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テーマ:介護・看護・喪失(5316)
カテゴリ:介護
35日間入院していたじいさまが退院の日。
お昼前に、ばあさまと病室に行ったら、お昼寝中だった。 ほとんど寝たきり生活だったから、なんとも病人っぽい顔。 目もぼんやりしちゃって、いわゆる眼力がない。 悲しいけど、 「あと何年、父は生きられるか…?」そんなことまで思ってしまった。 食事するときも、無気力。 スプーン持つ手も力が入ってなくて、ズルズルこぼす。 結局、食べさせてやる始末。 退院にあたって、薬剤師さんから薬の説明を聞く。 とにかくたくさん何種類も処方された。 まさしく、薬漬けだけど、コレ飲まなくちゃ治らない。 2週間後にまた受診することになり、予約も済ませた。 そんな頃、特養からお迎えにきてくれて、じいさまはやっと退院となった。 特養のケアマネージャーさんが、退院後の処置の仕方を確認してくれたから、 家族の負担はかなり軽かった。 じいさまが特養に入所してなかったら、私もばあさまも暗い気持ちで退院の日を迎えたと思う。 退院しても、こまめに薬を飲ませ、水疱の痕に薬塗ったり、まだまだやるべきコトは多い。 そして、大きな体を持ち上げたり、下の世話をしたり、それはもう大変だから。 現に父の同室だった方々が、そんな感じ。 もう退院はできる状態になってはいるけど、家庭では面倒がみられない。 ある方は、次の転院先を探している。 もう一方も、「家庭では無理」と、病院のカウンセラー?と面談してた。 耳をそばだててる訳じゃないけど、家庭内の深刻な悩みが漏れ聞こえちゃって…。 つい先日までの我が家も同じだったから、身につまされる話。 特養に到着したじいさまだけど、 今までのお仲間と一緒に3時のおやつをいただく。 本人は以前の特養生活を忘れたみたいだけど、 同じユニットの方々、「お帰りなさい!」と迎えてくれたから あんなにしょぼしょぼしてたじいさまも、ちょっと背筋が伸びた風にみえた。 眼にも力が出てきたような…。 ちょっと安心して、家に戻った私とばあさまだった。 とりあえず、ほっとした日。 短くもあり、長くもあった35日の入院生活でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月25日 21時49分35秒
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