魔法の言葉
行き付けのスーパーに隣接する薬局のウィンドウにシミを薄くする化粧品の広告が。そばかすがチャーミングなこの国でもようやくシミを気にするようになってきたのかとしばし目をとられ見入っていたら、すぐ隣りにあるポストに手紙を投函しようとする女の子の小さな手が目の端に映りました。ポストはちょっと高めに位置しており、年の頃8歳ほどの女の子の背丈でははなかなか届かない様子。「手伝おうか?」と言って手紙を中に入れてあげたらそのまま走り去ろうとします。そこで女の子の後姿に一言。"Qu'est-ce qu'on dit ?"すると女の子は振り向いて恥ずかしそうに"Merci...!"と言い、その後ろでその子のママが微笑んでました。この時にpidooが言った"Qu'est-ce qu'on dit ?"とは、「(こんな時)なんて言うの?」と言う意味で、しつけ用語です。"Dis, Merci(ありがとう、と言いなさい)"よりは柔らかくて、問いかける言い方が自発的に答えを促すのか、たいていの子供たちは笑顔で"Merci"と返してくれ、何かしてあげたこちらも良い気分に。ちょっときかん坊そうな子でも笑顔が引き出せるので重宝しています。フランス人の子供は礼儀がなってない!と怒る前に(笑)、是非この言葉をお試しください。