのである。
わたし「どうだった?」
マルコ「。。。僕は君たちがカルラの友達だから正直に言うけど、これは「屋根」とは言えないね。」
わたし「ええええええ!?」
マルコ「お宅を工事してるときからハラハラして見てたんだけど、この納屋は古いから屋根の基礎がかなり歪んでるんだよ。本来ならそれを全部やりかえなきゃいけないところを奴ら(悪徳親方軍団)、それをせずに直接新しい瓦を載せたのさ。
だから外から見て、屋根が歪んで見えるわけ。
こんなの、雨漏りのたびにいくら瓦だけいじったって、なんの解決にもならないよ。
基礎をまっすぐの新しいのに替えないと。」
わたし「ってことは、工事になったら2階にある家具とか全部どけなきゃいけないの?フローリングの床は新しく貼ったばかりなのに!!」
おっと「工事になっても家具はどけなくて大丈夫なんだって。天井はそのままで外側だけ工事するから。」
わたしは怒り「もう我慢できない!やっぱり裁判するしかないかな?!」と叫んだ。
マルコ「昨日はカルラが興奮してたから黙ってたけど、騒がずに保険代で屋根をやり直したほうが懸命だと思う。確かに裁判となったら、明らかに不動産屋が負けるのは見えているけど、それにかかる費用と時間、大きなストレスを考えたらしないほうがいいと思うんだ。」
おっと「でも、保険代がもしも出なかったら?」
マルコ「これは外から見ても中から見ても明らかに被害状況がわかるから、保険代が出ない、ってことはないと思うよ。」
わたしたちはこの言葉に少し安心し、保険会社が被害状況を見に来るのを待つ期間にマルコに見積もりを出してもらう算段をして話が終わった。
わたし「今日はどうもありがとう。どう、ちょっとビールでも飲んでいかない?」
マルコ「お誘いはうれしいけど、母ちゃんが夕ご飯の支度をして待ってるから帰るよ。」とひとりで家から出て行ったのだ。
あれれれれ?わたしは今まで座って無言でわたしたちの話を聞いていた「荒くれ系ガイジン」はマルコの弟子だと思ってたよ。
おっと「あ、紹介するね。このひとは◎◎さん(名前忘れた。)◎◎人(←わたしの我慢のならない国)だよ。」
わたしは「ああ、よろしく。」ととりあえず社交辞令でにこやかに挨拶をする。
おっと「ぼくね、このひとを雇うことにしたんだ。で、今日彼に1日運転させてみたんだけど、まあ安全運転だし。」
はあ~~~~~~~?????
(長くなったんで続く。)