生き残ってはみたものの(ラルースカルメル ローラLC87フォード)
最近のF1の話題。決勝進出した全選手にポイントあげるかどーかってやつ。何をトチ狂ったのかアホじゃね?と思うわ。それじゃあ、どう考えてもポイントなんて夢の夢ってチームが天候不順とかで上位チームが次々潰れてまさかの1ポイント獲得ってゆー感動シーンがなくなっちまうじゃないか!大体が現状の20台で10位までポイントってことですら多過ぎなんだよ。やっぱ6位まででいーのよポイントは。あとはせいぜいPPとFLに1ポイントずつとかね。ボーリングの連続ストライクみたいに連続優勝したらボーナスポイントがつくとかでも面白いかもな。それでも一強になっちゃうんだったら有効ポイント制を復活させればどーよ。なんにせよ、少なくとも出場しただけでポイントゲットなんてやったらダメよ。スパーク1/43 ラルースカルメル ローラLC87 フォード "1987年オーストラリアGP DSQ"#29 ヤニック・ダルマス 今でこそオーストラリアGPといえば開幕戦だが、1995年までは最終戦だった。天王山鈴鹿大決戦でチャンピオン争いが決着して、ヘンなプレッシャーから解放された文化祭の後夜祭的雰囲気から気が緩むのか、公道コース故の荒れた路面に加えエスケープゾーンのないレイアウトからか、サバイバルレースと化すことが多かった。 1987年のアデレイドもフルグリッド26台でスタートするものの完走はたったの9台。秋から冬へ季節が移る北半球から、突如正反対の南半球に移動すると機械にもヒートショック現象が起こるのかどうか知らんが、多くのマシンがメカトラブルで脱落していった。となれば、たとえF3000用シャシー(T87/50)に3.5リッターエンジンを取っ付けたなんちゃってF1マシンであったとしても、21番手とゆー絶望的なスタートグリッドであったとしても、他人を出し抜こうなどと考えずマシンにダメージを与えないようにひたすら丁寧に走り、終わってみれば後に関谷正徳とともに漆黒のマクラーレンF1GTRでルマンを制すことになるヤニック・ダルマスがF1デビュー3戦目で6位に滑り込む金星(その後、セナのロータスがブレーキダクトの違反で失格になると5位に昇格)がしかし。その年のラルースカルメルは1台体制を申請していたから、あとから2台体制になろうが2台目はハナからポイント除外対象であり、前述のグリッドに並ぶだけでポイントゲットとゆー話題とは真逆に、たとえトップチェッカーだろうと1ポイントも貰えないとゆー(笑) ちょっと前にリジェ大特集をやったんだが、マシンこそ英国ローラ社製だがラルースカルメルもリジェに負けず劣らずフレンチ感満載。冠スポンサーのエルクロンこそイタリアのセキュリティー関連会社(当時)だが、 ゲベロット(フロントウイング):フランスの弾丸製造会社 ビエル(フロント翼端版):フランスの金融商品ブローカー エシュテル(ノーズ、サイドポンツーン):フランスの服飾ブランド セーヌ=マリティーム県(ノース、サイドポンツーン):フランスの地方自治体 オート=ノルマンディ地方圏(リア翼端版、リアフラップ裏):フランスの地方自治体 TP(フロントウイング&リア翼端版):フランス公共事業地方連合(Federation Regionale des Travaux Publics)?まーなんちゅーかね、フランスの大口スポンサーはリジェが押さえちゃってっから、ウチは官公庁で行くぜ!みたいな(笑)フランス人ってなんでオールフレンチに拘るっつーかフランス大好きなんだろね?やっぱ民衆の革命で出来たおらが国家だからなのかな~? しかしこれって横文字だからカッチョいい感出てるけど、日本でいったら「東京都」とか「神奈川県漁業協同組合連合会」とか貼られてるのと同じだもんなぁ。詳しく知らないから小口スポンサーもなかなか雰囲気もんだなとか思ってるけど、案外現場じゃ「スポンサー足んないからってどんだけ必死よ」とか笑いものかも知んないね。