戦後復興期とジャガーの台頭(1949-1957) 第二次世界大戦は終わったものの、主戦場となったヨーロッパが社会的・経済的に復興を果たすには時間を要し、レースを開催するに至るまで4年の月日が必要でした。戦前のル・マン参戦条件は「メーカーのカタログに掲載されている市販自動車」に限られていましたが、そういった縛りでは、戦争が終結したとはいえ未だ社会的・経済的に混乱する現状では参加台数が見込めないため、窮余の策として「今後、量産販売される予定の車両」所謂ワンオフマシンの出場も可能であるとし、多くの参加者を募ることが出来ました。そしてその中でチャンスを掴んだのがジャガーで、1950年代に5勝を挙げて一時代を築きました。 1949年 ![]() イクソ1/43 フェラーリ 166MM #22 ルイジ・キネッティ / セルズドン男爵ピーター・ミッチェル=トムソン 走破距離:3178.30km 平均時速:132.40km/h 1950年 ![]() スパーク1/43 タルボ・ラーゴ T26GS #5 ルイ・ロジェ / ジャン=ルイ・ロジェ 走破距離:3465.12km 平均時速:144.38km/h 1951年 ![]() イクソ1/43 ジャガー XK120C #20 ピーター・ウォーカー / ピーター・ホワイトヘッド 走破距離:3611.20km 平均時速:150.47km/h 1952年 ![]() スパーク1/43 メルセデスベンツ W194(300SL) #21 ヘルマン・ラング / フリッツ・リース 走破距離:3733.80km 平均時速:155.58km/h 1953年 ![]() オートアート1/43 ジャガー Dタイプ #18 トニー・ロルト / ダンカン・ハミルトン 走破距離:4088.06km 平均時速:170.34km/h 1954年 ![]() イクソ(アシェット)1/43 フェラーリ 375プラス #4 ホセ・フロイライン・ゴンザレス / モーリス・トランティニアン 走破距離:4061.15km 平均時速:169.22km/h 1955年 ![]() スパーク1/43 ジャガー Dタイプ #6 マイク・ホーソーン / アイバー・ビューブ 走破距離:4135.38km 平均時速:172.31km/h 1956年 ![]() スパーク1/43 ジャガー Dタイプ #4 ニニアン・サンダーソン / ロン・フロックハート 走破距離:4034.93km 平均時速:168.12km 1957年 ![]() スパーク1/43 ジャガー Dタイプ #3 アイバー・ビューブ / ロン・フロックハート 走破距離:4397.11km 平均時速:183.22km/h |