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カテゴリ:読書
題名だけなら、剣豪小説か?それとも海外へ逃亡した柳生一族でもいたか?と思うけど、実は早稲田の探検部出身の著者のミャンマー旅行記。それも珍道中記で、おもしろかった。
アウン・サン・スー・チー女史が軟禁されたり、戒厳令だとかかなり政情不安なミャンマーときくけど、鎖国状態の国内の様子はイマイチわからず。 国内の政府側、反政府側は誰なんだって言われてもわからない。 著者は、そのしくみを江戸時代の徳川体制に例えて書いている。 著者達に国内取材の許可が下りたけど、もちろん監視つきで。 監視する人たちは、どういう立場の人かと言うと、 江戸時代、陰謀や裏で幕府を動かしてたと言われるあの柳生一族のようなものらしい。 現在スーチー女史と対立する体制側のネ・ウィンも、女史の父・アウン・サン将軍の元にいて、女史とは後継者争いをしてるようなもんだってさ。 それを江戸幕府の家康の後継者争いに例えて説明してる。 なんとなく、わかったようなわからないような・・・(^^;)。 珍道中記だから面白おかしく書いてあるわけだし、その例えが間違ってても全然問題ないし、わからなくても問題なしと思う。 陰謀にたける柳生一族に相当する監視者だけど、本音は人なつこくて、かなりうちとけながらの旅行。 麻薬を扱う辺境地域の人の様子や、政治の混乱の中の庶民の生活が興味深く書いてあった。 あとがきに「エンタメ系ノンフィクション」を極めたとあったけど、まさしく「エンタメ系ノンフィクション」。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月11日 11時40分39秒
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