「僕の彼女を紹介します」　「猟奇的な彼女」と全くおんなじノリで・・・。

「四月の雪」が日本での興行成績でこの作品を抜きそうだとのニュースを読んで、そういえば見てなかったなと今頃になって気付きました。随分話題にはなっていた作品のようですが、ファンの人には悪いけど、どーしてもこの人（チョン・ジヒョン）好きになれないのよねぇ。 驚いたことに、全体のノリが「猟奇的な彼女」と全く同じ。同じチョン・ジヒョン主演で演技が全く同じだからかと思ったが、映像全体の雰囲気やドタバタ加減まで似ていて、あれぇーッて感じ。知らなかったけど、この二つの映画主演女優だけじゃなくて監督まで一緒なのね。どうりで似てるはず。でも素人の私でさえ分かるくらいに似過ぎって、女優も監督も成長なさ過ぎなんじゃない？ どちらも前半ドタバタで、猟奇的とも言える主人公に男性が振り回され、後半はシリアスムードでシュンとした女性のか弱さが見える。パターン一緒。加えてこちらはあの「ゴースト」のパクリ？それに「天国の階段」でよく使われた、主人公達の周りをカメラがグルグル回って撮影するパターン。この技法、どんな機材でどうやって映してるのかしらとは思うけど、感動は呼ばないし感情移入できなくなってマイナスでしかないと思うけど、何でやっちゃうのかなぁ。当事の映画界の流行だったのかしら。この二つのお陰で、出そうな涙もさっと引いてしまう感じ。目が回るわしらけるわで、とっても残念な作品でした。 最後に「猟奇的な彼女」のチャ・テヒョンが出てきたのがオチだとすれば、「猟奇的な彼女」も最後にオチが有って、これまた同じパターンじゃないですか。 どちらもそこそこ面白くて泣けて、韓国映画にしては画像もきれいで垢抜けてるところで、日本の興行成績も上がったのではないかと思います。でもイマイチ好きになれない。さらさら－っと見れすぎて、韓国映画の深さみたいなものがないような・・・。 まだ見ていない人には、両方見ずにどちらか片方だけをとお勧めしたいです。前作を見ずにこちらだけだったらもっと感動したと思いますが、「猟奇的な彼女」のイメージさえもダウンしてしまいましたから・・・。