カミーノで会った人たち
巡礼道で出会った人たちがそろそろサンチャゴに到着するころです。「家に着くころには写真を送っておく」と約束したのにこりゃまずい。あわててきょう焼き増ししてきました。わたし自身は自分の「記念写真」にほとんど執着がありません。今回も自分が写っているのは2~3枚だけ。去年の分もそんなものです。今年はこんな人たちに会いました。●トレドのリカルドさん(スペイン人)65歳以下には見えない白髪の人。それなのにブルゴスからわたしとほとんど同じペースで歩いていた。あちこちの巡礼宿でいっしょになり、隣のベッドになったことも数回。レオンの手前のマンシラで食事のためバルに入ったらリカルドさんがいた。混んでいたので同席させてもらう。メニューがわからず、前菜・主菜・デザートともリカルドさんと同じものを注文する。支払いのとき、わたしの分も払ってくれた。払うというのに「いい」という。お礼に写真を送ります。ちなみにリカルドさんはただのひとことも英語を理解しませんでした。一方のわたしは知っているスペイン語が10単語ぐらい。そういう2人が語り合っている(?)のを見てほかの巡礼者が笑っていました。テレパシーで話したのか???●エルヴェ&ラウレ夫妻(フランス人)途中からペースが合いはじめ、しょっちゅう顔を合わせるようになった。エルブルゴの巡礼宿で同室になる。奥さんのラウレさんが「洗濯機を使うから洗うものがあったらどうぞ」と声をかけてくれる。リカルドさんにも同じように声をかけているのを見て、なんてやさしい人なんだろうと思った。夜8時。ベッドでボーッとしていると夫妻に「バルへ夕食に行くのでいっしょに行こう」と誘われる。やはり一人ではさびしいときがあり、おなかはいっぱいだったけれどついていった。けっきょくサラダとデザートしか食べなかった。支払いの段になるとラウレさんが「あなたは払わなくていい。寝ているところをわたしたちが無理やり引っ張ってきたんだから」という。自分の分は払うといってもきかない。お礼に写真を送ります。●キャシーとモニカの姉妹(フランス人)「サンチャゴに着いたら絵はがきを送るわ」といってくれた。ところが別れたレオンの次の村からもうはがきが届いた。「日本へようこそ!」だって。お礼に写真を送ります。痛いといっていた足の調子はどうですか?そのほかノルウェー娘のソフィアとイスラエル男性デビッドのカップル、ブラジル人のエイナニ&マイテ夫妻、最後の最後に出会った日本人巡礼者の柴田さん。思い出すだけで胸がいっぱいになります。お礼に写真を送ります。みなさん、ありがとう。