フォードVSフェラーリ(1964-1969) 1958年から1965年までの8年間で7勝をあげル・マン黄金時代を築いたフェラーリですが、自動車を販売して得た利益の一部でレースをやるカーメーカーとは真逆の、レースをやるためにレースカーの一部を売却して活動資金を得る体制では常に資金繰りが厳しい状況でした。一方、販売促進にはレースで勝つことが一番とわかってはいるものの、レースカーもレースに勝つノウハウも持っていなかったフォードは、だったら既存のチームを丸ごと買収すれば話は簡単とばかりに資金難のフェラーリに対して1000万ドル(当時の為替レートで36億円)で買収を持ち掛けます。交渉はとんとん拍子に進むものの土壇場になって「レース活動の計画・予算のイニシアチブはフォードにある」という条項をフェラーリ側が拒絶し交渉は決裂します。 フェラーリはこの買収劇と並行してフィアットとも交渉しており、事実数年後にはフィアット傘下に収まりますが、自分たちはフェラーリの価値をあげるための当て馬にされたと怒り心頭のフォードは、打倒フェラーリを掲げ既存買収から自社開発に舵を切り、そうして開発された「GT40」は雌伏の2年を経た後に4連勝を遂げるのでした。 1964年 ![]() ルックスマート1/43 フェラーリ 275P #20 ジャン・ギシェ / ニーノ・ヴァッカレラ 走破距離:4695.31km 平均時速:195.64km/h 1965年 ![]() ルックスマート1/43 フェラーリ 250LM(275LM) #21 マステン・グレゴリー / ヨッヘン・リント 走破距離:4677.11km 平均時速:194.88km/h 1966年 ![]() スパーク1/43 フォード GT40 Mk Ⅱ #2 ブルース・マクラーレン / クリス・エイモン 走破距離:4843.09km 平均時速:201.80km/h 1967年 ![]() スパーク1/43 フォード Mk Ⅳ #1 ダン・ガーニー / A.J.フォイト 走破距離:5232.90km 平均時速:218.04km/h 1968年 ![]() スパーク1/43 フォード GT40(Mk Ⅰ) #9 ペドロ・ロドリゲス / ルシアン・ビアンキ 走破距離:4452.88km 平均時速:185.54km/h 1969年 ![]() スパーク1/43 フォード GT40 (Mk Ⅰ) #6 ジャッキー・イクス / ジャッキー・オリバー 走破距離:4998.00km 平均時速:208.25km/h |