ゆりゅりとげーむで暇つぶし

2013/04/30(火)21:47

忘レナ草~Forget-me-not~ 感想まとめ

忘レナ草~Forget-me-not~(35)

2002年ユニゾンシフト製作のダーク/シリアス系ノベルティ・アドベンチャー 【あらすじ】 他人を頼ることをやめ、誰をも遠ざけて一人きりで生きていくと決めた正広は、ある日徒党を組む集団と喧嘩をして、病院で入院生活を送ることになってしまう。 その病院にて、正広はある三人の少女との出会いを果たす。 一人は遙か昔に別れてそのまま連絡すら取り合っていなかった幼なじみ、朝比奈香澄。 二人目は冷たい印象と儚さを持ち合わせた無口な少女、真柴沙耶。 三人目は、ギブスを足に着けたままでも走り回っている少女、坂崎こより。 そんな三人に出会いながらも、正広は窮屈な病院を嫌がり、抜けだそうとするのだった。 しかし逃げだそうとしたその夜。 正広は、黒い服に大きな鎌をもつ不思議な少女に出会い、「死神」と名乗るその少女に、自分の死期を告げられるのだった… 愕然とする正広に対し、その死神、エアリオは生き残る術を教える。 それは他人との交合… セックスを通じて『生』を吸い取るということだった。 選択の余地がない正広は、そのまま病院に残る事を決意した… 【感想】 死神から死を告げられた主人公が、それを回避するためにヒロイン達から『生』を吸い取りつつ(その方法はH)、彼女達と交流していくノベルゲー 昼パートでヒロインと交流し、夜パートではヒロインとHしまくると言う純愛と抜きの両立を目指しているんだけど、おかげでどっちつかずになっているような気がする… ついでに言うと、萌え萌えした絵柄なのに、萌えイベントはほとんどなく、暗い感じのシナリオ展開が続き、色んな要素がちぐはぐに絡んでいる印象が拭えない(汗) でもでも、自分の中ではエロゲにはまるきっかけとなった記念碑的な作品なんですよねぇ 「エロゲ=単にエロエロするだけゲーム」と考えていた自分にとっては、シナリオに力を入れたエロゲをやったのは初めてだったので非常に印象強いですね 世間様ではちょいと評価が低いですが、シナリオ展開も死を絡ませた悲劇系の話が好きな人だったら十分満足できそうに思います、ルートによっては決してハッピーエンドって終わりでもないですしね 自分は特に沙耶ルートではかなり涙しました、エロゲで泣いたの初めてでしたわ ただ、ボリュームが少なく15日間で全てを終わらすので駆け足で唐突な展開が多かったりするので、キャラとの掛け合いやテキストの面白さが好きな人には向かないかな また、原画がいとうのいぢと今ではビッグネームなのも今や一番の売りだと思います BGMや曲も自分好みでかなりお気に入り、特にテーマ曲の「Foget me not…」は今でもヘビーローテーションです サウンドモードで作曲者の楽曲への感想みたいなライナーノートが読めたり、立ち絵の鑑賞モードがあったりするのも心憎くていいですねぇ 難点は先にも書いたどっちつかず路線 自分的にはダークでシリアスな純愛系シナリオがメインだとは思うのですが、無駄に抜きゲな夜パートや萌えを期待させる絵柄といった困惑させる要素多し 萌え好きなので絵は全然OKなんだけど、無駄なエロパートは不要だった…しかも夜パートの描写結構長いし(笑) でも夜パートで別ヒロインを抱かざるを得ない自分にブルーになる主人公ってのは結構新鮮でもあります(*≧▽≦)ノノ あとボリューム不足で展開が急すぎるのもどうかと…。もう少し日常シーンとかも掘り下げたほうがキャラへの感情移入ができていいと思います キャラといえば、主人公が最初すごくひねたチンピラなんだけど、すぐにいい人化しちゃうのは違和感満載だし、共感できないっす 自分的な思い入れを除いても、話を追うだけなら結構いいお話が多くてオススメだと思います。絵も音楽もいいことですしね 自分の中ではとにかく沙耶ルートが良すぎて他のルートもいいけど、印象が薄くなっちゃってます(笑) ☆良かったトコ ・死を扱ったお涙頂戴系のシナリオ ・絵が今や有名な「いとうのいぢ」と萌好きには安心クオリティ ・BGMは雰囲気にマッチ、OP曲やエアリオのテーマがお気に入り、サウンドモードに作曲者の楽曲感想があったのもすごくいい ★悪かったところ ・夜パート(エロパート)は正直要らない、話が途切れてしまう ・結構短く、展開が急すぎること多し ・バッドエンドを避けるため色んなヒロインとHする必要あるけど、純愛モノでそれはちょっといかがかねぇ ・シーン回想のコンプが大変。同じ絵でもちょっと違うだけで別シーン扱いなのが面倒 ・主人公のチンピラ設定、すぐに普通にいい人になるならやめとけばいいのに。おかげで感情移入しにくかった (個別ルート紹介は今回プレイした順番) ●こよりルート 病院で出会う、ギプスで走り回る男の子のような元気少女 人懐っこそうな印象とは裏腹の友達のいない彼女の壊れゆく記憶を巡るお話 悪くはないんだけど、出逢ったばっかりだしまたやり直せばいいじゃんとか思っちゃってイマイチ乗り切れませんでした(笑) 小鳥のぴよと、決断の遅れた主人公へのエアリオの憐れみのセリフが凄く印象的だった ●沙耶ルート 病院で出会う、どこか虚ろで儚い印象の無口な少女 自分が初めてエロゲで感動した印象度爆発のルートで、沙耶の友人真綾を入れた三角関係と沙耶の死と決断を描いた二つの山場があるお話 どちらも自分の予想をいい意味で裏切る展開で意表をついて感動でした 特に後半の沙耶の初めての決断を巡る話は涙ウルウルっすよ(>。≪) 自分の中ではエロゲでも1,2を争うインパクトあった話ですね ●香澄ルート 多分メインヒロインの幼馴染だった少女 沙耶ルートと似たような展開を辿る彼女の死に纏わる話なんですが、沙耶ルートに喰われた感ありで、お話そのものは印象薄し ラストがこのルートだけでは納得いかない謎を残す展開なのもマイナスかなぁ でも涙しちゃうんだけどね(笑) キャラそのものは萌えるし胸あるしで一番好きかも知れないのになぁ ●エアリオルート 主人公に死を告げる正体不明の死神の少女 香澄ルートから分岐してエアリオの正体や香澄ルートの謎が解明するルートです 香澄ルートの終盤から分岐するんで短いんですが、すっきりはするものの、エアリオとのHシーンが何だか不自然で、それまで良かった展開が全て冷めちゃったんですよね 話の流れはいいものの、無理矢理感あるHシーンでマイナスでした(T-T) でも涙しちゃう…以下省略(笑)

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