2017/09/13(水)09:48
インド:昔も今もデリーはインドの主要都市なのである・ラールキラー
ここはオールドデリーの中心となるラールキラー(「赤い砦」という意味なので、英語で「レッドフォート」とも呼ばれています)です。
中心と言っても地理的な中心ではなく、オールドデリーを形成する元になった場所という意味です。
この「オールドデリー」という呼び名は、イギリスによって計画整備されていった「ニューデリー」に対しての呼び名でありまして、そもそもこの辺は「シャー・ジャハナバード」という名前のムガル帝国の都だったのであります。
で、この「シャー・ジャハナバード」という名前に「ん、どこかで聞いたことがあるぞ」という方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
はい、この都はあのタージマハルを作ったことで知られるムガル帝国第5代皇帝「シャー・ジャハン」によって建造され、それがために街の名に皇帝の名前を冠したわけなのであります。
観光客がこのラールキラーに入るには、上の写真に写っております正面玄関であるラホール門からとなるのですが、切符売場はこの左手のちょっと離れたところにありますので気を付けましょう。
特に観光シーズンは混雑しますので、切符を持たずに入場の列に並んでしまうと途中でつまみ出されてしまい二度手間になってしまいます。
さて、このラールキラーの観光は、その建物自体を見るということになるのですが、実はセポイの反乱(1857年)のどさくさでかなりの部分を破壊、略奪されてしまい、今見られるのはかつて繁栄を極めていたときの一部だということなのです。
とまあそんなラールキラーなのですが、8月15日の独立記念日にはこの門の高みから首相のスピーチが行われるなど、今でも首都デリーを象徴する建物のひとつとして君臨しているのであります。
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