★サンチャゴ巡礼日記

●サンチャゴ巡礼に関する日記を再編集しました（2005年４月17日記）。

スペインにある「サンチャゴ巡礼の道」をご存じですか？　フランスからピレネー山脈を越えてカトリックの聖地サンチャゴ・デ・コンポステーラをめざすおよそ800キロの道なのですが、この道は21世紀になったいまも巡礼路として機能しています。お遍路さんのキリスト教版と考えればいいでしょうか。

パウロ・コエーリョの『星の巡礼』やシャーリー・マクレーンの『カミーノ～魂の旅路』を読んで以来、いつかこの巡礼路を歩きたいと思っていました。しかし全行程を一度に歩こうと思ったら１か月はかかります。勤め人の身で１か月の休みをとることはほぼ不可能。「まあ、いつかは…」と考えていました。

けれど勤め人を続けているかぎり、その「いつか」は当分やってきそうにもありません。それで昨年（2002年）、とりあえず一部でもいいから歩いてみようと思い立ち、２週間の夏休みをとりました。比較的長い休みがとれる職場だったことが幸いしました。

結果からいうと、2002年は正味10日間でフランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーという町からスペインのブルゴスという町までの約280キロを歩くことができました。今年（2003年）の夏はブルゴスからの続きを計画しています。

この日記では去年の280キロをふり返りつつ、今年の準備のようすやそもそも巡礼に興味を持ったわけなどをつづっていこうと思います。