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2007/03/07(水)09:26

初節句

南仏生活(277)

今年はCannelleの初節句でした。 特に大げさなことはしませんでしたが、 雛人形や、庭に咲いた梅の花や水仙、ミモザを飾って すし太郎に太目の錦糸玉子やいくら、 えび、鞘インゲンをのせて彩り、 鯛のあら煮をいただきました。 …と言ってもCannelleにはお粥に鯛の身と汁をあわせ、 だし汁で煮た野菜を与えましたが。 準備不足もあって品数が少なかったのが悔やまれましたが、 こんな日本の行事がある度に思うのは、 日本料理が苦手ということです。 いや、毎日食べるような、 ご飯に味噌汁に焼き魚におひたし。 とかいった系統なら全然苦じゃありません。 魚も三枚におろすし、魚は味噌漬けや酢じめだってするし イカだって下処理できます。 最近では赤ちゃんのことを考えて だしもほんだしではなく昆布と鰹節でとるようになりました。 しかし。 お祝い膳的なものって本当に苦手で、 特にちらし寿司。 こればかりは自分で作ろうと思ったことすらありません。 どうにもあの細かさがいただけないんですよね…。 思い起こせば高校2年生の家庭科検定4級。 きゅうりの半月切りを1分間で50枚(だったかな?) という課題がありました。 この検定がなんともいやらしいったらありゃしない。 1枚1枚定規で厚さを測り、 ○ミリ以上(覚えてません…3ミリ?)だったらNG、 それは数に入れられないというものでした。 pidooは見事追試になり、 2回目も数を数えるクラスメートに大目にみてもらったという実績を持っております…。 (追試仲間同士なのでかなりいい加減に数えてOKでした) またこんなエピソードもあります…。 前回帰国した際、友人宅で夕食の手伝いをかってでましたが、 友人の遠慮がちな視線を感じた後、 「もうちょっと小さく切ってもいいかも」と言われ、 さらに「あ~、あと私やるから」 とキッチンを追い出されてしまいました。 そんなpidooも南仏料理は得意。 こちらに住み始めた当初は「そんなに小さく切らないで!」とマミーからしょっちゅう言われ、 「さすが日本人は器用ねぇ」と義理ママから褒められたり。 お世辞か知りませんがホストファミリーをしていた頃は 滞在者からも嬉しい言葉をいただいていました。 思うに南仏の素朴で大雑把な料理が、 pidooの性格とうまい具合にマッチしているからでは、 と思われます。 日本料理特有の細かく切って、それぞれに下味をつけて…という工程が、 南仏家庭料理では全部省略!ごろっと一口大に切って、 みんなまとめて鍋やフライパン、もしくはオーブンに入れて、はい、おしまい! うむむむむむ…。 母親として、日本人として、これじゃいかんぞ! 幸いなことにひな祭りは毎年あるので Cannelleがもの心つく頃にはなんとかちらし寿司を作れるようになっていたいものです。 いただきものの雛人形たちも飾ってみました

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