カテゴリ:ぴかままの台所&ダイニング
ミニいくら丼でごぜえます 旨そうでしょ?・・・旨かったっすよ ええ、「いくら」っつーのは鮭の卵ですから、こっちでは普通に売ってます。 なにしろ、こっちで唯一、日本よりも全体的には旨いかも?と思う魚が鮭なんですからね。 ただし、日本でよく見る、卵巣ごと塩漬けにした「筋子」の状態とか、味付けしてない「生筋子」とかは、お寿司屋さんの仕入れルートででもないと手に入らないでしょうね。 そして、「いくら」の状態に作って売っているものは、普通は瓶詰めになって、魚加工品の冷蔵棚に並んでいます。これ、つぶは大きいし色も結構いい感じ。 ・・・ところがこれ、食べてみると生臭いんですよ。 日本でいくらとして売られているものより、塩気が薄いのかも知れませんし、処理の手順なんかにもきっと違いがあるのでしょう。だいたい、こっちの人って、魚卵はもちろん、魚ってのは生臭いもんだと思い込んでますからね、これが生臭いからって、イヤなら喰わなきゃいいだろうって言うだけなんじゃないかな。 ところで、もう3週間ほど前のことになりますが、ちょっと東のほうにある、でもうちからそれほど不便ではないロシアンスーパーのチラシが、我が家の郵便受けにも投げ込まれておりました。 ・・・うちの郵便受けには「広告不要!」と書いてあるんですけどね・・・ 即ゴミ箱直行・・・にしようとしたその瞬間、視界の端をかすめたのがこの写真。 ・・・ロシアのいくら缶の特売・・・! 95g入りが3缶で7.99EUR(1270円)。う~ん、値段的には結構お得。 普通の瓶詰めの半分かそれ以下の値段ですわ。 たまたまこの特売の初日、朝早くからこのお店の近所に行く用事があったので、そのあと例のオペラの稽古までの時間、このお店に寄ったっていいじゃん?というわけで、行ってみました。 住所はわかっているのに、なかなか見つからず1時間近く無駄にし、正直なところすでに諦めた私の目の端にちらりと映ったロシアビールの看板・・・あそこだ!団地街の谷間に潜む(?)平屋の商店。一応表通りに面してはいるのだけど、生い茂る街路樹に隠されて見つかりにくかったのです。 缶詰とはいえ冷蔵品。これからお昼過ぎまで稽古なのに、大丈夫なのでしょうか。 そこで思い出したのが、カバンの中の新聞の存在。3缶重ねて、新聞紙で何重にもくるんでカバンの中へ。外は結構涼しいので、数時間ならこれで大丈夫でしょう。 お昼過ぎに一度家に戻り、とりあえず2缶冷凍庫へ、1缶は冷蔵庫へ。 最初のひと缶は、ちょっと味見をしたあと、私がこれまでいつもやってきた方法で味を付け直しました。醤油と日本酒を注いで醤油漬けに改造するのです。 ・・・でもこれでは生臭さはあまりとれません。 そういえば、夏休み前にささやの大将が、こっちのいくらの味付け直しをするまえに裏技を使うっての教えてくれたんだよな・・・でも、どうやるんだったか忘れてしまったので、ささやに行って訊いてきました。 なんと、いくらを真水にしばらく浸けておくんだそうな。 「いくら茶漬け」を試みたことのあるかたならご存じでしょうが、いくらは水に触れると白濁した液体を生じてしまう。水になんか漬けていいの?! ・・・やってみようではありませんか。 ひと缶自然解凍し、ボウルの真水にあけます。 ・・・やっぱり白濁する。いいのかこれで?! 20分くらいおいてみたら、白濁が沈んで少し透明になっています。 そしていくらは・・・あ、ぷっくり! そう、むか~し学校で習いましたね?「浸透圧」ってやつですよ。 水分がいくらの膜から中に入って、ふにゃっとつぶれた状態だったものが真ん丸の球形になっているんです。 これをざるで水を切って、改めて醤油漬けにします。 醤油、日本酒、みりん。割合はそれぞれの好みで。 数時間後にはもう美味しく食べられました。 そのまま漬け直したものよりも、生臭さはだいぶ少なく感じます。 この方法、使える! ま、もちろん、生筋子ほぐして漬けた本物(カイエさん作 CROCCOさん作)には全然かなわないでしょうけどね(^_^;) 水に浸けておく時間は、私は20分くらいであげてしまったのですが、もっと長くてもいいのかも知れません。大将にせっかく訊いたのに、私の記憶からは細かいディテールが抜け落ちてしまっています 1缶でこのくらいのミニいくら丼が3回は出来ますから、1回あたり1EUR弱・・・ふふふ、お買い得だわ ところで、このロシアンスーパーには、私の興味をひく別のものも売られておりました。 これっ!!! ・・・ではないのですが これの類似品。「樺太シシャモ」ってやつです。 「カペリン」というのが正式な名前のようです。 ・・・そりゃね、北海道の本シシャモはうまいっすよ でもね、シシャモの類の買えないここで、日本でもシシャモの安物として売られているこれが見つかるなんて、酒飲みには夢みたいな話ですから~ この時はこのあと稽古だったから買えませんでしたが、、近いうちにまた行って、今度は樺太シシャモ買ってこようと思ってます。 そうそう、また語学のお勉強。 「いくら」ってのは、ロシア語の「ИКРА(イクラ)=魚卵」から日本語に入った外来語なんですよね。英語のCaviar、ドイツ語ではKaviarは、チョウザメの卵を限定して指すことも多いけれど、ドイツ語の場合はこの広告にもあるように、Lachskaviarのように魚の名前とくっつけて、「XX魚の卵」というふうに使うことも多いです。チョウザメの卵のいわゆるキャビアも、ロシア語では「イクラ」なんですよ。「イクラ・オシエトロバヤ」というとオシエトロ種のチョウザメのキャビアを指します。デパートの高級魚コーナーでよく見かける青い缶詰のがそれです。輸出用の缶にはCaviarって表示してありますけどね。 ・・・ええ、上のいくら缶もなぜか表示がドイツ語(笑)。輸出用なんでしょう。 ささやの大将への感謝を込めてポチッとヨロシク 楽天ブログ以外のブログをお持ちのかたへお願いします。 コメント記入の際、ご面倒でなければ、貴ブログのアドレスを 本文欄内の最後の行にそのまま(HTMLタグを使わずに)貼り付けて下さると助かります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ぴかままの台所&ダイニング] カテゴリの最新記事
|
|