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カテゴリ:サンチャゴ巡礼2002
●サンチャゴ巡礼2002(その14・教会)
スペインでは町の中心に必ず教会があります。小さな町では巡礼宿と教会が隣接していることも少なくありません。スタート地点のロンセスバイエスでは巡礼宿が修道院のなかにありました。 機会があれば教会に寄り、しばしお祈りなどして心を清めます。プエンテ・ラ・レイナのサンチャゴ教会では結婚式に遭遇。パイプオルガンのおごそかな響きをバックに合唱隊が歌う…まるで映画のような光景でした。 アゾフラという町では巡礼宿が教会に建て増ししたような形でくっついていました。午後8時ぐらいになると住民が続々と教会に集まってきます。疲れてベッドに横になっていると、壁の向こうから歌声が響いてきました。その日は聖歌を子守唄に、気持ちよ~く眠りにつくことができました。 サン・ホワン・ド・オルテガという町は、教会と巡礼宿のほかはバルが一軒あるだけ。夜7時からのミサに10人ぐらいの巡礼者が出席しました。 20分ぐらい続いた儀式の意味や神父さんの説教内容などはまるでわかりません。儀式は最後に前後左右の人たちと握手して終わります。そのとき、わたしはたしかにほかの巡礼者との結びつきを感じました。心がとても温かくなったことを覚えています。 ところで巡礼宿は、たとえ満員でも巡礼者を断らないようです。ベッドがなくなったら、床という床にありったけのマットレスをしいて寝床を作ります。マットレスもなくなったら床の上に寝るしかありませんが。 場所によっては教会の中に寝させられるそうです。それもロマンチックでいいなあと思ったのですが、実際に教会で寝た人によると、「教会のなかはイビキがすごく響くので、うるさくて眠れない」とのことでした。音響効果がいいというのも考えものですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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